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依存性の根本原因は繋がり不足であるという説

英語のヒアリング勉強を最近しております。もちろん全く英語は出来ないので、TEDの日本語訳と英語語訳がある投稿を聞いています。

それって英語のヒアリング力向上に意味あるの?というお話しは置いときましょう。

丁度、依存性関連の投稿があり、興味深かったので本日はその動画の内容共有になります。

◼️動画のサマリ-依存性の通説

ネズミを檻に入れて水と依存性物質(ヘロイン等)の飲み物入れた容器を並べると、ネズミは依存性物質だけを飲んで死んでしまう。

これが依存性物質の特性(精神・身体依存)いうのがドラッグの通説である。

つまり、ドラッグには依存性があるから、手を出すと止められない。だから、入り口と出口を罰則によって強化し、そもそもドラッグに近寄らせないようにしようと。

◼️動画のサマリ-繋がり不足こそが根本原因

ここで、アレキサンダー教授という方が疑問を持つ。この檻にはネズミと水とドラッグの他に何も無いでは無いかと。

そこで、檻の中にネズミの色々な遊ぶ道具、交尾の環境等、いわば楽園の環境を作るとどうなるかで再実験。

結果、全てのネズミはドラッグでは無く、普通の水を選択したそうです。少なくともドラッグに依存することは無かった。

つまり、依存性の根本原因はドラッグ固有の精神依存・身体依存が重要なのでは無く、檻の中=環境の要因が原因と考えたのです。

この調査を人間に当てはめれば

人間に人との繋がりがあり、孤独・辛い状況が弱いのであれば、その繋がり、環境を人は優先するものである。その繋がりが無く、孤独な人が依存性物質という繋がりに依存してしまうのだ。

と、考察したのです。

◼️繋がりの環境整備が重要

これに対しては、私も納得する所が多いです。特に依存性物質の入り口においては、環境要因や孤独が大きいかもしれないと思います。

薬物乱用が多発していた国で、国策として若者へのスポーツを振興した所、薬物乱用が著しく減ったというニュースもあります。

人間は人と心からの繋がりがあり、孤独を感じていなければ、また、そのコミュニティに打ち込めることがあるのであれば、薬物依存に向かう人が減るのは一理あると思います。

一方で、私のアルコール依存性末期状態の時に人との繋がりがあれば、改善したのかというとやや疑問です。この繋がりという環境対策は薬物依存の入り口と出口に効果があるのかもしれません。

結局ニコチンでもヘロインでもアルコールでも重要なのは薬物の依存性の強さでは無く、その人の環境や繋がりの方が重要なのかもしれませんね。

このような観点で、今の依存性対策が適切なのかを一考するきっかけとしたいと思います。

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