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心配した彼が来てくれたのに①悪いのは私


昨日の朝、通勤時の電話で私が号泣していたので(泣いた理由は上記)、
夕方、仕事が忙しい中、彼がわざわざ私の家に会いにきてくれた。

私を心配して来てくれたことがすごく嬉しくて、昨日の朝の電話の事はもう忘れて、
2人でとっても幸せな時間を過ごそう、
そう心の中で決めた。

だけど、話し始めてすぐ、彼の言葉の中から奥さんの気配を感じてしまい、
幸せな時間を過ごすと決めたはずの私の心が、
一瞬にして怒りと悲しみと絶望感で真っ黒になっていくのを感じた。

そしてその瞬間、ちょうど冷蔵庫を開けていた私は、いつもより少し乱暴に扉を閉めてしまった。
ドン!
物凄い音がした。
自分で閉めておいて、自分で驚いた。
こんなに勢いよく閉まると思っていなかったので、焦った。
やってしまった…と思いながら、
恐る恐る彼のほうを見た。
彼の顔がみるみる引きつっていくのが分かった。

あぁ、今の冷蔵庫は、私が悪かった。
でも私も想定外で驚いたんだ。
それに奥さんと一緒に出かけるのはあなただよ。
私はそれに耐えないといけないんだよ。
私と会う予定もなくなったんだよ。
昨夜、とびっきり幸せだったのに、
突然突き落とされただよ。
私だって苦しいんだよ。
何で怒るのさ…

言い訳ばかりの私。
自分のことしか考えていない私。

冷蔵庫のことを彼に謝ることができない。
そしてまた涙が出てきた。
自分が悪いくせに。
1人でキッチンにしゃがみ込む。

いつもなら機嫌をとりに来てくれる彼が、来てくれない。

そこからしばらく、
私はキッチン、彼はリビングで別々に時を過ごした。
何とも言えない居心地の悪さ。
こんな事は初めてだ。
いつもは喧嘩する時もくっ付いているから。
いつもは怒りながらも私のそばにいてくれるから。

私が悪い。
分かってる。
わざわざ来てくれた彼に感謝すべきところを、冷蔵庫を音を立てて閉めたのだから。
そしてすぐ謝ればいいところを、
一人で泣いて拗ねている。

昨日、素直に気持ちを伝えようと反省したところだったのに、またこれだ。

本当はごめんなさいと言いたかった。
奥さんを優先されたことが寂しかったと、素直に話をして、
そして、笑顔で彼のそばにくっ付いて座り、
いつものように「ちゅきちゅきチュッチュ」していたかった。

冷蔵庫の前で泣き続ける私。
彼が迎えに来てくれないので、
目はパンパン、鼻は真っ赤になってしまった。

しばらくして、彼の声が聞こえてきた。

「もうそろそろ帰っておいで。
いつもみたいに大好きー♡って、
急変してもいいよ。」

急変…
また面白いこと言う…
私は泣きじゃくりながら笑ってしまった。

いつもなら、こうして彼に笑わされて気持ちが切り替わるんだが、
昨日は無理だった。


メンヘラな私が彼とのやり取りの中で
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