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高齢者と高齢車

今日、久しぶりに両親が所有する車を運転した。
母親に頼まれて郊外の野菜直売所に連れていくことになったのだ。
この時期の旬のトウモロコシを買いにね。

母は目の衰えが顕著になってしまい、免許は返納する予定らしい。
だからか、このボロ車の運転は一切していないようだ。

私も、自分の車を売って車の無い生活が長いが(3年)車が無くても快適に生活を送れているので、このボロ車を運転することは殆ど無かった。

遠出するときは、レンタカー借りたらいいやって考えなので、コロナ前はよく好みの車を借りていた。



なのでこのボロ車を運転するのは、正味父親だけである。


ずっと庭に放置された感のある、ボロ車。
たまに、気が向いたときに父がホースで水をぶっかけて終わる洗車。
ワックスなんぞかけるマメさなんてない父親だから、艶は全く無い。







家を出て5分、ガソリンを入れておこうとスタンドに寄り給油。

さて、入れまひょか・・・と給油口を開けると。

きったねぇぇえぇ!!!埃で真っ黒やん!


うっ( ;∀;)…となりながらも我慢してキャップに手をかける。


なんやねん!スクリューキャップがガッチガチの埃でこびりついて開かんわ!

悪戦苦闘をし、やっとの思いでこじ開け給油。



手がまっくろくろすけである(。-`ω-)






手を洗い、気を取り直して出発する。

今日はすこぶる天気が良く気温が夏並みに上昇する。

今日暑いな。
夏やな。
梅雨どこ行ったん。
窓開けたら涼しいかな?
エアコン付けてるから窓開けたらあかんよ。
え?エアコンついてたん?
うん、最大にしてるんやけど?


(。-`ω-)エアコン効いてないんかい!!故障中。



もう少し走っていれば冷房が効いてくるだろう、と我慢をしていたが気が付いた時には結構長い間走っていたのだった。

そして窓を全開にした方が涼しかったと。(それでも暑いのだが)

あかんがな、この車。




給油口はドロドロだし、エアコンは全く効かなくなっているし、塗装は剥がれているし、ワイパーは錆びている。
父はこの車おっそろしいほどに、メンテナンスしてないのだ。
というか、車をメンテナンスするという概念は父に無いように思う。
そもそも、オイル交換とかやってんのだろうか・・・?

今、私はこんな車を運転してるのかと、ぞっと背筋が凍った。
買い物を終え、早々に帰宅した。





その昔、自動車教習所の教官が言っていたのを未だに忘れていない。

「自分の乗る車は常に綺麗にしてください。
泥が付いたまま、窓ガラスが曇ったままで車に乗っていると、雑な運転になります。
駐車場に入れる時に、こすっても”まぁいいか”という気持ちになります。
そういう気持ちのまま、車の手入れをしないまま過ごしていると、いずれ事故にあいます。(こっわ!)
だから、中古車だろうが新車だろうがあなた方が車のオーナーになったら、車はキレイにしておいてくださいね。」

私はこのアドバイスをずっと守ってきた。
車内はぐちゃぐちゃになってても、まずは車を洗車した。
そしてワックスをかけた。
歴代3台の車を所有してきたが、全部そうした。


庭に放置気味のボロ車は、上記の真逆をいっているな。






父は車とか電化製品とか男性なら得意であろうなものが、不得意だ。
エアコンやテレビのリモコンをよく壊す。
ボタンを指の骨が折れる勢いで押すもんだから

「なんやこれ、NHKにチャンネルが変わらん!!!」と言いながらさらにギューギュー押す。

最近の物は軽い力で反応するものばかりなのだと、力入れ過ぎだと母が注意するも直らない。
未だ昭和のボタン付きのTVのボタンを押している感覚なのだろうか。

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拾い画像。昔はこんなテレビだったなぁ。
接触が悪くボタンが押しづらかったものだ(笑)







16年乗っているボロ車。
そろそろサポカーとかに買い替えしなあかんのちゃうかって思う。
全く車に興味を示さない父は、まだあの車は動くからい新しい車なんか要らん、と突っぱねるのが目に見えるようだが、事故を起こされてからでは遅いんだよなぁ。
免許返納なんかする気なんてさらさらないんだろうし。
高齢ドライバーの事故のニュースを見て、他人事のように意見を言うが内心”おまえがいうな”って思ってる。



車をどうするかなんて考えるの面倒くさい。

父と話するのは、もっと面倒くさい。