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FF7を再プレイしてみた感想

FF7のオリジナルを再プレイした。
FF7Rをクリア後、オリジナルのストーリーを追いたくなったからだ。
改めてやると本当によくできたお話だなあと感心する。
はじめてプレイしたのは小3〜4くらい。
当時は「魔晄中毒」「心を持たぬ人形」のような
ほの暗く、キャッチーな部分にばかり目がいっていたけど
「テロリストである主人公たち」「やり方は乱暴だが星の危機を会社をあげて止めようとする神羅」という構図はすごく考えさせられる。
どちらが正義なのだろうか、と。
この問題はバレットとケットシー(リーブ)とのやりとりからも見えてくる。
星を救ったのはクラウド達だが、もしかしたら世界中の人たちには神羅のほうがヒーローに見えているのかもしれない。
クラウド自身もも「個人的な目的が、結果星を救うことにつながった」と言っている。
それがいい。「この星の」ヒーローではなく、「誰かの」ヒーローなのだ。
だからこそ、FF7のキャラクターは皆かっこいい。

ミッドガルを出てすぐのところにある小さな街、カーム。
ここに「魔晄のおかげで生活が便利になった」と話す住人がいる。
虐げられ、最悪の環境のなかで生きる人達ばかりを見てきた序盤から、
一気に視野が広がる瞬間だ。

ワールドマップに降り立ち、世界が広がると共に
視野も広がる。さりげない街の人との会話にもうまさが見える。

クラウドの設定やらジェノバの設定はわかりにくい部分もあるが、
セフィロスを倒すという目標にはすごくシンプルにむかっていってるし軸がぶれることもない。
PS時代の少ないテキスト量でも胸にくるセリフが多くある。
最低限のワード数で心を動かすセリフ。自分もそんなセリフが作れるようになりたいと改めて感じた。

クラウドの精神世界を旅し、ティファと記憶のすり合わせを行っていくシーン。
この年齢になってからやるととにかく胸がしめつけられる。
幼少期から人と接することが苦手だったクラウド。
都会へ出るが、念願のソルジャーになれず故郷に帰るもひた隠していたクラウド。
魔晄炉の入り口で、いち兵士として「ティファを守る」という約束はちゃんと果たしていたクラウド・・・
こんなに繊細な主人公がいるだろうか…
あまりにも心臓がギュッとなって気づけば号泣していた。

「主人公は何でもできて、かっこいい」というイメージを根底から覆した作品だ。
ストーリー冒頭のクラウドはまさに「なんでもできてかっこいい」キャラクターだが、中盤から、その姿が幻であることがわかる。
そんな情けなさをユーザーに晒し、乗り越える様子を見せてくれることで彼に共感し、彼の成長を心から喜ぶようになる。
寄り添いたくなるような主人公なのだ。
改めて、本当に魅力的なキャラクターだ。

・・・と、クラウドについて熱弁してしまったが、
推しはユフィとシドだ(割と本筋に関係ない2名である)。
FF7Rではウータイと神羅の関係性がオリジナルと違ったものとなっている。
よりウータイとユフィを掘り下げて描いてくれることを願う。
シドはハイウインド奪還作戦のエピソードが大好きなので
(オリジナルでは飛空艇内にいるエンジニアからざっくり聞けるだけのエピソードなのだが、めちゃくちゃアツい)
ここもぜひ1つのエピソードとして丁寧に展開してほしいと思っている。

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