製パン初心者の挑戦-くるみレーズン編-
「家でパンが焼けるかどうか」
これだけの基準で生活の豊かさがぐんとアップする、そんな気がする。
昨今は大抵どこに行ってもパン屋さんがあって、手軽においしい焼きたてパンを食べられる。そこそこの規模のスーパーになら、焼きたてパンコーナーだってある。
こんなに身近にパンが溢れている中、わざわざ時間をかけて家で焼くのって、余裕のある生活って感じがして、素敵だ。
あと単純に、パンを焼ける人って職人のようでかっこいい。
そう思って今回は、スーパーで見かけたくるみとレーズンを使ってパンを焼くことにした。
レシピを探してみるも、パンの配合のことなんてまるでよく分かっていない。どれがいいんだろう。
なんとなく、バターも砂糖も多めのレシピを選んだ。リッチな生地のほうが失敗しにくそうじゃない。
あと、今日は牛乳を消費したいんだよな。水とスキムミルクじゃなくて牛乳で代用できるかな。・・・うわ、焼く直前のパンに塗る分の卵、絶対余るやん。もったいないから半分くらい生地に入れちゃろ。
そんなことを考えながら計量しているうちに、オリジナル配合ができあがってしまった。(初心者のくせにこういうことをするから失敗するんだよ)
・・・そうだ、生地を練る前にくるみを炒ってレーズンを水で戻さなきゃ。
くるみを炒るためだけにフライパンの洗い物を増やすのは嫌なので、トースターにブチ込んで10分チン。
レーズンは水に浸して数分放置、ザルの洗い物を増やすのは嫌なので、適当に水を切って置いておいた。
チン!トースターが呼んでいる。
出てきたのは、半数がすっかり黒くなったくるみたち。
南国帰りの観光客か?
半分も焦げていた。あんまりだ。幸先が悪すぎる。焦げてないのだけ取り出して使おう・・・
・・・気を取り直して、生地を練る。まとまるまでとにかく練る。よく分かっていないが、生地を叩きつけるようにするといいらしい。
なんだか今日の生地はまとまりにくいわね。ねばねば。
かれこれ1時間弱、練った。途中バターを加えたおかげで驚くほどまとまった。よかった、オリジナル配合の生地は成功か。
ここでレーズンとくるみを加える。
レーズンの水をしっかり切らなかったせいか、まとまっていたはずの生地がドロドロし始めた。うそうそ・・・見てない見てない・・・騙し騙しまとめる。
そうしてやっと1次発酵。いつも思う、生地が2倍になるまで、っていう表現が分からないんだよな。とりあえず1時間放置。
明らかにデカくなっている。大丈夫でしょ。生地のガスを抜き、分割して丸めて、ベンチタイムをとる。
ベンチタイムの加減も分からない。とりあえず15分。
またガスを抜いて形を整えて、ハサミでカットを入れる。
成形が焼いたあとの見た目を決める、という。かわいくなあれ、かわいくなあれ。
2次発酵。指で生地を抑えて跳ね返ってこなくなったらいいらしい。
50分後、刷毛で卵を塗り、オーブンを200度にセットして、焼いた。
成形時の願いは通じた。かわいくできた。
食べてみても、くるみが大変香ばしいこと以外は、十分満足だ。
でもやっぱり、プロが焼いたパンとは食感とか味とか、違うんだよな。工程中の何が違うんだろう。
回数重ねたら何か少しずつ、分かるようになるかしら。
・・・ひとまず手首の鈍痛を治してから、また焼いてみることにしましょ。
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