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執拗な不倫叩きの心理は?

また芸能人夫妻の不倫が話題になりましたね・・・。

確かに記事の通りであれば、決して
良いことではありません。

でも私は人間の愛は法律で縛られるものでは
ないという考えですので、自分達で責任が
取れるのであれば、婚外恋愛は賛成ではない
けれど、容認はできます。

ただ、女性の側からすると許せないという
気持ちも理解できます。

元々、男性は自らの遺伝子を後世に残す為、
浮気性に出来ており、いわゆる遺伝子的に
優秀とされる男性ほど浮気性であると言われ
ています。

そして、人にはより生命力の強い遺伝子を
求めるため、若くて健康な人間を好きに
なるという深層心理が働きます。

そうすると、お子様3人と美しい奥様が
いながら未成年の若い女性と不倫した、
あの俳優さんがなぜああなったのか?は、
優生学的には合点が行くんですよね…。

ただ、女性の側からしたらたまりません。

その理由は、女性は生活が掛かっている
からです。

昔から子供を育てなければいけないと
いう役割を押し付けられた格好の女性は
男性が稼いで来ることによって生活が
成り立って来たという過去があり、
そのことを深層心理では引きずって
生きています。

つまり、男性に選ばれなければ生活が
できなかった歴史を今でも引きずって
いるのです。

今では女性が働いて稼いで生活すること
が当たり前の時代ですが、長らく女性は
一方的に妻に母という役割を押し付けら
れて生きて来たため、好き勝手に男性に
裏切られるということが心理的にはとて
も許せないのです。

つまり、男性だけが好き勝手やって、
女性がその責任をおっかぶされるなんて、
たまらない。ふざけるな。と、いうことです。

だとしたら、それなりの社会的制裁を
持って、償ってもらおう。

と、いう心理が働くことは容易に想定できます。

もう一つは「所属と愛の心理」という
ものです。
これは別の機会に詳しく解説しますので、
それを楽しみにしていて下さいね。

また、相手の女性に非難が集まったのは、
ユング心理学的に言えば「シャドウ」です。 

女性は特に年齢を重ねることには
とてもシビアです。
なぜなら前述の通り、人間には若さや健康へ
の憧れがあります。年齢を重ねるごとにそれ
がコンプレックスとして現れて来てしまうの
です。

にも関わらず、相手は自分よりも若い人を
選んだということが、許せなくて仕方が
ないのです。どれだけ自分の方が美しく
ても、相手が若いという事実には
勝てませんから。

だからあの不倫報道では、旦那さんの方も
相手の女性の方も、散々に叩かれました。

他人がどうしようが、どうなろうが、
自分の人生には何一つ関係ないのに、
当事者でもない一般人がこぞって叩いた
のも、ユング心理学で言うところの、
「投影」です。

「もし自分が当事者だったらどうしよう。」

と、裏切られた奥様に深く投影して、
共感してしまったため、夫の男性と
相手の若い女性に憎悪を募らせ、
叩かずにはいられなくなったのです。

そして男性の側はどうでしょう。

多分、男性の側の心理は「シャドウ」。
自分が受け入れたくない、認めたくない
ダークサイドを相手を通して見るときに
感じる激しい嫌悪感のことです。

「うまいことやりやがって。」

まさにこれでしょう。

男性が女性に受け入れてもらうために、
常日頃から抑圧してきた心理があります。

男性は基本的に浮気性で若い人が大好き。
なぜなら先に述べたように、自分の
遺伝子を子孫に残すためには、相手に
求めるのは若くて健康で美しくなければ
いけない。

しかし多くの男性はそれを倫理観や道徳観
で抑えこんでいるわけです。

それをないがしろにして自分のやりたい
ようにやられてしまうと、それが深層心理
として「シャドウ」に当たってしまい、
激しい嫌悪感をもたらすのです。

そして相手の女性に対する嫌悪感の正体は、
「なぜそんな奴を選んだんだ。」という、
嫉妬と羨望の裏返しなのです。

それが自分の価値観や倫理観や道徳観に
ぶつかってしまい、激しい葛藤を起こし、
それが絶えられないから怒りとして
外に出すしかなくなっているのです。

これが不倫叩きの正体。

そして、脳科学者の中野信子先生が指摘
されているように、現代人はまさに
「正義中毒」に陥っており、自分が悪人と
決めた相手に正義を振りかざすことに
よって、自分の脳に快感をもたらし、
それがやめられなくなって中毒になって
いる人が増えています。

それが必要以上にネット炎上や誹謗中傷が
広がる原因になっているのです。

この対策法は正直なところ、特効薬が
ありません。

なぜなら、「正義中毒」は依存症と同じ
なので、やめるとイライラするのです。
タバコをやめるのと同じくらい簡単では
ないのです。

だから私がオススメしているのは、
写真週刊誌やネットニュースと距離を
置くことと、ヤフコメや2chは見ないこと。

特に人を激しく叩く記事を見かけると、
「自分もこんな風に人を叩いていいんだ。」
と、無意識のうちに自分に許可を出して
しまいます。

そうやって、一緒になって叩き始めます。

だから誹謗中傷は伝染するのです。

それでも離れられないのであれば、
「こんな人もいるんだ。」と、
客観的にその意見を見つめること。
人は人、自分は自分です。

他人がいくら不倫しようがしまいが、
自分の人生が大きく変わることはありません。

そうやって、割り切ることも必要なのです。

今回は不倫をテーマに上げましたが、
今後は定期的にこのようなテーマで
心理分析をやっていきますので、
よろしければ皆様、お付き合い下さい。

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