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#ADHDあるある:突進する癖・追突癖

ADHDは、黙っていられないのだ。私は今でも落ち着いていられないので、座っていても体が上下左右に揺れ動き続けているらしい(自分ではあまり自覚していない)。先日、ZOOM会議の録画を見たが、自分一人がひたすら揺れているのを見て、ちょっと悲しかった。まさに多動児なのだ。

発達障害に関しての、温かな目線での本を出している杉山氏も、ADHD気味で多動傾向があるらしい。「多動メンバー」という、自分の周囲の何人かのことを紹介しているが、その一人のエピソードを見てハッとした。

友人の若手の研究者であるI氏は幼児期から「突進をするI君」ということで有名であったという

突進する癖

そういえば、小学校時代の私も「突進する癖」があり、周囲に多大な迷惑をかけていたのだった。とにかく、誰にでも後ろから突っ込んで(タックル)不意打ちを食らわせるのだった。ある時、病気で弱っているお年寄りに、突っ込んで、親から信じられないほど怒られた記憶がある。その時に、突っ込んでいけない人がいるというのがわかったのだ。

学校では、廊下でスライディングタックルをしていた。毎日、毎日、スライディングで友達を転ばせるのだ。やがてジャージはテカテカになり穴があいてくる。親の心労を考えると、本当に申し訳ない。突進する癖は、あまりにも日常の出来事で、ADHDの特性とからめて思い出すことが少なかったが、これは完璧に多動傾向であった。

わざとやっているわけではない

ADHDの子供たちの多くが、気がついたら動いてしまっているようだ。「坊ちゃん」のように挑発されたら、飛び降りてしまったり、危険なことにチャレンジしてしまう。勇気があるわけではない。その衝動を抑えることができないのだ。普通の人がA(刺激)→B(思考)→C(行動)という順序をたどるところ、ADHDはA(刺激)→C(行動)→B(思考)という順序になる。

ADHDは、いたずらっ子に見えたり、言うことを聞かない問題児に見えたりするけれど、その背後には、自分でもどうしようも制御ができない悩みを抱えていることも知ってほしい。わざとやっているわけではないのだ。

ゆっくり改善する

ただ、お年寄りに突進して人を傷つけた時は、怒られたのが堪えた。今でも覚えているけど、そのおじいさんは、腰椎にガンが転移していて、腰痛がひどかったのだ。自分の一撃で、そんなおじいさんを苦しめてしまったというのは、何年も何十年も印象に残った。痛みに歪む顔。それをきっかけに追突癖は減っていったように記憶している。

ADHDは、情緒豊かな子が多いように思う。人の気持ちも汲み取ることができ、その行動よりもはるかに、思いやりの心は持ち合わせているものだ。コツコツ、理由が分かれば、とりわけ、人に迷惑をかけない理由が腑に落ちてくれば、だんだん問題行動は減ってくるのではないかと思える。今では、さすがに追突したり、突進したり、タックルしたりしないもんね。

#ADHDあるある #ADHD #発達障害


大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq