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会社に頼らない生き方をしたい

専門学校を卒業し、バブル時代に就職活動をして、お茶くみ程度が主な仕事だった腰かけOL(死語)の私は同期や先輩が羨む中、寿退職を果たした。


現代とは全く違う価値観の中で生きていた。

女性でも【総合職】になる人はちらほらいたけれど、まだまだ男尊女卑の世界だった。
3つ上の先輩が、社内で初の女性総合職だったけど男性の中に混じり仕事をしていく中で、大変そうだなぁと眺めていた覚えがある。

そういうのを間近で見ていたからか、あの頃の私は仕事するのがマジ嫌いで、三食昼寝付きで早く楽になりたいなぁと思っていた。

男性上司の機嫌を取ったり、お茶くみしたり、お昼のお弁当のメニューの注文をみんなに回ってきいて定食屋に出前の電話したり、同僚と喋りながら上司たちが食べたあとの出前のお弁当箱を洗ったり、コピーしたりとか。
これが、私が新卒で経験したOLの仕事というやつよ(笑)いや、真面目に。



あの頃の女たちは、誰かさんが失言したように、ほぼ、わきまえていたように思う。
いや、わきまえているとかいないとかじゃなく、女はこうである(例えば男の後ろで一歩下がっている、みたいな)のが当たり前だろという概念があった。

あの頃は、終身雇用制度で会社が守ってくれる感があった。
そして男は女を守る、っていう概念も濃い時代だった。


だから、浅はかな考えの若い、しがないOLだった私は、
「結婚すれば仕事辞めれるし、旦那が私を守るでしょ。」
その考えだけで、結婚したのだけど。

離婚したのよねぇ。それも子持ちでw
思い付きで行動する結果がこれ。(フットワークが軽いともいう)
子連れで離婚し、ブランクを感じつつも再出発した社会は徐々に変わり始めていた。
あの頃はなんとかして箔を付けなきゃという思いから、色々資格取得をしてみたけれど、どれ一つとして今までの仕事に役立ってはいない(笑)
机上の資格取得だけでは現場の即戦力にならない、その現実を痛感する。

そんなこんなで足掻きもあったが、何度か転職を経て今に至る。






そろそろ仕事探そうかぁと思って、色々転職サイト見てたんだけれど、ふと思ったことがある。

またどこかの会社に属して、そこに頼るの?

終身雇用とか年功序列みたいな時代にいた私はどうしても、お金を稼ぐ=会社勤めをする、という方向で考えてしまう。

しかし、会社に属しても、いずれ今回と同じようなことになるかも知れないし、会社が倒産するかもしれないし、そんなことは誰にもわからないし、なんの保証もない。

誰も自分を守っちゃくれない。
自分の身は自分で守るんだ。


会社に頼らずに生きるということは、自分で稼げるというスキルな。
でも、当面生活費は必要なのでどこかに属してお給料をもらう働き方をしつつ、自分で稼げる術を身につける。
書いてみると簡単なんだけどなぁ、実際は強い意志が必要な。



働くことは好き。

あれだけ若い頃働くことが嫌いで、どうやったら楽になるか、サボれるかばかり考えていた私が、しょうもない仕事でも楽しいと思えるのは、なんでかな。
どんな仕事でも達成感を味わうことができれば、楽しいんだよ。

それはきっと一緒に仕事する人たちが、仕事上のウマが合うからだと思ってる。
どんな仕事をするかより誰とするか、これが結構重要で。

なんだかんだぼやいている今の仕事も、上司には全く恵まれていないが、仕事内容はまぁ好き。
私の記事にも何度か出てくるパートナーのメンディーちゃんもクセは強いが一緒に仕事していて楽しい。


会社勤めをする場合、人間関係って重要。
仕事内容と人間関係どっちが重要かと言えば、やっぱり人間関係かしらね。



死ぬまで仕事をしていたいと思っている。
人付き合いがあまり好きではないとかいいつつも、社会には出ていたい欲がある。
だから働けなくなったら極端な話、それは死ぬときかなと思ってる。
隠居生活なんぞまっぴらごめんだ。