シンデレラ

【シンデレラ】ディズニー 1950年

視聴した日 1月15日

シンデレラって結構スッパリというか、物事をはっきりいうというか、綺麗な言葉だけを吐いて生きているのではないんだと思った。
朝は早く起きて家事をしてはいるが、小鳥たちに何度も起こされたりと寝坊助な一面があったのが面白い。
朝の時間を告げる鐘に対しても「五月蝿い鐘」とかなんとか言っていて、あれもかれもどれもが全て美しい、例えば『今日もいいお天気、素敵な鐘の音〜♩』ではなかったのが個人的にツボである(猫に対して辛辣であるのが新鮮で良かった)。

シンデレラに協力的な動物たちが活躍するシーンは見ていて楽しい。
シンデレラという映画のストーリーを進める上ではネズミや小鳥たちがいなければ成り立たず、人間よりも見どころのあるキャラクターだと感じた。
というか、犬いたんだ……と思った。
なんとなく私は追い払う時に「しっしっ」と言うのは行儀が悪いように感じていたが、昔は普通だったのだろうか。
そして、人間よりも小動物たちの方が登場している時間が長い気がするので、彼らは影の主役だと。

結構王様が暴君で宰相(?)さんに剣を向けたりこき使ったり鳩尾にパンチ入れたりと、令和じゃ問題になりそうな行動をしているので時代の流れを感じた。
宰相さんが夜通し寝ずにガラスの靴に合う女性を探していたり、王様の部屋の前でウロウロしながらシンデレラがいなくなってしまったことを伝えるシュミレーションをしていたりと、苦労が端々に見えた。
シンデレラをちゃんと見つけた功績を讃えられて褒美をもらったり、昇格するなりして苦労人の彼が幸せになっていたら嬉しい。

シンデレラの義理の姉妹が醜く描かれていたことに対しては色々思うことがある。
やっぱり顔の美しい人は第一印象においてかなり有利なんだと。
それでも、義理の姉妹が礼をしているときに王様が苦い顔をしていたり、靴を試着するときに宰相が「これはないな……」みたいな表情を浮かべていたり、と映画ゆえの誇張表現であるとは思うが、現実だったらと考えるとなんというか……と。
そう思うとストーリーを進めるにあたって悪役は醜く主人公は美しいという定石があるが、あくまでそれは物語であるから、現実では先入観を持つのはよくない。
とはいえ、悪役が清らかな心を持ち、容姿も美しく、性格も優しく、温厚、穏和、顔が整っていて、弱きを助け悪きを挫く、とかだったら完璧すぎるし、突きようがないもんな!
というかそういう物語あったら大変良きである。
とはいえ、部屋が散らかっていたり、生活能力がなく、ガサツな動作などは美しくないので、自戒を込めて。
顔がシンデレラのように美しくなくとも、その辺は改善しようがあると思うので、自戒を込めて(2回目)。

最近はシンデレラストーリーというと、普通の人が素敵なハイスペックな人に見初められてキラキラ生活!というイメージだが、この映画を見た感想としては
「シンデレラめちゃくちゃ苦労してるやん!!」である。
毎朝早く起きて、朝食の準備をし、掃除や洗濯など家のこと全てするように言いつけられる。
めちゃくちゃ大変ではないか、めちゃくちゃ苦労しているやないか。
そりゃ報われてほしいよ。
幸せになれシンデレラ。

ディズニーのしかもアニメーションの方のシンデレラという映画を最初から最後まで理解しながらは初めてだったから、大まかなストーリーを知っていてもワクワクしながら飽きることなく観ることができた。
シンデレラはⅡとⅢもあるらしく、確か姉妹が主人公の話があったはずだから今度はそちらを見たいと思った。

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