見出し画像

自分の子どもを「勉強嫌い」にしないために必要なこと

自分の子どもが「勉強嫌い」で「賢くない」と感じたり、悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。

話しは変わりますが、私が予備校校舎長時代の主な業務は、入塾面談・進路相談などの生徒管理。授業は各教科の先生方に一任していました。

私が勤務していた予備校は業界でも大手と呼ばれており、当然講師の先生方の実績も超一流のものがありました。

しかし「予備校講師」と言っても、一昔前であれば金ピカ先生と呼ばれていた故・佐藤忠志先生など非常に有名な先生方もいらっしゃいましたが、教育業界に携わっている人間以外には、あまりメジャーな存在ではないかもしれません。

しかし、この方だけは別格といえる存在なのが
東進ハイスクールの林修先生です。

授業の上手さや模試や入試問題の分析力は当然のことながら、授業以外の話術でも惹きつけられるトークがたくさんありました(※林先生の授業中の雑談は、かなりブラックで有名でしたが)。

今では色々なテレビ番組に引っ張りだこな、林修先生が2013年頃に「情熱大陸」に出演されたときに、こんな風に語っていらっしゃいました。

インタビューアーの
「子供を賢い子に育てるにはどうしたらいいですか?」という質問に対して・・・

「勉強をしない子」に育てた責任は100パーセント親にある。

↑↑↑と、林先生は言い切っていらっしゃいました。

3~5歳の親とのかかわりで決まる。子どもにどういう言葉を聞かせてきたか。子どもの知的好奇心に気付いて、それを導き、後押ししてあげられたか。

とも言っていらっしゃいます。

「5歳」というのがなかなか重い言葉ですね😅

子どもたちが「知る」ということに喜びを見出す幼少期に、親がどのような接し方をしているかというのは非常に重要だと感じています。

「勉強が出来ない」と思っている生徒は「知らないだけ」のことが多い

画像3

これは、私が現場で生徒たちに、ずっと言い続けている言葉です。

「勉強が出来ない、出来ない・・・」という自己暗示のようなものを自分にかけてしまっている生徒が、よくいます。しかし、話を聞いていると「出来ない」のではなく「知らない」だけという結論に達することがよくあります。

「長文読解が苦手で出来ない」という生徒の多くは、英単語を知りません。
「歴史が嫌い」な生徒の多くは、歴史の用語を知らないだけなのです。

結局のところ勉強というのは「新しいことを知る」⇒「問題を解く」の繰り返しです。

「新しいことを知る」のは、楽しいことであると子どもたちが幼少期から感じる環境づくりが必要です。子どものころの成績の良し悪しは、案外知識量で決まる部分も多いのではないかと考えています。

幼少期は「新しいことを知る」喜びに一番拍車がかかる時期です。その時に知らず知らずのうちに待ったを掛けてしまっているのは、我々親の方なのかもしれませんね。

新しい何かを知る「きっかけ」は、別に何でもいい。

画像2

この言葉も、保護者の方や生徒に言い続けています。

本であろうと漫画であろうとゲームであろうとなんであろうと、新しい何かを知ればそれでよいと思います。「きっかけ」自体は何でも良いのです。

まとめたやつ

<画像の出典:ファミ通>

例えば、「桃太郎電鉄」というゲームが好きな子は、知らないうちに日本地図が頭に叩き込まれているかもしれません。

電車好きのお子さんであれば、日本全国の難読地名を覚えることが出来るかもしれません。そこから漢字が強くなる可能性だってあります。

好きなアーティストの楽曲から、英単語が頭に入ることもあるでしょう。

ひょっとすると、お父さんお母さんの中には「そんなことに興味持っても、将来なんの役に立つかわからないし、ムダになるんじゃないか・・・」と
考える方もいらっしゃるかもしれません。

子どもたちの「興味がある」ことは、一見ムダに見えることが多いかもしれませんが、そのムダを楽しめるのが子どもたちの特権だと思います。

ドラゴンボールZでも、人造人間17号が
「そのムダが楽しいんじゃないか」と言っていましたが、まさにその通り。

お父さんお母さんは、人造人間17号を子どもたちの代弁者ととらえて寛容に受け止めてあげましょう(笑)

親が子どもの「学びたい、知りたい」に、楽しく付き合ってあげられるか。

画像4

一見、大人にとってはムダに見えるようなことでも、子どもたちはどんどん新しい知識を吸収していきます。

新しい知識を吸収して子どもたちが広げようとしている新しい世界に、親が関わってあげることは、結構重要なことだと思います。

子どもたちの「承認欲求」をしっかり満たしてあげることが、「新しいことを学びたい」子どもたちを後押しすることに繋がるのだと思います。

子どもたちの世界は本当に独特で、どのように入っていけば良いのか私も悩むときがありますが、思い切って入っていくと、案外楽しかったり、逆に子どもたちから教えられることもあります。

是非自分のお子様が広げようとしている新しい世界に、入ってあげて頂きたいと思います。

そして新しい知識を吸収したときは「褒めてあげる」「認めてあげる」というアクションを取ってください。

そうすることで幼少期から「新しい何かを知る」=「楽しい」という方程式が子どもたちの中に自然と生まれてくるのだと思います。

幼少期の子どもたちは、親が驚くほど貪欲に知識を習得していきます。

お父さんお母さんたちも、お子様の知識の習得を一緒に楽しんであげてください!ひょっとすると、お父さん・お母さんが知らなかった世界の扉を、子どもたちが開けてくれるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?