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めおと包丁の開発内容が固まる

こんにちは!「めおと」ブランドマネージャーの中川です。

「めおと」は夫婦のためのブランドです。
提供するプロダクトにより、夫婦の時間が創出される、または二人の時間が思い出される。そんな商品を提供しています。

めおと包丁の開発内容が固まる

さてさて前回の続きから・・・
 
やっと「めおと包丁」の製造先が見つかった私は、すぐに岐阜県関市へ出張する。
新潟県燕三条から、岐阜県関市は遠かった。
1人、車で往復するのは辛いので、新幹線とレンタカーで片道約5時間。
やっと目的の関市へ到着。

関市の街並みは、燕三条とよく似た雰囲気。
大小の工場が点々としていて、商売の町だなぁという印象。
親近感がわく。

工場に着くと、社長が出迎えてくれる。
それから二人で、すぐに包丁の話。

社長:「誰でも話を受けるわけじゃないんだよ。この間も某有名メーカーからの話を断ってやったんだ!」
私:「ではなんで、ウチの話は受けてくれたんですか?」
社長:「アイデアが面白かった。あとはやる気かな」
と評価してくれる。うれしい。

その後もコンセプトの話や、販売方法の話で数時間。
社長の工場が過去に作っている包丁は、シンプルながら美しく、先進的なものが多い。
「めおと包丁」の出来上がりにも期待が持てる。

最後に社長から「イメージをもとに図面を書いて、見積するよ」との言葉をいただき、私は工場を後にした。

「よくわからないけど、ラッキーな出会いだ。」と改めて思う。
会社経営と商売は、人との出会いが一番楽しい。これに尽きる。

その後、工場から図面が来る。
一回目は木柄の表面に びょう(金属の丸)が出ている図面。
社長曰く、こちらのほうが強度があり、安価に製造できるという。

ちなみに、木柄の包丁で刃と柄を繋ぐ方法は、大きく3種類ある。

1.柄の部分に刃を串刺しして、接着剤で止める方法。
職人さんが使う「和包丁」に見られる。
伝統的な包丁という印象を受けやすい。

2.柄の表面から びょうを打ち、止める方法。
柄の表面に金属の丸が2~3か所見える。俗に言う「洋包丁」。
日本の台所で最もポピュラーな形。

3.木柄の中を金属が貫通し、柄の尾しり側でネジ止めする方法。
これだと包丁の柄の表面はツルっとしていて、金属部など出ない。
木のテイストが伝わりやすく、オシャレ。
ただし、コストが高く、生産数も増やしづらい。

当初から、めおと包丁のイメージは、木柄の表面には何も手を加えず、ナチュラルなテイストを目指していた。

▼「めおと包丁」のコンセプトについては、こちらの記事もご覧ください!

図面を見て「社長、安パイで来たかぁ・・・」と思った私は、冷静に考えてやはり
「木柄の表面に びょうは出さないでくれ。」とリクエスト。
木柄の表面に びょうがあると、どう頑張っても安っぽさが出るような気がしていた。

その後数回やり直し、木柄表面に びょうが出ない仕様ができた
そしてついに、製造見積が出てくる。
「たっけぇー!!」と思ったのが第一印象。
されど前に進むのみ。


次回は、開発内容が決まった後の、販売方法の話が始まります・・・