ジャニーズ事務所の性加害問題についての自分の考えを整理

ジャーニーズ事務所の性加害問題が連日報道されている。
ネガティブでセンシティブな報道なので、現在多くのジャニーズ所属のタレントさん、ファン、スポンサー企業、国民などが多かれ少なかれ辛い・苦しい思いを抱えている状況が心苦しい。

私自身ジャニーズの大ファンとは言えないが、テレビ番組等でたくさん楽しませてもらっていた。
SMAPのメンバーは自然と好きだったし、関ジャニとキスマイの番組が好きでたくさん笑わせてもらった。
個人だと中居君、二宮君、大倉君、丸ちゃん、長瀬君が特に好きでドラマや映画もこれまでにたくさん見た。
うたばんでの中居君と大野君の絡みも好きだった。

この問題について色々な意見があると思うが、自分の考えを整理していく。

事実

ジャニー喜多川さんは、長期間に渡って多数のジャニーズJr.に対して性加害を繰り返していたこと。

先日の会見でジャニーズ事務所が公式に認めた。
ジャニーズ事務所が長きに渡り日本の男性アイドル界のトップに君臨している裏には多くの子供を傷付け、犠牲にしてきた背景がある。

被害を受けた子供たちは誰にも言えない気持ちを抱え辛い思いをずっとしてきたと思うと心が張り裂けそうになる。

記者会見後の動き

会見の中で、ジュリーさんは代表取締役からは降りるが役員として株式を100%保持した形を維持する、またジャニーズの名称は変更しないというような方針を発表した。
今後ジュリーさんが会社を離れることや株式の譲渡、ジャニーズの名称の変更などの動きはある可能性はあるが、会見時点では問題に対して十分に具体的な対応は行われていなかった。

それを受けてか記者会見後、キリンHDやアサヒグループHDなど大手企業数社がジャニーズ事務所のタレントを起用しないという方針を明らかにした。

これにより、「タレントに罪はない」という意見と「ジャニーズ事務所との契約なのだから当然」という意見が寄せられた。

「タレントに罪はない」という意見に対して

基本的にCM起用などはタレント本人とではなくジャニーズ事務所と契約が行われるものである。
すなわちタレントを起用することで、ジャニーズ事務所の売り上げとなり利益となる。

ジャニーズ事務所は、会見時点では実効性を伴った具体的な策が提示されていなかったことで人権侵害を行なってきた企業のままという印象であり、その企業と取引をするということは取引をする会社も人権侵害を容認し加担していることとなると思う。
人権侵害を容認し加担したい企業は存在しないと思うので、現在のジャニーズ事務所との取引をやめることは正常な判断だと思う。

取引を続けるということは、「たくさんの子供の人生を壊してでもお金を稼げるならそれでいい」という倫理観が大多数にあるということになってしまうと思っている。
その倫理観を正せないとこれからも他の企業や業界でも起こってしまうし、もしかしたらどこかで現在行われていることを肯定することになってしまう。
本当にそれでいいのだろうか？

ただしファンの気持ちも理解できる。
ずっと応援してきたタレントのCMがなくなることはファンにとって最悪な出来事だと思う。
それによって取引をやめた企業にヘイトを向けることも感情としてはあると思う。(起用する企業もタレントさん個人と関係性はあるだろうし心苦しいと思う。)
所属している全てのタレントはこの問題の被害者であり(性被害を受けたという意味ではない)、想像ができないほどの努力をして掴み取った現在の地位や仕事を無くすことは当然私も望んでいないし、タレントに罪はないことは間違いない。

そもそもジャニーズ事務所が、もっと早くこの問題に対応し変革を自ら行うなど適切な行動をすれば取引をやめる企業も出てこなかったと思う。
例えば先日の会見でも、具体的で十分な行動をすでに進めていたり、タレントの移籍や独立を支援するような動きをしたりしていればと思う。
すなわち取引をやめた企業にヘイトを向けるのではなく、ジャニーズ事務所に対しての適切な批判を行いタレントが安心して活動をできるように促進していくのが正しい形でないかと考えている。
ジャニーズ事務所が改善すればタレントの実力や人気は変わらないと思うのでまたCMなどの契約が決まってくると思う。

おわりに

もっとも、この問題がもっと早期に解決していれば被害の拡大を防げた。

タレントがこれまで通り活動できて安心してファンも応援できる、企業も安心してタレントを起用できる状況になることを願う。
みんなが不幸な状態ではなく、みんながWin-Winの状態に早くなってほしいなと思う。

そして被害者の救済とこれ以上傷つけることがないようにしなれければならない。

自分も含めて、人や組織はたくさんの間違いを犯すのは仕方がないと思うが「自分の利益のために、意図的に人を傷付けること」は許されないと思うし、そう思う人がたくさんいれば未然に防げたり正していくことができると考えている。

私は、子供たちが安心して暮らせてできる限り幸せに成長していける社会を作れるようにできることをやらなければと思う。