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健康・長生きの秘訣を医師に尋ねるのは無駄なこと?聞くならご長寿に。

少し前のことだけど、家族が原因不明の高熱を出し倒れた。医師は「う~ん、分からないですね。のども腫れていないし、腫れているように見えないこともないけど。風邪かな?」と抗生物質を出した。意味もなく抗生物質を飲むと、大切な腸内細菌が死んでしまう。「撃てば当たる」かも的な投薬が現代医学の限界か。

高熱は、もっと自分の身体のセンサーに敏感に、養生をすべき時だということを表すのだろう。原因不明のまま、適当な薬を飲むというのもあまりよろしくない気がした。あまり病院に行くことはないんだけれど、たまぁに病院に行くと、医師たちもはっきり分からないけど、なんとなく投薬したり、アドバイスしたりしていることが多いってことだ。

以前、すい臓がんの手術後の友人に、医師が「食べたいものがあるなら、好きなものを食べて良い」とアドバイスしているのを聞いてがっくりした。彼は「食欲がないけど、お菓子だったら食べられる。お菓子を食べていいのかな」と医師に確認したのだ。がん細胞の主要なエサが糖質だってことを考えると、まったく悲しい選択だ。

「医者の不養生」は今も真実か

「医者は平均的に長生きではありません。むしろ短命の部類に入るくらいです。きっと「医者の不養生」は今も生きているということなのでしょう。したがって、長生きの秘訣を医者に聞いてみても、まるでお門違いだということです。自己治癒力を高める手立てを医者は知りません。

ましてや、病気が癒えるには自己治癒力を高める必要があるということに、特に思いを巡らす医者は少ないと思います。それなのに、なぜ、元気で長生きを望む皆さんが医者にかかりたがるのか。このあたりは、非常に不思議に思うところです。」(9割の病気は自分で治せる② 中経文庫 岡本裕 P228)

岡本氏のように「医者の不養生」と言ってしまうと切ない。医師の仕事は極度のストレスと過労で、健康管理を行う余裕が無いのではないか。以前、身近で医師を見る機会が多い仕事をしていたけど、お昼を食べる時間もなく診察をし、手術をし、挙句の果てにモンスター患者と家族に絡まれている。ストレス度はマックスだろう。これでは、早死もするはずだ。

ま、その現状を差し引いても、医師が健康上のアドバイスを適切に行えないことは概ね同意できる。医師自身も運動不足で糖尿病であったり、さまざまな疾患を抱えていることが多いのだ。自分の身体で試して、健康を維持している人はごく少数だ。聞く相手を間違えれば、間違ったアドバイスがかえってくるのは当然のことだ。また、医師もその立場ゆえに「わからない」と言えないのかもしれない。

「医師」が推薦している健康本・健康情報番組には人々が群がる。しかし、その医師がどれほど健康で、自身がその健康法を実践しているかには目を向けないのだ。これは明らかに間違っているのではないか。

「おとなりの国の中医師はなべて長生きです。中国には西洋医学を専門とする西医師もいますが、こちらは日本と同じくあまり長生きではないようです。にもかかわらず、なぜか西医師のほうが圧倒的に人気があるというのです。医学は人が元気で長生きするための学問だと理解していたのですが、どうやら今の医学は違う方向に向かっているのかもしれません。」

(9割の病気は自分で治せる② 中経文庫 岡本裕 P228)

もっとも、これは医師だけに原因があるわけではなく、患者になる人のリテラシーを向上させなければならないということだ。この面で、確かなのは、健康法を実践し、実際に長生きしている人のアドバイスではないか。

実践者の知恵こそ宝

うちの祖母は98歳で亡くなった。最後まで元気で、まさにピンピンコロリだった。祖母が亡くなる直前に、家にいったらカレーライスを2杯も食べていた。糖質制限しているこっちが、なんだかくだらないことを気にしている気持ちになった。

結局、細々したことを気にしている自分は98歳まで生きられない気がする(笑)

私が尊敬している操体法の創始者・橋本敬三氏は96歳で亡くなった。また、食養生に関する深い洞察の書を数多く記した三石巌氏は95歳で亡くなった。この年齢と健康法に裏打ちされた知恵が書籍から語り掛けてくるのを感じる。健康法の成果は最後にならないと分からない。そういう意味では長寿の医師からのアドバイスは聞くに値するかもしれない。

100歳の現役医師(女医)さんの本だ。これは説得力がある。

*高橋氏は103歳で亡くなられたそうだ。

まあ、そうなると、特に医師ではなくても、近所の元気なおじいさん・おばあさんから健康アドバイスを受けたほうがいいってことになりそうだ。

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq