システムを動かせるものが社会を制す!〜世界はシステムで動く②〜
社会は一つのシステムだ!
前回、著書『世界はシステムで動く』という作品を紹介しました。
本書を用いてシステムの概要と高度なシステムを動かすための要素を話したのですが、ざっくり振り返ると
システムとは、
・要素
・相互のつながり
・目的
この3つから構成されており、人体も、インフラも、チームもなにもかもがそうやって構成されているのだと。
また、高度なシステムが機能するためには
・レジリエンス
・自己組織化
・ヒエラルキー
の3つの要素があるからです。
レジリエンスはいわゆる『反脆弱性』で、壊れても修復する力のこと。
自己組織化は、システムが大きくなると自ら複雑な組織を作り出していくこと。
ヒエラルキーとはシステムの中で上位システムと下位システムの層を形成し、大きなシステム構築をするための効率化のこと。
以上が前回話した内容でした。詳しくは前回記事をどうぞ!
今回は、そんな「システム」のどこにテコ入れしたら効果的なのか、そんな内容で話していきたいと思います。
・チームリーダー
・企業経営者
・コンサルタント
といった方にオススメです!
どこにレバレッジをかければシステムがより機能するのか?
本書ではシステムをより効率的に動かすためのレバレッジ・ポイントが紹介されています。
レバレッジとは、小さな力でより大きなモノを動かすことができる意味でFXでよく使われている用語です。
システムを動かし、より多くの望むものを手に入れ、望まないものはより少なく生み出すための小さな力はどこにあるのでしょうか?
本書では12の要素がありましたが、より効果的なモノを3つ抜粋すると
3.自己組織化
2.目的
1.パラダイム
の3つです。上から下にかけてより効果的になります。
3.自己組織化
先ほども出てきた用語で、「システム構造を追加、変化、加速させる力」のこと。
自己組織化は、生物学では「進化」と呼び、人間社会では「革命」と呼んでいる。
自己組織化には
・進化における原材料
・新しいパターンを試行錯誤すること
の二つが関与する。
進化における原材料とは、平たく言えば「情報」のこと。
生物なら「DNA」、技術なら「科学が積み上げた知識」といったところ。
新しいパターンの試行錯誤は小さい力のようで実はものすごく大きいレバレッジ・ポイントである。
2.目的
また同じ用語(笑)。「システムの目的または機能」のこと。
どのような目的で行うかによって方向性を定め、常に進むこと。
システムを構築する際には
・新しいシステムの目標を明確に
・システムの意味付け
この二つを繰り返し、弁護し、主張することが有効性が高い。
よく勘違いしていることで、企業というシステムの目的は「利益をあげること」ではない。
それは企業を維持するための必要条件。
成長し、マーケットシェアを増やし、世界をしだいに企業のコントロール化に置くことでその運営が不確実性からより守られるようになることこそ企業の目的。言い換えれば「すべてを飲み込むこと」。
1.パラダイム
ここでは、「そこからシステムが生まれる考え方」をパラダイムという。
社会の人々の頭の中にある考え、つまり非常に大きな暗黙の前提が、社会のパラダイムを構成している。
パラダイムはシステムを生み出す源泉で、見方を変えて新しいシステムを構築できる視点。
パラダイムを変えるためには
・常に古いパラダイムの欠陥を指摘すること
・新たなパラダイムを持った人と共に活動すること
が効果的。
そして、自分の中のパラダイムを「超越」するとよりレバレッジがかけられる。
なのでより柔軟な思考で様々な世界を知ることこそ、1番のレバレッジ・ポイントかもしれない。
今回の記事をまとめていて思ったことは、これまで以上に変化する時代ということは、昔と比べるとほとんどの人が効果的なレバレッジについて知っているということではないか?ということです。
書いてみるとやってきたことだなぁと感じ、ということはあとは上のポイントを押さえながら動けば、数々のシステムの変化を体感しいずれ理想のシステムに出会えるかも、と思わされました。
次回で本書についてのまとめを終了したいと思います。
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