早田ひなの革新的アプローチ：卓球界に新風を吹き込む「ひな語」の秘密

笠原彰　とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員　プロメンタルコーチ　作新学院大学教授

2024年1月18日 17:09

卓球界において、日本女子の頼れるエース、早田ひな選手（23歳）。彼女の力の源泉は、意外な場所からインスピレーションを得ることにあります。その秘密は「ひな語」という独自のコンセプトに隠されています。

テニス界のレジェンド、フェデラーから学ぶ

早田選手は、昨年の世界選手権で中国のトップ選手を破り、銅メダルを獲得しました。彼女のこの快挙の背景には、意外にもテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーの存在があります。「動きとフォーム、スイングの美しさと軸がブレない感じ。すべてがシンプルだから無駄がない動きになっていく」と、早田選手はフェデラーのプレースタイルを分析し、それを卓球に応用しています。

独自の概念「ひな語」で技術向上

早田選手は「ひな語」と名付けた、独自の方法で自分の技術を高めています。この方法では、感覚を言葉に置き換え、例えば「スアー」といった擬音を用いて、力みをなくすことに注力します。「スアー」という言葉は、フォアハンドでの強打時に余計な力が入らないようにするために彼女が考え出したものです。また、「トーマス」という言葉は、細かい技術を指す際に使用されます。

成長と挑戦の続き

早田選手は、自分で考え出した「ひな語」を用いることで、卓球の技術向上に成功しています。昨年の世界選手権では、自身の得意な形でポイントが取れない苦しい状況でも、この方法を用いて逆転勝利を収めました。

笠原彰心理学的分析

早田選手のアプローチは、心理学的に「自己調整学習」と呼ばれる概念と密接に関係しています。この手法では、個人が自らの学習プロセスを主導し、自分に合った方法を模索します。早田選手の「ひな語」は、彼女自身の感覚と技術を直感的に理解し、体現するためのユニークな手段です。オノマトペと言われています。これにより、彼女は自分自身の学習スタイルを最適化し、継続的な成長を遂げています。

このように、早田ひな選手の取り組みは、卓球界に新たな風をもたらし、彼女自身の無限の可能性を示しています。彼女の次の挑戦は、間違いなく多くの人々にインスピレーションを与えることでしょう。

笠原彰プロフィール：

作新学院大学メンタルトレーニング教授
とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員
プロメンタルコーチ
自己肯定感養成プロコーチ
ライフバランスアーティスト
健康運動指導士
メンタルヘルスファーストエイダー
メンタルヘルス運動指導員

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