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テクニック2【ダメなときはダメでいい】

私たちは小さいころから

「100点とりなさい。0点はダメ」

という教育を受けて育っています。

そのため、何か出来ないことがあったり、
結果がうまくいかなかったりすると、

どうしても「自分はダメだ」と思ってしまいます。

この思考パターン自体は、自分を発奮し成長させる
きっかけになりますから、決して悪い物ではありません。

ところが、うつ状態にまで陥っている時に、

「自分はダメだから何とかしなくては」

という感情は、すごく負担になってしまいます。

実はうつ病の人には「自己否定感」が強く表れます。

もともと自分なりにすごく頑張った結果、
心が折れてしまって発症する人が多いので、
出来なかった自分を責める傾向があります。

更にうつ病になってしまうと、当たり前に
出来ていたことすらできなくなります。

・会社に行けない。

・朝起きられない。

・新聞や本が読めない。

・騒がしい場所に出かけられない。

ほんとうに簡単に出来ていたことが
まったく出来なくなってしまいます。

私もメガネをかけていられないとか、
パジャマのボタンをしめていられない
ということがありました。

こういったごくごく当たり前のことが出来なくなると、
更に自己否定感は強くなります。

「自分はもうダメかもしれない」

そんな思いもちょくちょく頭をよぎるようになります。


こういった自己否定感に対して私は、


「ダメな自分でも構わない」


という考え方を持つようにアドバイスしています。


人間だれしも、良い時もあれば悪い時もあります。

でも普通の人は、

「そんなこともあるよね」

で済ませてしまいます。

それがうつ状態になると
「そんなこと」が許せなくなってしまいます。

なので、「何とかしなければ」とも思うし、
「今の自分はダメだ」とも思ってしまいます。

ダメなときはダメで構いません。


大事なのは、「ダメだからダメ」と思わないこと。

今自分がどういう状態にあるのか、
それを客観的に知っていること、

それが大切です。

客観的に今の自分を見ることが出来れば、

今はダメだけど、調子のよいときもある。

ということに気付きます。
人間はどういう状態であっても、悪い時ばかりではありません。

「良い時もやってくる」それをちゃんと知っていることが大事です。


はい。今日はここまで。

[ダメなときもあればよいときもある」

そう考えられるようになって私はずいぶん楽になりました。

にわかに信じられなくても、そう思うようにしてみてください。

まずはやってみることからすべては変わり始めます。