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#ADHDっぽい偉人伝:レオナルド・ダ・ヴィンチ(ひとつのことを続けられない)

イタリアのルネサンスを代表する芸術家。「最後の晩餐」や「モナ・リザ」などの名画を描いたことで知られるレオナルド・ダ・ヴィンチ。一般的には「画家」として知られる彼にはいくつもの顔があった。

音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学など様々な分野に顕著な業績と手稿をのこした。(出典:Wiki)

あらゆる分野において才能を発揮したことから「天才」「歴史上、最も想像力に優れている」と呼ばれる偉人だ。彼の評価は生前から、今に至るまで一貫して高いが、後代の研究では、この偉人もADHDっぽい傾向があったと言われている。

ひとつのことを続けられない

レオナルド・ダ・ヴィンチは、あらゆる分野に才能を持っていたが、一つの作品を完成させるのに苦労し続けたことで知られている。企画・発想は人並み外れて豊かなのだが、それを実行する力や継続力・忍耐力には欠けていたのだ。

あるプロジェクトが終わる前に、別のプロジェクトに手を付けてしまうので、結局は未完了の山になってしまうのだ。レオナルド・ダ・ヴィンチは「一貫性のない人」としても知られていた。これは、まさにADHDの特徴そのものだ。

その傾向は、幼い時からのもので、あらゆる課題に手を付けては「放置」を繰り返してきた少年時代だった。しかし、興味を持つと、昼寝以外は24時間、興味を持ったプロジェクトに没頭したという。これも、ADHDの「過集中」を思わせるエピソードだ。

しかし、このような特性を持っていたからこそ、レオナルド・ダ・ヴィンチは、あらゆる分野に才能が発揮されたともいえる。もし、生涯、ひとつのことだけ(例えば画家)に集中していたとしたら、現在のような名声を得ることはできなかったに違いない。

では、気が散りやすく、ひとつのことを続けられない、ADHD特性を活かすためのカギは何だろうか。レオナルド・ダ・ヴィンチが残した大量のノートにその秘訣を読み取りたい。彼は生涯一万枚以上のノートを残したことで知られている。

考えをまとめるノートを持つこと

これほど気が散りやすく、あらゆる分野に目が向いてしまうレオナルド・ダ・ヴィンチが偉人として名を残した理由の一つは、彼が「ノート魔」だったことではないだろうか(と、私は考える)。

トニー・ブザンが開発したマインドマップの原型は、放射状に広がるレオナルド・ダ・ヴィンチの現存するノートだったことが知られている。レオナルド・ダ・ヴィンチの思考は、放射状に広がりとりとめのないものだったに違いない。自分で制御することは不可能なほど、アイデアは湧いていたはず。

しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチは、それを形に残し、ノートにまとめ続けたおかげで、未完了プロジェクトは多くても、やがて成熟するアイデアのタネをまき続けることができたのだろう。最後までやり遂げることはできなくても、やがてどこかで未完了のプロジェクトは、現在のプロジェクトと重なる。彼の放射状のノートはアイデアとアイデアを線で結んでいる。

もし、彼が何も形にしなかった(ノートを残さなかった)としたら、ただのADHD。あらゆることを試して、挫折した人になっていたかもしれない(私だ。)

ADHDの思考を結び付けるノート術

そこで、ADHDの拡散する思考を一つにするノート術。マインドマップを推奨したい。お勧めしたいのは、ブザンの本の中でも、やはりこれだ。

私たちのような凡人が、レオナルド・ダ・ヴィンチになれるかどうかは別としてなんだけど、マインドマップの習慣は私の人生を変えた。湧き出てくるアイデアとアイデアを結び付けることができるようになったからだ。

レオナルド・ダ・ヴィンチが、ADHDと診断されて投薬治療を受けていたら、今のような業績を残せていたか、偉人として知られていたかは疑わしい。そのきわめて、落差の大きな凸凹があったからこそ、偉人になったのだろう。そう考えると、ちょっとやる気になった。

ADHDの僕らに夢をありがとうレオナルド・ダ・ヴィンチ。

#ADHDっぽい偉人伝 #レオナルド・ダ・ヴィンチ #ADHD #大人のADHD

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq