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ガッチガチに固めたスケジュールで良い成果が出ることはまずないし気分も悪くなる!〜直感力を高める 数学脳のつくりかた〜

大事なのは、やはり「メリハリ」なんだ

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”何も出来ない日や時には、後になって楽しめないようなものを作ろうとするより、ぶらぶらして過ごしたり、寝て過ごす方がいい”
ーゲーテ

神経科学の知見を活かした著書『直感力を高める 数学脳のつくりかた』を読み終わりました。

本書は効率よく数学や科学を学ぶ方法を書いたモノですが、基本的なスタンスはあらゆる勉強法に通ずるものがあるなぁ・・と思いました

著者の主張は

脳は「集中モード」と「緩和モード」が切り替わりながら働いてるんだから、どちらの欲求も満たしていくことが効率のいい学習法だ!

というもの。つまり「メリハリ」をつけましょうということっすね。

思えば、社会人になってから「休み方」の意識を高めるようにしてました。

例えば

・午前と午後に必ずトイレに行く(仕事から離れる時間を少し作る)
・1時間以上同じ作業はしないで、切り替えながらやる
・難しい仕事を終えたら、必ず職場のお茶を飲みにいく

という風に意識的に休むことにしております。

すると、不思議なものでぶっ続けで仕事するよりも早く作業が終わったりするんですよね。

自分はとある会社の財務会計を担当しており、ここ最近は役員に提出する資料を作成するためにデータの集計・分析する仕事がほとんどです。

つまり、「数字」を読みといてそこから財政状況を把握するお仕事ですのでビビリな自分にはとてもスリリングなものです。一つも数字ミスが許されないですからね。。。

そうなると、ひたすら緊張するので意図的に「緩和モード」に入らないと保たないんですよね。

本書は勉強法の本ですけど、基本的なスタンスを学ぶことによって仕事にも活きることを教えてくれます。

特に、まじめに目標達成したい人には覚えておいて欲しい内容になります。

「集中モード」と「緩和モード」の役割

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”集中モードに入っているとき、あなたの緩和モードへの接続をブロックしています。しかしながら、とても難しい問題や新しい問題を解くには、緩和モードの働きが必須になります”
ー本書から抜粋

集中モードと緩和モードの役割は以下の通りです。

集中モード:集中力が高まって、脳のエネルギーが一点集中した状態。脳の前頭前皮質がコントロールしている。

緩和モード:脳がリラックスした状態。さまざまな脳のエリアがコントロールしている。

これだけみると、勉強や仕事には集中モードが適していて、それは間違いないのですが、ここに「効率よく」作業するためには、緩和モードを必須なんだとか。

緩和モードが重要なのは、リラックス状態により脳の神経が配線しなおされて、何らかのヒラメキが生まれる確率が高くなるかららしい。

よく、柔軟な人とかやわらかい頭とか言いますけど、それって脳の神経が組み替えやすい状態を指すのかもしれませんね。

だから、

・職場から帰っても仕事のことばかり考える
・睡眠不足が続いている
・休日に遊ばないで勉強ばかりしている

という状態の人は緩和モードに入れなくなり、逆効果なため、注意した方がいいかと思われます。

効率の良い勉強や仕事には集中と緩和のバランスが何より大事なんですね!ものすごく納得します。

集中と緩和のバランスをうまく取るには?

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では、集中モードと緩和モードのバランスをうまく取るにはどうすればいいのでしょうか?

本音を言えば、7時〜13時だけ働いて、そのあと仕事のことを考えずにブラブラ歩くこと、が理想的と言います。

つまり寝る時間(8時間)を除いて集中モードと緩和モードは同じくらいにするのがいいのだと。

とは言え、自分みたいな普通のサラリーマンが午前中だけ働くみたいなことは現実的ではありません。

そこで、著者が代替するアイデアが「ポモドーロ法」。

ポモドーロ法とは、

25分間だけ集中 →5分休憩 → また25分間集中 →5分休憩というサイクルをくり返すテクニック

です。

”25分の間、メールの着信音のような作業とは無関係なジャマ者を完全に排除しましょう。この方法は、単純に効果があるだけでなく、意図して物事に集中する能力と、何も考えない能力を高める良いトレーニングになります
ー本書から抜粋

ということですので。

意図して物事に集中する能力と、何も考えない能力を高める良いトレーニングなら、「瞑想法」もグッドです。

・呼吸瞑想:オーソドックスな瞑想法。呼吸に意識する
・歩行瞑想:1,2,1,2と歩行に意識する。通勤にも使える。

などなどの瞑想をまずは5分から始めることで、脳がデカくなることが確認されております。

いろいろ言ってきたけど、「メリハリ」こそ効率の良い学習法ということで、休み方・リラックス方法についてもっと色々知ろうと思えた一冊でした!


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