産業カウンセラー養成講座 4日目
産業カウンセラー養成講座の4日目を受講しました。
約半月ぶりの受講。
今回はこれまで学んだ傾聴技法を定着が目的です。
本日の講義内容
1.チェックイン
2.カウンセリング実習① 〜前回までの振り返り〜
3.事前課題〜自己概念の文章化〜
4.カウンセリング実習② 〜傾聴の基本的態度と技法〜
5.チェックアウト
1.チェックイン
講義に入る前は必ずチェックインから。
全員の前で今思っていることを吐き出して、日常から頭を切り離す。
今回は現在の気持ちを天気か色に例えるというお題付き。
私は受講前に家庭がバタバタしていて、そちらに気持ちを持って行かれていました。
というわけで気持ちを「曇り」に例えるところからスタート。
2.カウンセリング実習① 〜前回までの振り返り〜
まずは1対1でカウンセリング実習。
カウンセラー役とクライエント役をそれぞれ7分ずつ。
前回と同じく、やってみて感じるのは技法に意識がいくと傾聴に集中できないという点。
しかし傾聴に集中しすぎてしまうと、クライエントの話が止まった時などにどんな技法を使ってクライエントの話を促すべきか焦る。
まずは技法を無意識に使える領域にまで持っていくことが必須ですね。
3.事前課題〜自己概念の文章化〜
カウンセラーに必要とされる基本的態度の1つが「共感的理解」です。
これはカウンセラーの価値観で物事を捉えるのではなく、クラエントの価値観に基づき、クラエントの話をあたかも自分自身のことのように感じ取ることです。
そして、相手の話を相手の価値観に基づいて理解するには、まずは自分の価値観を理解していなければならない。
そうでなければ、話を聞いているときに自分の心に浮き上がってきた感情が相手に共感している故のものなのか、自分の価値観によるものなのかが理解できないからです。
そのため、産業カウンセラー講座ではこういった自己理解の課題が定期的に出されます。
今回は「自分はどんな人間か」ということを文章化し提出。
得られた学びをグループ内でシェアするというものでした。
これはやってみると非常に奥深い課題です。
私は自分という人間を言語化すること自体にかなりりぐるぐると思考を巡らせました。
ある事象をテーマに自分を深掘りし、自分という人間を言語化する。
するとそのような自分を作り出した源泉をさらに深掘りすることになる。
こういった作業を延々と繰り返すことになります。
原稿用紙1枚程度にまとめるという課題だったため、なおのこと端的に自分を表現する必要があり、非常に難しかったです。
これは自分を知ることはもちろん、カウンセリングを行なっていく中でクライエントという人間を深掘りしていくプロセスの擬似体験なのだと感じました。
最後に指導者から
「生まれ持った性格はなく、生まれ育っていく中で今の自分ができている」
「自分を言語化することは難しい。それはクライエントも同じ。自分の気持ちや、自分という人間を表現する難しさを知り、クライエントに寄り添ってほしい」
という言葉がありました。
4.カウンセリング実習② 〜傾聴の基本的態度と技法〜
あとはひたすらカウンセリング実習です。
今回は自分がやるだけでなく、他の受講生のカウンセリングを観察することに重点が置かれたカリキュラムでした。
1回10分のセッションを、クラス全体でひたすら行います。
自分がクライアント役、カウンセラー役をやるのは1回ずつ。
それ以外の時間は、全て他の方のセッションを観察し、コメントをするオブザーバー役を担います。
最初このカリキュラムを聞いた時は、今回は楽だなと思いましたが、実際やってみるとこれがきつい。
適切なコメントをしようとすると、オブザーバー役のときも自分がカウンセラーをやっているような気持ちで意識を投入する必要があり、これを合計10回以上行うというのは、思った以上の苦行。
終了したときには疲労困憊でした。
しかし他の方のカウンセリングを見ることは学びが多く、自分がたった数回のカウンセリング講座の中で知らず知らずに作り出していた固定観念や癖を知ることができました。
ちなみに自分自身のカウンセリングは全くうまくいきませんでした。
反省点は大きくは2つ。
①クライエントの話を聴くときに、自分の価値観や感情、評価を入れようとしないあまり、クライエントに「寄り添ってくれている」という感覚を抱かせない機械的に見える対応になってしまっている点。
他の方のセッションを見ていて、相手の話を評価しないが、「聴いていますよ」ということを示すために抑揚をつけるといったやり方はあるのではないかと感じました。
②技法に心を囚われすぎ、クライエントの感情に集中できていなかった点。
話の上っ面は終えても、クライエントの感情への感度が浅くなり、結果として寄り添いも十分にできていなかったと感じます。
これは私が家庭のことで心身のコンディションが良くなかったことも影響していたのかもしれません。
カウンセリングを行うにあたり、カウンセラー自身の心身の調子を整えることが重要と学びました。
5.チェックアウト
最後はチェックアウト。
ほとんどの方が、前回に比べて自分がカウンセラー役をやるセッションの数は少なかったのに疲労困憊しているというコメントをされていたのが印象的でした。
やはりオブザーバー役でもかなり集中力を要するからでしょう。
最後に
以上が養成講座4日目の様子でした。
これで技法の学びは終了。
次回からはクライエントの話の内容にもっと踏み込み、クライエントを理解するというプロセスに入っていくようです。
まだまだレベルが低いのにこれで技法の学びが終了!?と焦りますが、あとは基本を押さえつつ場数を積んでいくしかないということでしょう。
今後はクライエントを正しく理解することがテーマ。
これは今の私にとって公私共に非常に重要な内容。
引き続き楽しみに頑張っていきたいと思います。
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