見出し画像

ビーノ少年

ビーノってお菓子わかりますか。
えだまめのスナックみたいな、実は私も食べたことはないです。
でもビーノに助けられたことがあります。

私は会社の内定式に行ったんですが、自分のやりたいことやフィーリングと、いろいろがなんか合わず、会社に入るのをやめようって思って、決意してなんか帰りに泣いちゃって、そのあともスーツを着てる自分に疲れたり、周りのスーツの人もすごく疲れて見えて、なんだか落ち込んで電車に乗っていた。
そしたら、自分の降りる駅の直前、ずっとなんかボリボリ聞こえてんなーとは思ってたんだけど、はっと前を見たらその人がいました。

ビーノ少年です。
ビーノをマスクをすこーし上にずらし、ボリボリ電車で食べてたんです。なんの躊躇いもなく一心不乱って感じで。
その時私はほんとうに心が軽くなりました。なんかわかんないけど。私も高校生の時、電車でお弁当食べたりしてたなーって思った。いつからか電車とかで何か食べたらだめだなと思ってあまり食べないようにしてたけど。
高校生くらいまでって実家に住んでることがほとんどだし、すごーく自由だったなと思った。それで、そんなまま生きていくのだってありなんじゃないか、自分の生き方を見つけたらいいなって思った。

ビーノ少年は、私を救ったなんてこれっぽっちも思ってなくて、ビーノうめーくらいにしか思ってないと思うけど、私はすごくすごく救われた。
人って存在してるだけで、誰かを救ったりできるんじゃないかなーって思った。
たとえばおしゃれをして街に出て、誰かが少しでも素敵〜と思ったりとか。
だからそれぞれ一生懸命生きて、外に出て、救い合いましょう〜

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?