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【書評】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川 友介

ハーバード大学を経てUCLA助教授として活動する医師によるエビデンスに基づく食事法。いわゆる「健康本」の誤りを、多量の論文により論駁し、エビデンスのある食品を並べている。

説得力があるようだけれど、レビューを見ると、実は論文には著者の主張を裏付けることが書いていないではないかなどの批判もあり、素人には、このエビデンスが本当にエビデンスなのかワカランス。

エビデンスに基づく健康に良い食事

主張は一貫しているのでわかりやすいといえばわかりやすい。あれもだめ、これもだめ、じゃあどうすればという代案を出さない本もあるけど、この本は、どういう食事スタイルをするかというところまでは踏み込んでいる。

健康に良い食品を摂る:魚・野菜と果物・茶色い炭水化物・オリーブオイル・ナッツ。これらを日常的に摂取しているのは「地中海食」。

健康に悪い食品を避ける:赤い肉(牛肉・豚肉)・白い炭水化物・飽和脂肪酸

自分の健康知識をアップデートしなければならない知識も多々あった。

糖質制限とエビデンス

著者は、糖質制限の価値を認めつつも、すべての糖質が悪いわけではないという。いわゆる茶色い糖質(未精製の炭水化物)は血糖値を上げないという。茶色い糖質には、全粒粉小麦粉や十割そばなどが含まれる。セリアック病ではないなら、グルテンフリーにこだわることもない。

糖質制限のよろしくないところは、すべての糖質をカットしようとして、結局食べるものがないので、健康に良くないものを大量に食べるようになってしまうことだという。この著者の主張で言えば、赤身の肉はよくない。鶏肉は除くらしい。糖質は制限して、お肉食べ放題というのは危険だと警笛を鳴らす。うむ、これはMECじゃないか。

最近はどっちにしても、糖質制限も崩れてきたところだし、食スタイルを見直すべき時かもしれない。

エビデンスか体感か

しかし、なんでもエビデンスで語られるのも腑に落ちるようで落ちないものがある。結局のところは、人の体は千差万別で、ある人には良いものもある人には合わない。統計データの端っこにいる人がいるのだ。

私は糖質が多くなると、やっぱり鼻炎になるし、軟便になる。でも糖質をすっぱりカットして、お肉ばっかりにすると腸が超回復する。これは事実なのだ。もう5年も実験している。自分の体で実験結果が出ている以上、エビデンス、エビデンスに引っ張られる必要はないのか。この辺が、エビデンス本を読むと迷うところだ。

まあ、どちらにしても加工肉や飽和脂肪酸は、良くないのは間違いないわけだから、控える部分は控えたほうが良いだろう。

やってみたいこと

茶色い炭水化物はOKだと自信をもって言っているので、茶色い系を少し探して常備してみようと思う。ちょうど、災害対策でローリングストックやっているわけだし。




大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq