記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

やっぱ最後に愛は勝つ!「螢草 菜々の剣」(主演:清原果耶)

我が家の夫婦の共通の趣味は、NHKオンデマンドで過去に放映されたドラマを見ることだ。夕食の時間に、過去ドラマを1話~2話見ている。奥さんは時代劇は好きではないので、基本は手を出さないジャンルなんだけど。先日、見て感動した「透明なゆりかご」の主演つながりで「蛍草・菜々の剣」を見終わった。

将来の名女優を感じさせる清原果耶の時代劇・初出演作品。まだ18歳。「蛍草・菜々の剣」・「透明なゆりかご」では16歳~17歳の時の主演作品だけど圧巻の演技力を見せつけている。特に、今回は時代劇ならではの所作や言葉遣い、剣を操るシーンまで清原果耶の魅力を思う存分に味わえるドラマだ。

出演 清原果耶 、町田啓太 、北村有起哉 、本田博太郎 、宇梶剛士
原作 葉室麟   脚本 森脇京子

菜々の剣~あらすじ

清原果耶が演じるのは、武家の娘であることを隠して女中になった「菜々」だ。菜々は、奉公先の風早家で、ふとしたことから、父の仇(轟:北村有起哉)に出会ってしまう。何の因果か、菜々が忠義を尽くし、ひそかに心を惹かれる奉公先の旦那様・市之進(町田啓太)も轟に狙われて切腹に追い込まれそうになる。

菜々は、風早家の子供2人を守りながら大切な人のために轟と闘うことを決意する。まっすぐに忠義を尽くす菜々の姿に周囲の人たちが、徐々に引き寄せられていく。悪意に満ちた轟が仕掛けるいくつもの罠を乗り越える菜々と仲間たちの絆。そして、旦那様への一途な菜々の思いが心を打つ。感動のラストシーンは鳥肌ものだ。命を投げ出す覚悟で、旦那様を守ろうとする菜々の気迫ある仇討ち(決闘)シーンが見もの。

ちなみに原作の小説も非常に評判がよい。ドラマから入って原作を読むのもまたオツな楽しみだ。

最後に愛は勝つ

奥様の佐知(谷村美月)は、劇中の早い段階で結核で亡くなってしまう。佐知は、菜々に「女は大切な人を守るためにいる。子供たちと、旦那様を守ってほしい。あなたに託しましたよ。」と約束させる。菜々は佐知との約束を思い起こし全身全霊をかけて子供たちを、そして、旦那様を守ろうとする。

菜々の父の仇、轟(北村有起哉)は、巧みにお殿様や家老に取り入り、市之進(町田啓太)を切腹に追い込もうとする。菜々には事の全体が見えていないのだけれども、最後には「愛の力」が勝つことになる。おめでたいと言えば、おめでたいのかもしれないけれども、やっぱ「最後に愛は勝つ」というストーリーを見たいのが人情だ。

誰しも、トラブル・問題は経験したくない。しかし、試練があるからこそ愛が真実であることが明らかになる。

「愛」とは相手のために自分の命を懸けることを意味するってのが、ジワっと心に感じ入ったところだ。劇中では、市之進も、菜々も互いに命をかけ合う。実際には互いに愛を言い表す機会もなく、引き離されているんだけれど、その状況の中で互いを信じて命をかけ合うのだ。お互いのために、自分がどのように命を懸けたかを知らせることもない。

愛ってのは、潔く、慎ましいものだ。

「かわいそうに。あなたは孤独な人ですね。」という菜々の言葉が轟を突き刺した。轟は愛を知らずに育っている。内面は恨みと怒りでいっぱいだ。悪の権化のように見える彼は、実は孤独に打ち震えているのだ。最終的にネガティブなパワーは、愛の持つポジティブなパワーに勝てない。

人は愛によって生まれ、愛によって生きるのだ。

ああ、愛って、なんていいものなんだろう(笑)

感想まとめ

最初は、菜々と市之進とのラブストーリーという伏線が見えずにいた。それで、どうも、これはお互いが意識しているという筋なのかと思うと、菜々役の清原果耶の幼さが目につき「う~ん、ちょっと無理があるかな」とかつぶやいていた。でも、菜々のひたむきさ、まっすぐな愛(自分でも愛だと自覚していない恋愛)を表現するためには、まだ子供っぽさのある17~18歳の清原果耶が、この役を演じることがベストだったのだろう。

清原果耶は、来年の上半期朝ドラ「おかえりモネ」の主役も決まっている。「透明なゆりかご」と同じ安達奈緒子さんの作品なんだから、面白いに決まっている。これは、今から楽しみだ。(参考:《2021年度前期》連続テレビ小説 制作決定! ヒロイン・清原果耶 / 作・安達奈緒子


#NHK #ドラマ #清原果耶 #蛍草 #菜々の剣 #ネタバレ

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq