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集中力をアップさせる「指差し確認」の力。

気が散ってどうしようもない時がある。実は、そんな時に、すぐに集中状態に入れる、ちょっとした方法がある。それが「指差し確認」だ。早くに亡くなったけど、親戚のおじさんが、踏切を渡る前に指差し確認を丁寧にしていて、真面目だなと思った記憶がある。

バスの運転手さんとか、車掌さんとかも、やっている「指差し確認」、実は侮れない力が潜んでいるに違いない。今回のネタ元は、こちら。(参考:劇的に注意散漫!コロナ禍で何事にも集中できない理由と対策。

集中力の正体は「見ること」

集中力とは漠然とした表現だが、実は「しっかり見ること」と定義できる。気が散っている人は、ちゃんと見ていないのだ。視点が定まらずキョロキョロしてしまっているのだ。つまり、一つの物に焦点をしっかりあてることさえできれば、集中している状態になると言える。

人間がちゃんと見える範囲というのは非常に狭い。人が、手品に簡単に騙されてしまうのはそのためだ。思いっきり集中した時に、見える範囲は「親指の爪」くらいのスペースだという。だからマジシャンは、注意を、コインとか、指先に向けようとする。そして、その間に片方の手で仕込みを行うのだ。

この原理が分かると、集中力を高める方法も分かってくるというものだ。

「指差し確認」で集中力アップ

集中できない原因がちゃんと見ることができないことにあるなら、いちいち「指差し確認」をすると良い。指を指すことで、今、自分がどこに注意を向けるべきかというのを、自分に教えてあげるのだ。シンプルな方法だが、効果がある。

実はこれ、鍵を閉め忘れるとか、ちょっとしたうっかりミスも防げるようになる方法だ。毎回、家を出る前に、声に出しながら、声に出しながら指を指してチェックすることで、ぼんやりと見ていた部分に焦点が合うようになる。

本を読んでも、なかなか集中できないという人は、次の行をちゃんと追えていないだけだ。読字障害の人も、リーディングトラッカーを使うと本が読めることがある。これも、指差し確認と同じ原理だ。

これは単純なツールだ。次の行をハイライトするだけだから。読書というのは、つまるところ、次の行、次の行に正確に目をやる技術ということだ。

ADHDはちゃんと見ていない

私は計算機を使ったり、レジ操作が苦手だったりするが、それはパッと見た数字を記憶できず、何度も打ち間違ってしまうからだ。しかし、実は見ているようで見ていないのが原因だと分かれば解決策が見えてくる。記憶したい数字に、しっかり指をあててそらさないようにする。その数字をちゃんと見れば、覚えていられる。

実は気が散っていて、ちゃんと見ていないだけなのだ。集中力を高めよう!っていうのは、漠然としすぎて難しいけれど「ちゃんと見よう」→「ちゃんと見るためには、指差し確認をしよう」と言われるとできるようになる。自分が、何に、なぜ、つまずいているかが分かれば、問題の半分は解決したようなものだ。

#ADHD #ADHDの仕事術 #集中力

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq