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席替え前に起こったこと

一昨日と昨日の記事の続き、【病みとお遍路③】を書いていたはずなのだが、何かの手違いで下書きが消えてやがる。

( ;∀;)一気にやる気なくなる。



ので、違うことを書く。
忘れられない先生のお話。



心理学の授業の中に【ソシオグラム】という単語が出てきたので思い出したんだ。

学級内の子供たちの交友関係や小集団の存在の有無、小集団間の関係を知るための方法として、モレノの考案したソシオメトリック・テストが古くから知られている。子供たちに「席替えをするとしたら、隣に並びたい人は誰ですか?」「共同で作業をするとしたら、あなたは誰と一緒にしたいですか?」「席替えで隣に並びたくない人は誰ですか?」といった質問をする。(中略)それらをソシオグラムにまとめると、多くの者に選択されるスター、互いに友好的な相互選択、誰からも選択されない孤立児、学級内に形成されている小集団(グループ)が把握できる。

これを読んだ時、小学三年生だった頃を思い出した。


当時の担任は女性の派手めな人だった。
もう名前は忘れてしまったけれど。
若くて綺麗だったから、先生に対して嫌な感情はなく、むしろ好きだった。
1,2年とおばさん先生だったこともあって(笑)


ある日、先生がプリントを配って、
「正直に書くように」
と諭した。

そのプリントの内容は、まさに上記にあるようなソシオメトリック・テストの内容だった。


「席替えをするとしたら、隣に並びたい人は誰ですか?」の質問には、当時仲良しだった女子の名前を書いた。
「席替えで隣に並びたくない人は誰ですか?」の質問には、クラスの中で暴力的で野蛮なジャイアンのような男子の名前を書いた。
全ての質問は、先生に言われたように正直に書いた。


その後、しばらくして席替えがあった。


私の隣には、ジャイアンのような男子が座ることとなった。
仲良しの女子は私の席からははるか遠い場所に座っていた。

当時のショックは計り知れない(笑)
9歳の女児にとっては大好きな友達と離された上に、大嫌いな男子が隣とか、なんという不幸か。
あの用紙に書いたことが、現実に露骨に嫌がらせのように現れていると思った。
そして、その先生のこと、嫌いになったのだった。
もう、絶対正直に言わない!!!ってねw


先生の考え、今ならわからなくはない。

「嫌い嫌い言わずに、仲良くね。」
ということだろうが。


しかし、先生の目論見は外れ、その男子と仲良くなることは無かった。
だって、嫌いなもの仕方ないじゃない(笑)
あの頃、誰とでも仲良くしなきゃダメ!みたいな脅迫にも似た教えがあったように思う。

でも、無理なもんは無理、だった。





その後、私が高校ぐらいの時に母からそのエピソードを聞いたことがある。

母が先生と面談したときに、
「きんにくちゃんは特定のお友達とばかり仲良くしているみたいです。クラスの全員と仲良くできないのは問題だと思いますよ。お母さまはどうお考えですか?」
と言われたらしい。

尽かさず母は
「何が問題なのでしょうか?本人が機嫌よく特定のお友達と仲良くしているならそれでいいと考えていますから。」
って言うて帰ってきてやったわ!腹立ったわよ。
特定のAちゃんとだけしか遊ばない、言うてもそれ(特定の友達しか付き合わないってこと)がずっと続くわけじゃないって思ってたし。実際、私の読みは当たってたし。
そう母は、笑いながら言っていた。



今とは時代が違うだろう、だからあの当時(1970年代後半~1980年代)の教育法を完全に否定することもできないが、思い出すと苦いものだ。


ソシオメトリック・テストについてはこうも書いてある。

それぞれの子供が誰を書いたのかを他の子どもが詮索することで、学級内の人間関係が悪化してしまうことも考えられる。この点で、倫理的、教育的には問題があることから実施は控え、その発想はいかしつつ教師は日常の個々の子供の様子や子供同士の交友の様子をよく観察し、望ましい特徴を備えた学級になるよう働きかけていくことが必要になる。

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忘れられない先生というお題の趣旨とはちょっと違うのかもしれないが、書いてみた。
最初は好きだったけど、子供心に
「嫌がらせみたいなことする先生は嫌いだ」
と最後は嫌いになった思い出が残っていたから書いたw





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