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不登校の背景と甘やかされ型過保護の影響 Second

はじめに

不登校は様々な要因が絡み合っています
何が原因になっているのか、カテゴライズしているが、実際には難しいというのが本音です
ただ、年々不登校は増え続け、地方自治体の人口にも迫るのではないか、
という子どもたちが不登校に陥っているのです
不登校は日本社会において深刻な問題です
今回は、特に「甘やかされ型過保護」が原因となるケースを扱う
「甘やかされ型過保護」が子どもに影響があることは容易にイメージが湧きます

甘やかされ型過保護による子どもの人格形成が、自尊心の低下やコミュニケーション能力の欠如、わがままな性格を助長するのではないか、
それが不登校にどのように影響するのかについて詳述します




不登校の現状と定義

不登校の定義は
「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景のより、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」を指します
文部科学省の調査によると、令和4年の不登校児童生徒数は199,048人、前年度より54,108人増えています
在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は3.2%になります
小学校では約60人に1人、中学校では17人に1人が不登校になっている結果です

また、隠れ不登校に該当する生徒の状態とは
教室外登校の生徒が14.3%
仮面登校の生徒が9.3%
いずれも不登校の定義である年間30日以上の欠席数に満たない生徒です
「心は不登校」で、平常の学習活動は困難であると言われています
中学生の5人に1人が「隠れ不登校」であるという調査結果が出ています

仮面登校とは、「学校は行っているけれど、イヤイヤ行っている、みんなと同じように授業を受けられなかったり好き市に時間なら学校に行けたり、教室以外の別の場所なら学校に行ける」
このような子どもはたくさんいます
母子登校、登校しぶりなども同じです




甘やかされ型過保護の特徴

家庭や保護者の作り出す家庭環境、子育ては子どもの成育に影響を及ぼすことは言うまでもありません
子どもの特性もあり、何が正解かを子育てに求めるのは困難です
しかし「甘やかされ型過保護」このような育てられ方をした子どもは、何からのマイナス要因であることは間違いないでしょう
親の関わり方では気になる子育てであると言っても過言ではありません

「甘やかされ型過保護」とは、親が子供に対して過度に甘やかし、保護する育て方を指します
具体的には、子供の要求をすべて受け入れ、困難や失敗から遠ざける行動が典型です
このような育て方は、子どもの自立心を阻害し、結果として以下のような問題を引き起こします

自尊心の低下: 親がすべてを解決してしまうため、子供は自分で何かを達成する機会が少なくなり、自尊心が育ちません。
コミュニケーション能力の欠如: 困難な状況や人間関係の問題を自分で対処する経験が少ないため、コミュニケーション能力が十分に発達しません。
わがままな性格の形成: 自分の要求が常に通る環境に慣れてしまい、他人の意見や感情を尊重することができなくなります。

どれも、子どもの成長にとって大切な能力です
よかれと思って行う親の子育てが、親の思いと裏腹な結果に繋がらないように
気をつけたいです
このように育てられているのであれば、方向転換を行いもう一度リセットした子育てを
子どもとともに親も成長しながら取り組むことが大切です




自尊心の低下と不登校の関連

「自尊心」子どもにとって何よりも大切な感情といっても言い過ぎではないでしょう
自尊心は自分を大切に思う気持ちです

現在社会において、自分が自分であってよい、自分は大切なひとりであることを感じにくいと思います
自分を否定してしまうような出来事が多い、挫折を味わうことも多い、
そんなときに自分を大切に思う気持ちが、子どもにとってどれほど大きなエネルギーとなり力になることは容易に想像に難くありません

「自尊心」とは、なんとすてきな気持ちでしょう
自分を大切に思う心、自己肯定感は、同時に他に対しても想像力を発揮します
自分だけよければよいといった自分中心の感情とは対峙した感情です
「誰にでも優しい、人を大切にする子」に育ちます
まとめると、、、

自尊心は、「自己肯定感とも言われ、自分自身を価値ある存在として認識する感情です」
甘やかされ型過保護の家庭で育った子どもは、自分で何かを成し遂げる機会が少ないため、自尊心が育ちにくくなります
これにより、学校での挑戦や困難に対して自信を持てず、失敗を恐れて避ける傾向が強くなります
その結果、学校生活におけるストレスやプレッシャーに対処できず、不登校になる可能性が高まります




コミュニケーション能力の欠如と不登校

人との関わり方が苦手、人見知りをする、少人数がすき、大人数が苦手、
このような性格はどのように形成されるのでしょうか
もちろん生まれながらに持っている性質、兄弟姉妹の有無、子育て親とのかかわり、
様々な環境がつくっていくのでしょう

人との関わり、関わりを避けて私たちは生きていくことはできません
好むと好まざるとに関わらず何らかの関わりをもって生きています
そんなときに必要なコミュニケーション能力は、社会生活において非常に重要なスキルです
「コミュニケーション能力」を身につけていれば子どもも楽に生きていけます

「甘やかされ型過保護」の環境では、子どもは困難な状況や対人関係の問題を自分で解決する機会が少ないため、コミュニケーション能力が十分に発達しません
これにより、学校での友人関係や教師との関係において問題が生じやすくなります
うまく関わっていけずに誤解を生んだり適切に相手のアクションに対して応えられなかったりしてしまいます
友人とのトラブルや誤解が生じた場合、それを解決するスキルが不足しているため、
自分自身が困ってしまうのです
これらのことから学校に行くこと自体がストレスとなり、不登校になることがあります。




わがままな性格の形成と不登校

「三つ子の魂百まで」
とよくいわれます
自分勝手な性格、自分では我慢できない
子どもが生きていく中で、ある程度、辛抱強く、粘り強く取り組むことができることが、何事に対しても成就していく、持てる力を発揮していくためには重要であると考えられます
また協調、共同的な姿勢も大切になります

「甘やかされ型過保護」の影響で、子どもは自分の要求が常に通る環境に慣れてしまいます
これにより、他人の意見や感情を尊重することができず、わがままな性格が形成されます
学校という集団生活の中では、他人との協力や譲り合いが必要です
しかし、わがままな性格の子どもはこのような協調性を持つことが難しく
結果として人間関係に問題を抱えやすくなります
人との関係がうまくいかずイヤになってしまいます

これが原因で、学校生活に適応できず、不登校になることがあります




甘やかされ型過保護からの脱却と不登校の解決策

親は、子どもの幸せを願っています
親は、子どもが一生豊かに暮らしていけるように、困らないように育てたいと考えています
親は、子どものために何事にも一生懸命に行います
親は、すべて子どもにとってよかれと思ってやります
親は、親になったのは初めてです、親のベテランはありません

親は、がんばっているのです
その上で、不登校を解決するためには、親ができることは
家庭環境や育て方の見直しです
親としては、自分の子育ての否定から始まっていくことになります
でも、それも子育ての過程なのです
途中なのです

以下に、具体的なアプローチを示します

自尊心の育成: 子どもが自己解決能力を養い、自分自身に対する自信を持てるよう、小さな成功体験を積ませることが重要です
親は子どもの努力や成果を認め、適切なフィードバックを行うことで、子どもの自尊心を育てることができます
コミュニケーション能力の向上: 親は子どもに対して対人関係のスキルを教える機会を設けることが重要です
家族内でのコミュニケーションを重視し、子どもが意見を述べたり、問題を解決したりする機会を増やすことで、コミュニケーション能力を向上させることができます
わがままな性格の矯正: 子どもに適度な責任感を持たせ、他人の意見や感情を尊重することを教えることが必要です
親は子どもの要求をすべて受け入れるのではなく、適度に制限を設け、ルールを守ることの重要性を教えることが重要です。

また、学校と家庭が協力して子どもの状況を把握し、適切なサポートを行うことが重要です
専門家の助言を受けることも一つの手段です
心理カウンセリングや学習支援プログラムを活用し、子どもが再び学校生活に戻るための環境整備を行うことが求められます

親が、学校や専門家などを使って子どもの環境をよくしていこうとする権利を持っています
常に関係機関の動きを待っているのではなく、積極的に働きかけをして動かしていこうとする
気持ちを持ってください




おわりに

不登校は、子どもにとって非常に深刻な問題であると同時に、親、家庭にとっても深刻な問題です
子どもが不登校に陥ったら家庭の様子は一変してしまうかも知れません
親は仕事に行く、子どもは学校に行かない、「気が気でない」のです

しかし、仕方がない
もう一度スタートです
今回は、「甘やかされ型過保護が原因」となるケースについて詳述してきました
もし、「甘やかされ型過保護」が思い当たるなら、
あなたは親としては子供の自立心を育むことが重要です
バランスの取れた育て方を心掛け、子どもが社会に適応し、
健全な成長を遂げるためのサポートを行ってください
学校や専門家と連携し、子どもが再び学校生活を楽しむことができるよう、全力で支援してください

それでも、
「どうしたらいいの?」と思われたなら
一緒に考えていきましょう


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