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夏とMAYSON's PARTYと私


MAYSON's PARTYが最高!ってことを伝えたくてはじめてnoteを書いてから約1年。
たった1年、けれどライブハウスの状況も、大好きなバンドの立ち位置も、かなり大きく動いた1年であることは間違いないと思います。

ライブハウスの規制はほとんど解除されて、マスク着用等々かつての義務だったものが人それぞれの判断でいいよという流れになってきた。これは決してライブハウスだからどうこうという話ではないし、世の中全体がそういう流れになってきたから。けれど私を含めたライブハウスがサードプレイスとなっている人達にとっては、やっと息がしやすくなった(物理的にも)。

なんでスポーツの試合での声援はよくて、ライブハウスの声出しはだめなのか。なんで満員電車はよくて、ライブハウスを満員で営業することはだめなのか。いまだにわかってないしなんでだったんだろうとは思い続けてる。けれどまぁ、正直わたしはコロナ禍でダイブモッシュがないという確約があったから前列でライブを観ることができたライブが何本もあったし、必ずしも損失だけが残ったわけではないなと思う。

昨年のメイソンズのツアー中も、たった3ヶ月でかなりフロアの雰囲気の変容を感じられたし。そこからもう少し時間が経って、ゆっくりフロアを観ている余裕がなくなるくらい上から人が降ってくるようになりましたね。みんなが歌う声も大きく大きく聞こえるようになって、そんなフロアを観てるステージ上のメンバーの表情が、毎度子どものようにキラキラしているのを見るたびに、今日も来てよかったなと思うのです。



ところで

いよいよ1stフルアルバムが出ますと。6月7日発売!
前々からまあそうだろうなと思ってたし、告知も出てふむふむようやくかとなんとなく思ってたけど、いざ直前になると、そわそわが止まらない!!(これを書いている時点ではまだ1週間前でした)

既存曲5曲、新曲6曲が収録された全11曲、バンドとしては初のフルアルバム。
タイトルは『PARTY 4 YOU』。
最初にこの告知を見た時に、私は
「MAYSON's PARTYの第1章がここで一旦幕を閉じるんだ」
と思いました。

コロナ禍でライブ活動ができなくなった時に、メンバーのみんなでお客さんを少しでも楽しませたいと企画して作った曲、"PARTY4YOU"。昨年のツアーファイナルで一度披露された以外は披露されておらず(多分)、CDも非売品、サブスクなどにも入ることはないよと。そんなバンドスローガンを掲げて、この厳しいコロナ禍を走り抜けてきた7人での初めてのボリューミーなアルバム。前回のミニアルバムはセルフタイトルだったけれど、それと同じくらいこのパッケージに全てを懸けてきているんだと、タイトルを知っただけで感じた。

そして、2023年に入ってからのライブMCでは「この1年に本当にバンド人生懸けてるから」ということを言ってきていて。そこに背伸びも謙遜もなくて、ただ本当に今年のこのリリースに照準をあわせて、特攻している印象を受けました。
ただでさえ走り続けて止まらないバンドなのに。リリース日が近づくにつれてさらに加速加速。


それから、やっぱり前回のツアーを経てめちゃくちゃお客さんが増えている。と思う。いや増えてるよね??
私は気持ち悪いオタクなので毎日パブサもしますしいいねもしますが、毎日メイソンズについてのツイートが増えているなとここ最近になってとても強く感じてます。日タグで見かけたりさ……。


個人的に「かっこいいバンド」と「好きなバンド」と「推しバンド」は違うと思っていて。

  • かっこいいバンド…YouTubeのおすすめで出会う、対バンやフェスで見かける、サブスクで出会うなどして知った曲が良いバンド。わりとちょくちょく聴くくらいには好き。物販とかは全然持ってないかな。

  • 好きなバンド…機会があれば全然ライブ行きたい!けどなかなかタイミング合わなかったり、知った時にはもう遅かったりすることもあるんだよな…地元なかなか来てくれないし…今度行く予定のフェス/サーキット/対バンで見られるから楽しみ!

  • 推しバンド…ライブの日に重ねてくる仕事が悪い。どこまででもついていきます。情報は逃したくないので通知は基本。

このくらいか、これ以上の違いはあると思ってる。
とあるきっかけから認知されたとしても、そこから好きになって現場に来るのは1%、さらに特別一推しポジションに入るのは0.1%だと聞いたことがある。SNSで1万人フォロワーがいても現場に来てくれるのは100人いたらいい方で、常連となると10人くらいに落ち着くと。
メイソンズの場合、ライブを主戦場にしているので単純なSNSのフォロワーから数えるとこの比率には当てはまらないかもしれないけれど、とにかく、「へ〜このバンドかっこいいじゃん。聴くか〜」の人口が10人増えるより、「とびきり好き」になってくれる人が1人増える方がバンドとしての力になるかもしれないということ。個人的にはそう思ってて。

よく聴くバンドが30組いるとしたら、仮に同じ日に全バンドがライブをやりますって言ったら、そこで「どのライブを選ぶか」って、アクセスの良さとか対バンの良さもあるけれど、やっぱりそのバンドのライブを1番観たいから、に尽きる。
メイソンズも、まず多くの人に知られるというステージもまだ捨て切れないかもしれないけど、その次、1人でも多くの人とっての"1番"になることが今重要なことなんじゃないかなあ。なんて思ってるわけです。


認知度アップの上半期

そんなことを思いながら日々、メイソンズはどうやったらたくさんの人に知られるだろう?と友達にゴリ押ししたり、ハッシュタグを積極的に使ってみたりもしていました。
しかしながら、2023年も約半分が過ぎる中で、メイソンズの名前がぐっと広まったのは大きなイベントへの出演/対バンライブが決まったことが大きかったなと思っています。

たとえば2月17〜19日に川崎CLUB CITTA'で開催された「HOMIES FES」。とくにアイドルからバンドから、オールジャンルのアーティストが出演する日にメイソンズも出演しました。普段のHOMIESに行っているお客さんも、なかなか畑違いのアーティストを見る機会はないと思うので新鮮な1日でした。

あとは3月21日に周南RISING HALLにて開催された、MAN WITH A MISSONのワールドツアー「WOLVES ON PARADE」山口公演へのゲスト出演。
これは告知された際変な声が出ました!まさかこんな日がこのタイミングで来るなんて。

この日は当たり前ですがほとんどがマンウィズのお客さんばかりで、私はまずこんなにみちみちのフロアでメイソンズを観たこともないし、大きい箱の後ろの方で観ることもないし、緊張しまくりだし楽しめるかな?と不安でしたが、登場SEとともに号泣し、あとは隣の知らないお客さんに気を遣われてしまうほど全力で楽しませていただきました。
前の方に立っているマンウィズのお客さんが、両手あげてくれてる景色が本当に本当に最高だったなぁ。
そこからマンウィズのファンの方もメイソンズのCD買って帰っていたり、あの日がきっかけでメイソンズを好きになったという方もいたり、私まで人生の転機になるような1日でした。

5月にも我儘ラキアの企画に出演、Authority Zeroの来日公演のゲストに出演などなど、今までよりも「メイソンズのことを全く知らなかった人」へのアプローチがかなり積極的に行われていた半年だったなと感じています。

そしてアルバム発売後にはツアーが始まりますが、ハジマザへの出演が予定されていたりと、ますますたくさんの人と出会って、好きになってもらって、「推しバンド」にしてもらって。そんなMAYSON's PARTYの第2章の幕開けでもあるのがこのアルバムリリースなんじゃないかなと思うのです。


新譜もいいぞ!

まずはリード曲『TRY and TRY』。

そしてじつはこれが一番好きかも、な『Give me your LOVE』。

サブスク等はすぐには配信されないみたいなので、是非CDを買おう!

スカパンクに触れ合ったことのない人は、こういう曲に出会ってどのような印象を受けるんだろう?

3管(トランペット・トロンボーン・サックス)が揃っていて、ギターも2本に信頼のリズム隊が支えていて、音が濃密で最高に気持ちいいです。歌声も、初期の曲と比較すると結構SAKIさんがたくさん歌っていたりして、本当に楽しい要素がてんこ盛りの楽器が揃っています。

わたしは、朝、仕事行きたくないけど化粧しなきゃいけない時とかにメイソンズを聴いてます。


ツアーもきっといいぞ!

去年のツアーが始まった頃は、まだ声出しもできなかったしマスクもつけっぱなしでした。新曲も一緒に歌えなかったなぁ。今回のツアーは初日から全力でぶつかれるのがとても楽しみ。


メイソンズのライブに来たことない方へ。

正直、今はダイブモッシュとか普通に起こります。あとはみんなで踊ったりします。でも別に何もできなかったり何もしたくなかったらそれでOK!

「踊り方とかなんでもいいから、とにかく楽しんで帰ること!」

それがメイソンズがずっとフロアに届けて来たメッセージです。

ついにセトリ落ちの恐怖に震える時がやってきたんだ………。(今までは、40分の持ち時間があれば全曲出来ていたので)


今年はどんな夢が見られるんだろうなあ。

いろんな景色を見せてね。
まだやったことない夢全部叶えよう。
今年が最後なんて言わせない!!


今年もライブハウスで会いましょう!




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