【読書日記】大人のADHD片づけ力、発達障害は治りますか、発達障害のウソ。
発達障害・ADHD本は、主に図書館から借りて、ざっと読み通している。世の中で発達障害に対するどんなアプローチがあるかを知りたいと思っている。ただ、もうそろそろ、発達障害そのものを追う時期は終わったかなという感じも漂ってきた。もう10冊くらいは、読む予定だけど。
「大人のADHD」のための片づけ力 司馬理英子 (監修)
今さらながら、私には片付け本が不要になっていることを実感した。書かれている特徴(片付けられない)は、私そのものなのだが、結婚してからは、オール妻がやってくれるようになってから、片付けは「困りごと」ではなくなっている。(参考:ADHDに結婚は向いていないのか?確かにパートナー選びは超重要。)
まさにADHDは環境次第だと分かる。単身赴任や、一人で暮らすようになると、またたくまに、片づけ力が問題・障害?になることは間違いないけれど。今のところは、ありがたいことに、困りごとから解消されている。
発達障害は治りますか? 神田橋 條治
精神科医として非常に高名な神田橋氏。世の中の発達障害治療とは、まったく異なる観点で「発達障害を治している」とのこと。整体を用い、診療時間わずかで、次から次へと精神疾患を「治す」。民間療法家に、こういうたぐいの人はかなり多いけれど、精神科医で、しかも、かなり認められている人で、こういう人は珍しい。全編、対談形式で語られているので、初心者でも読みやすいけれど、語られている内容は深い。
神田橋氏は、そもそも、診断に過度の比重を置かないので、発達障害かどうかさえ、とくに考えずに目の前の患者を楽にする、生きやすくすることに全力を注ぐ。こんな人もいるんだという感想だった。いろいろ、学べた点もあるし、本を読んだだけでは消化不良だった点もある。そのうち、まとめて記事にしてみたい。
発達障害のウソ――専門家、製薬会社、マスコミの罪を問う (扶桑社新書) 米田 倫康
発達障害というバブルを作り上げた、マスコミ・製薬会社・精神科医療に対する強烈な告発本だ。うつ病バブルの時と同じ構図が繰り返されているという。短期間のうちに、どのように発達障害というキーワードが広がってきたかを考えると、確かに、背後に黒幕の存在と裏の意図がありそうだ。精神科医療の問題点に関しては、この本に書かれている通りだと思う。
そう考えると、本気で精神科医療に向き合っている医師ほど、貧乏くじな感じもする。精神科医療全体の問題は、個人の努力ではどうにもならないから。そして、問題が多くても精神科に頼らざるを得ない現状もある。この本の後半にも書かれているとおり「代替策を示せ」と言われることもあるようだが、この本は「告発」の立場に徹している。専門家とジャーナリズムの関係を考えると、確かにこれでいいのだと思う。
それと同時に、これだけではいけない。本当に発達障害者が生きやすくするためには、どうしたら良いのかという視座は欠かせない。結局、誰にも頼れず、信じられず、生きづらさを抱え続けるだけでは、何も解決しないからだ。その点、岡田氏のADHD関連本などには、安易に作られたADHD診断を強烈に批判するとともに、岡田氏なりの解決策が書かれているように感じた。
「ADHDの正体」などは、おすすめ本ではないかな?これも近日中に読んでみよう。
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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq)