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不登校の背景:甘やかされ型の過保護とその影響

はじめに

不登校の問題が社会的に大きな問題となっています
毎年のように増え続けている現状で、何が子どもたちを学校から遠ざけているのか、
学校や家庭環境、様々な人との関わりの中で
個々の子どもがどのような影響を受けているのか、深く探っていくことが必要です
その中でも、家庭環境や子育ての問題を紐解いてみたいと思います

特に注目されるのが「甘やかされ型」の過保護が原因となるケースです
子どもは生まれたときから家庭環境に影響を受けて育ちます
家庭にいる大人(親)は、そんな関わりを子ども持っていくのか、子育ても仕方はどうか、
子どもの特質はどうか、与える影響は非常に大きいと言えます

「甘やかされ型」
このタイプの不登校は、家庭環境と親と子どもの関係が成長を左右することから、
その根本的な原因を理解し、適切な対策を講じることが求められます
ここでは、甘やかされ型の過保護が不登校に及ぼす影響について考察し、
コミュニケーション能力、自尊心、わがままなどの子どもの性格形成に
どのように関与しているかを探ります




甘やかされ型の過保護とは

甘やかされ型の過保護とは、親が子供に対して過剰に保護し、何でも親が代わりにやってしまう状態を指します
親が子どもに対して行う行動、関わりが親としてやるべきこととして理解していますが、
親自身も子どもに依存している、相互依存の関係についても課題として考える必要があります
親としての自立、親としての成長が、子どもとの関係において必要な要素となります
甘やかすのは誰か、過保護にして自覚すること尾が大切になります自覚することが大切になります
「自覚」によって、親自身も成長の過程を歩んでいくことになり、同時に子どもの成長へと繋がっていくのです

子どもの成長において、「甘やかされ型」「過保護」は、
特に重要な自立心や責任感を育む機会を奪うことになります
親が子供の全ての要求を受け入れ、問題解決を親が行うことで、
子供は自ら困難に立ち向かう力を身につけることができません。

コミュニケーション能力の欠如

コミュニケーション能力は、子どもにとって大切なスキルです
学校では、友だちと変わりながら学習や活動を行っていきます
学習しながら関わる、関わりながら学習する
このことによって、子どもは、人と人との関わり方を学び、他人の気持ちや協力して
ものごとを進めていくことを学んでいきます

「甘やかされ型」「過保護」は、子どものコミュニケーション能力にも深刻な影響を与えます
家庭内で親が子どものすべてのニーズを満たすと、子どもは、何もする必要がなく
「やる気」も希薄になっていきます
子どもは、人との関わりを積極的に持とうとする意欲を無くしていきます
同時に人との対話や関わりを経験する機会が減少します
この結果、子どもは学校や社会で他人と円滑にコミュニケーションを取ることが難しくなります

対話の機会の欠如: 家庭内での過保護が原因で、子供は自分の意見を述べたり、他人の意見を聞いたり            する機会が少なくなります
問題解決能力の低下: 自分で問題を解決する経験がないため、学校や社会で困難に直面したときに適切な対応ができません。




自尊心の低下

子どもにとって「自尊心」は、自分や他を大切にすることを感じる非常に大切な感情です
「自尊心が低下」すること以前に、子どもに自尊心を身につけさせることが課題です
自分を大切にし、同じように他も大切だという意識、身につけさせたい意識です

過保護な環境で育った子どもは、自尊心を持つことが難しくなります
親が常に介入し、子どもの代わりに問題を解決することで、
子どもは自分自身の能力に自信を持つことができません
多くの課題に取り組み、もちろん失敗することもあるでしょう
その中で成功体験をし自信も身につけていきます
甘やかされたり過保護であったり、このような環境で育つと、
自己評価が低くなり、様々な課題に挑戦する意欲も低下します
「自尊心」を身につけさせるためには、自身を持たせることが重要です

成功体験の欠如: 自分で何かを成し遂げる経験がないため、自分の能力に自信を持てません
他人依存: 常に他人の助けを必要とすることで、自分の価値を見出すことができなくなります




わがままの形成

「わがまま」が子どもに形成されると、子どもの性格に影響が出てます
成長に必要な力を獲得していくためには、子どもが「わがまま」担ってしまう状態を避けることが望まれます
なぜよくないのか?
自分が気に入らないことはしない、自分勝手、自分中心などが考えられ、
子どもにつけたい力として、社会性が挙げられますが、
「わがまま」な特質を持っていると難しくなります

甘やかされ型の過保護は、子どものわがままを助長することになります
親が子どもの全ての要求を無条件で受け入れることで、
子どもは自分の欲求が常に満たされるものだと誤解します
この結果、子どもは自己中心的になり、他人の立場や感情を考慮することができなくなります
自分の欲求に対して我慢強く辛抱できなくなってしまいます

自制心の欠如: 自分の欲求をコントロールすることを学ばないため、自己中心的な行動が増えます。
他人への配慮の欠如: 自分の要求が常に最優先されるため、他人の気持ちや意見を尊重することが難しくなります。




不登校の具体的なケース「甘やかされ型」

子育ては、子どもの特質にも左右されながら、性格や行動など子どもの人格形成に大きな影響力を持っていることは誰もが異論を唱えないと考えます
もちろん不登校の原因を「子育て」がすべて責任を負っているわけではないことを付け加えながら
不登校と「子育て」とを関連させて考えることが親としてできることです
間違っても、「他」、学校関係者や関連機関が、
親の「子育て」をとやかく言及することは避けるべきです
関係機関、親は、それぞれが自分を主語として、各自の振り返りをすべきです
他の責任にするのではなく、自らできることを真摯に考え協力して子どもをファーストにして
取り組んでいきたいです
責任の押し付け合いをしないと言うことです
「子育て」「子ども自身」が原因として考えられるのは一部のことです

改めて「甘やかされ型」の影響です
不登校の具体的なケースを考えると、甘やかされ型の過保護がどのように影響するかが明確になります
例えば、家庭で過保護に育てられた子どもが学校で友達とトラブルを起こし、その結果、学校に行きたくなくなるケースがあります
親が子供の要求を全て受け入れ、学校に行かなくても良いと許可してしまうことで、
子どもはますます学校に戻ることが難しくなります。




解決へのアプローチ

不登校には様々なケースがあります
多くの要因が絡み合って複雑です

「甘やかされ型」の過保護による不登校を解決するためには、もちろん家庭環境の改善が必要です
親が過保護をやめ、子どもが自立する機会を提供することが重要です
また、コミュニケーション能力や自尊心を育むためのサポートを行い、
子供が自己中心的な行動を改めるよう指導することも必要です

自立支援: 子どもが自分で問題を解決する経験を積む機会を提供する
コミュニケーションの強化: 家庭内での対話を増やし、子どもが自分の意見を述べる機会を作る
成功体験の提供: 小さな成功体験を積み重ねることで、自尊心を育む




おわりに

不登校の問題は、多くの家庭で共通する課題です
子育てにおいて、大変心配な問題です
学校に元気に行ってくれることが、親の最大の願いでしょう
しかし、全く何も波風が立たず、順風満帆にいく子育てはないといっても言い過ぎではないでしょう
多くの親は、一度は子どもが「学校に行きたくない」に類似した経験をしています
そこには、友だちのこと、勉強のこと、学級のこと、先生のこと様々でしょう

まずは、親としての自分を見つめ直してみる
親は、人間として生まれて生きてきて、一生に1回の経験でしかありません
ベテランの親はいないのです
そのことを踏まえて、、、

甘やかされ型の過保護が原因となる場合、親としての役割を見直し、子どもの自立を促すことが重要です
コミュニケーション能力や自尊心を育て、わがままな行動を改めさせることで、子どもが学校生活を楽しむことができるよう支援しましょう
家庭と学校、そして社会が一体となって、子どもの健全な成長をサポートすることが求められます

手を携えていきたいですね


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