「なんとなく買いたい」を引き寄せるブランドについて面白い考察があるぞ!〜「誘う」ブランド〜
代表格のブランドは何が違うんだ?
色々な商品がある中で埋もれないようなブランドはあるものです。
例えば
スマホといえばiPhone
炭酸といえばコカ・コーラ
遊園地といえばディズニー
みたいな風に同じ種類にも「代表」みたいなものは決まっています。
でもそれってどうやって選ばれてきたのでしょうか?
なぜそれらが選ばれたのでしょうか?
「ブランド」と呼ばれる商品
「カリスマ」と呼ばれる人々
これらにはある共通点があることを著書『「誘う」ブランド』から学べます。
本書は
コカ・コーラ
ナイキ
ジョニー・ウォーカー
といった名だたるブランドに大きな影響を与えてきたブランドコンサルタントのダリル・ウェーバーが
選ばれるブランドが持つ魅力的なモノ
について神経科学的な知見から語られています。
そもそもブランドってなんだ?
ブランドとは、消費者の心の中にある連想の集まりです。
製品やサービス、機能、デザイン、広告などのように意識できるものは、あくまで氷山の一角に過ぎません。
ブランドと結びついた強い印象や感情の多くは、無意識下のものです。
こうした連想を大量に寄せ集めたものを、ここでは
「ブランド・ファンタジー」
と呼ぶことにします。
確かに
コカ・コーラと言えば?
を一言では表せません。
「美味しい強炭酸水」っていうと味気ないですもんねぇ(笑)。
説明はできないけどなんだか魅力的だ!と言うものには
数え切れないほど連なってできた想像
がそう思わせてるんですね。
ブランドに必要なのは「ファンタジー」なのです。
では、そんな魅力的なブランド・ファンタジーを築くにはどうすればいいのでしょうか?
ブランドは「らしさ」を失ってはいけない
本書によると魅力的なブランド・ファンタジーを築くには
「一貫性」
が不可欠だと言います。つまり
あらゆる要素が、すべてひとつのテーマをもとにまとまっている
ということ
例えば、「蒙古タンメン」のキャッチコピー(テーマ)は
「辛さの中に旨みあり」
というものです。
そしてお店で食べても、カップラーメンでも「旨辛」を表現するに足る味ですよね?
ラーメンの後は雑炊にしてもほんとうに旨いものです。
ブランド人と呼ばれる人にもそれは言えることです。
例えば私の好きな方にアーサー・ホーランドさんがいるのですが
この方の異名は「不良牧師」です(笑)。
牧師なのですが、宗教が嫌いで本人が掲げる本当の「救い」を教えてくれます。
牧師が魅力的なんじゃなくて、アーサーさんが魅力的なんですよねぇ
という風に、何かしら「信念」を掲げて生きていく人はそれだけでブランド・ファンタジーを築いています。
ファンタジーというストーリー
人間は理屈ではなく、直感でモノを買っています。
むしろ理屈は直感の後付けです。
好きな人には、その人好きな理由しかでないように商品も直感的に好きかどうかを判断しています。
直感は「速い思考」
理屈は「遅い思考」
です。
だからそれが好かれるためにどうすればいいか、が前提となります。
そして人は誰しも「ストーリー」が大好きです。
様々なストーリーテリングをして、商品の魅力を何十倍にもして展開しています。
その「ストーリー」の中で「ファンタジー」を築けるもの
言いかえれば「ノスタルジックな現実」を見せて、魅せること
ができるブランドが勝つんですねぇ。
手にとどきそうな現実はつまらなそうなものです。
少し手にとどかない現実を掲げて、そこからストーリーを築いていくこと
これが魅力的な人です。
ブランド戦略はあまり書かれてませんが、ブランドを持っている商品や人の特徴がしっかり掲げられています。
ファンタジーを築くようにして、ブランド戦略の方は他で補填するといい感じ。
個人であれば「カリスマは誰にでもなれる」がオススメです!
企業は・・・・・なんか教えてください!(笑)
そんな感じで今回はここまでにします!もしよかったら本書をお読みください