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【書評】10秒朝そうじの習慣 ~人生を劇的に変える最強メソッド 今村 暁

メモ術の本が良かったので、今村氏の書籍を何冊かまとめて読んでいる。今村氏は、ノウハウを具体的に落とし込んでいるビジネス書作家だと思う。最近は、タスクとタスクの合間に、少し体を動かすことを意識して、掃除や整理整頓を行っている。「10秒朝そうじ」という言葉に惹かれた。

モノはメッセージを語る

この本を読んで、一番興味深かったのは「モノはメッセージを語る」という一文だ。私たちは、部屋にあるモノを目にしたときに「あ~、片付けないとな」とか「処分したいな」など、知らず知らずのうちに脳内対話をしてしまう。モノが多ければ多いほど、頭の中はモノとの対話でごっちゃごっちゃになってしまうのだ。

そういえば、私も机の上のごちゃごちゃのデスクトレイやホコリのたまったプリンタなどを見ながら「掃除しないとな」とか「鼻炎になりそう」とか、いつも頭の中でしゃべっているわと実感した。モノが多すぎると脳内会話が多すぎて「自分自身と語る時間(スペース)」がなくなるのだ。

なるほど!それでか~と気づいた。私が集中して勉強する時は「オフラインの部屋」にこもるのだが、この部屋はオフラインというだけではなく机以外に何もないのだ。単にオフラインであるだけではなく、整理すべきモノがない空間が、集中に心地よいのだ。

掃除や整理整頓は、むちゃむちゃ大事じゃないか。トイレに入ると「掃除しなきゃ」とか「汚いよな」とかつぶやく自分がいる。お風呂に入りつつ「一回時間をとってお風呂掃除、、、」。貴重なアイデアがひらめく場で、こんなことを考えてしまうのだ。少しずつでも整理を進めれば、脳内がスッキリ片付いていくに違いない。こんな発想はなかった。

買わないためのコツ

モノが多ければ、どうしても生活が複雑になる。できるだけシンプルにすることが大事だ。そのためには無用な買い物をしないのが一番だ。危険なのは100円ショップなど、安いので不要なものも購入してしまう罠だ。今村氏によると、こんな質問を自分に投げかけると良いという。

「サイズが50㎝でも買う?」「値段が500円でも買う?」

大きいと場所をとるので、やめておこうと思うかもしれない。500円なら、そこまでしていらないかと思うかもしれない。もしそうであれば「必要」なものではない。やがてゴミになるのであれば、ゴミはお金を出して買うものではないのだ。

今まで、掃除や整理整頓を甘く見ていた。この辺でしっかりやろう。


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読書感想文

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq