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失語症の方とのお話の工夫、その前に②

失語症の方の家族や周囲の方への「失語症の方との接し方の工夫」として、
よく挙げられているのは、次の4項目です。
1.ゆっくり落ち着いて話す
2.短くわかりやすく
3.絵や漢字が伝わりやすいことがある
4.失語症の方の注意を向けて

――いざ、やってみるとどうでしょうか 
今回2回目です。

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下のイラストをご覧ください。
失語症の方が、主治医の診察を待っています。 主治医から会議のために5分くらい遅れると連絡がありました。 

不安げにされているので、主治医が遅れることを知らせたいところです。
その時に 思い出していただきたいことは、

このとき、「たくさん話した方が親切に思われるかもしれない」と誘惑にかられるかもしれません。

しかし、失語症のためにことばでの理解が困難な方にとって、
ことばで長々と説明されるのは、過剰な音刺激になりかねない、と思います。
実際のところどうなのでしょうか。失語症の方のご意見を教えていただきたいところです


それでも、話し手としては、たくさん、長く話したい。
たくさん、長く話した方が親切な感じがしたり、
「たくさん話してあげた~」という充足感を得たいから、かもしれません。


あるいは、下の絵のように、周りが「もっとたくさん話してあげたら?」と煽るのかもしれません。

自分の「たくさん、長く話したい」という欲求に打ち勝ち、
周りの「もっともっと話してあげて」という煽りがあっても、
ぶれずに短く話すことを貫く、というのは、なかなか簡単ではなさそうです。

失語症の方を支援するには、その人に合わせて、
話す量、スピードを自分で調整できることが大切になるわけです。
実践編は、改めて提示できたらと考えています。

この説明も、長々としてしまいました。
ギャグみたいですが、
「短くわかりやすく」の必要性を
「短くわかりやすく」説明することは、なかなか難しい
ことがわかりました。
これだけで、大きなテーマになってしまいます。

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「失語症の方との接し方の工夫」を自分はどのようにしているのか、家族や周囲の方が実践するときのヒントとなることを考えていきたいと思いました

今回は「2.短くわかりやすく」でした。





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