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『ひかりのあめふるしま屋久島』 田口ランディ (幻冬社文庫)

だいぶ久しぶりの投稿になってしまいました。
屋久島に親友と旅行に行ってきました。
なんだかその後の人生が変わったような気がしていて、noteでこんな記事を見つけたのがこの本を手に取ったきっかけ。

古本で探して読みました。

そもそも屋久島のことは恥ずかしながらあまり知らず、登山好きからたまに屋久島は良いと聞いて気になっていたくらいで、それ以上は全く調べずに大して準備もせずに向かいました。。。
結論として、本当に素晴らしく、雨があんなに美しいと思ったのは生まれて初めてでした。ノープランだったけれど、島の皆さんに教えてもらって、暮らすように旅することができ最高でした。

本の中では、著者が都会から屋久島を訪れて、どんどん自然に魅せられて、どんどん自然に馴染んで、自然体に楽しむことを極めていって、その状態でちょっと不思議な出会いや経験をしていくことが記してありました。
屋久島帰り直後の私は非常に納得してしまう内容でした。屋久島だったらあるかもね、と。

「屋久島での出会いは、なぜかナチュラルで、心に触れる。多分、あの島の森の力が人間をピュアにさせてしまうのだろう。」

本当にそうなのだと思う。
現地でヨガレッスンに参加させてもらったのだけど、チャイルドポーズという休憩のポーズで休んでいる時、名前を呼ばれたんだけど気持ちよくて気づかなかった。
もう一回呼ばれて我に返ったのだけど、
「その感覚だよ、覚えておいて」
と、そのヨガの先生に言われた。
まさにこの感覚が芽生えて、その後もずっと続いている感じ。

日常から離れて、旅行、しかも気の知れた長年の親友とだったからリラックスできたのもあるけれど、自然に触れまくって、おいしい湧き水を自分で汲んで飲んで、地元の人の見様見真似で温泉に入って、なんか全ての鎧が脱ぎ落とされた感じがしました。

逆にやっぱり普段不必要な鎧纏っているんだな、との実感から、帰ってきてからも無意識レベルで鎧を纏うのをやめることにしたのかも。
本にも「みんな自分を取り戻したみたいな顔になる。」とあったけれど、私もそんな顔をしているのかもしれないです。

最後に、思い返してみると屋久島に導いてくれたのは本の影響も大きくて、以前読んだアカリ・リッピーさんのアーユルヴェーダの本が好きだったので、アーユルヴェーダがテーマという宿にピンときて泊まったら最高だったし、中村哲さんの『希望の一滴』から自然と自然体への欲求を高めてくれていたのだと思う。
あとは親友とのタイミングも合って、本当に行けて良かった。

今回の本を読んだら屋久島の素晴らしさを確信したし、屋久島でもっとやりたいことがたくさんできました。
行った後にまた絶対行きたいと思わせてくれるし、行く前には知識とワクワク感を高めてくれる本だと思います。


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