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離島でどうやって生きてく?

この前大寒波のなか北海道の利尻島に行った時に思ったこと、記録。

利尻島のベストシーズンは夏。観光客向けのものは全て夏がメインで、冬の季節はしまっているお店がほとんど。

私が外から来た人だとわかると、「仕事ですか?」と聞かれる。違います、というと、「あらこんな季節に…寒くて残念ね」と言われる。


私の訪れた週末は11月にしてはかなりの大雪で、フェリーも飛行機も雪で出なくなってしまった。となると、島の中を移動するのにもタクシーを呼ぶか、島の中を一日4周しかしないバスに乗るかしかなかった。

そうか、みんな人が多い時期に旅行にいくのは、オンシーズンオフシーズンの別があるのは、オフシーズンにきても何もないからなのか、と初めて気づいた。(まあ、その何もなさと、観光客としてのレッテルがないことを求めてオフシーズンに行ってるのだけれど)

そして、私ここで生きていくとしたらどうやって生きていくんだろう???って思った。

まずは移動手段よね、ペーパードライバーを卒業して凍った道を走れないといけない。

次はお金。離島の物価なら貯金なんてすぐ尽きるから、どうやって自分の身一つで稼ぐか考えないといけない。

私が思いついたのは、どこかの飲食店(それも数少ない)で雇ってもらうか、オンラインで英訳とか英会話とかをやって細々稼ぐか。
いずれにせよ、すごい自分がちっぽけに感じた。

ああ、サラリーマンってただ会社に行って自然に降ってくる仕事を片付けるだけで、お金がもらえる楽なシステムなんだって初めて気づいた。

そもそも仕事が誰のためにあるのか。自分は何の対価としてお金をもらっているのか。どうやったら次の仕事がもらえるか。
そういうことを全く意識しなくてもいい。

そりゃみんな頭空っぽで退勤後どこのお店で飲むかしか考えてない人になるわけだ。職場の人の悪口以外、大して話題もないのに。

そんなことを思いながら、行きたくもない月曜日の仕事に間に合わせるために、欠航になった船の代わりに泣く泣く大課金して、味気なく北海道エアコミューターに乗って帰ってきた。

私は日々近視眼的になる生活とか、出勤場所が固定される仕事とか、嫌だなと思っていたし、今でもそう思うけど、一方でめちゃくちゃ楽なんだと思った。