冊子を試作してページをめくる(1) *文学フリマに向けて
2023年の文学フリマ福岡 では、
自分のブースではnote見てほしさにチラシだけ配布して、
本は用意していませんでした。
しかし、ブースに来てくれたお客さんのこの一言。
次回の文学フリマに向けて、製本しようと野望が芽生えました。
文学フリマ福岡は毎年10月開催されます。
職場の感染対策や学会に演題提出などの忙しい時期と重なるので、 準備は早めにしようと思いました。
そこに立ちはだかったのが、自分のオツムの悪さ。
中綴じをしたかったのですが、ネットでいろいろ調べても
「ページ数が4の倍数」、「どっちが表側」など、
どうにもイメージがつかめません。
印刷会社に発注することも考えましたが、4月に転職したばかりの身には、かかる費用が実にシビアな問題です。
コンビニやダイソーのコピー機で作ることにしました。
製本しようと決めたのが、文学フリマ直後ですから、
10月、11月、12月、年明けて現在1月とだいぶ月日が過ぎました。
このまま時間だけ過ぎたら、何も進みません。
とりあえず、描きました。すると、わかってきました。
次にページをどうするか、ざっくり描いてみました。
下の絵は、ほんとにメモというか、下書きにもならないですが、
振り返ってみると、自分にはこの④、⑤のステップが必要でした。
10ページ目の□は、「奥付」のつもりです。
コンビニかダイソーで印刷・コピーをしますが、 本らしくなるように「奥付」も書くことにしました。
A5サイズの本にしたかったので、
コピー用紙A4サイズ1枚につき A4サイズで作成した原稿2枚 で考えました。
これが印刷するとどうなるのか、確かめないまま過ごすことはできません。
コンビニでの印刷する方法は、ネットで調べました。
用紙サイズは上にも書きましたが、
A4、用紙1枚当たりの原稿2枚で設定しました。
いつもコンビニで印刷する際は、できるだけ料金がかからないようにしているので、この操作だけは慣れています。
USBを財布に入れて、コンビニの印刷機に向かいました。
自分のポイントは、下の2つ。
「小冊子」と「左綴じ」をポチっとすることでした。
印刷した結果は‥‥‥
コンビニ印刷の機能に驚き、
自分で印刷できることに安堵しました。
今回は、全て同じコピー用紙を使いました。
表紙は、硬い方がよさそうです。
印刷枚数は、裏表6枚でした。
中綴じにするため、ダイソーで中綴じ用のホチキスを買いました。
これは大型店で見つけました。
形になると気分が上がります。
ちらちらとオレンジにラインが見えるのは、修正予定のところです。
試作した冊子のページを、何度もめくっています。
「ページをめくる」行為が入るだけで、
明かに「チラシとは違うものに触れている」と実感します。
奇しくも「舟を編む」を読んでいる時で、
主人公が辞書のページをめくるための紙の質を追求している箇所がありました。
ページをめくるという行為は、自分が思っているよりもずっと深いのかもしれません。
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