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スクワットとレッグプレス


マシンとフリーウエイトの使い分けや、メリットデメリットについて
私の考える理論を紹介します。


フリーウエイトスクワット

フォームを習得することで
危険がないが恐怖心がある。

恐怖心というのは
潰れる怖さ。

例えば、フルスクワットを目的とした場合セーフティーバーはその高さになる。

つまり、しゃがみきるまでの距離が遠ければ遠いほど潰れる恐怖心が増える。

この恐怖心が
スクワット特有の良さであり、デメリットでもある。

そして、
心臓の上下運動になるため
マシンに比べ、心肺機能の関与が大きくなる。

この心肺機能の関与が大きくなることで
メンタルでの勝負という一面が出てくる。

学生時代のマラソンを思い浮かべてほしい。

私はもう、走りたくない。
寝転びたい。と何度も思ったものだ。

そして、
最大のメリットは
この動作は他にないという点。

地面との接地面は足の裏のみ。
この狭い基底面により
力を発揮、およびバランスの保持が必須となってくる。

2本の脚で歩行をするようになった人間だからできる所業だと私は思う。

そして、
通常の立位姿勢では、バーは到底担げそうにないのにも関わらず、
実際、美しくバーを担ぐことのできる
人間の機能。

スクワットをするために、できた機能ではないかと疑うレベルで
難なく担ぐことのできるこの機能は
おそらく、なんらかの物を元から
担ぐようプログラムされて作られたとしか思えない。

今から何千年と前の人の生き方では

その土地により生活が異なっていたことは
理解ができると思う。

その点から、人種や生まれる土地によって
発達しやすい筋肉の部位というものがあるようだ。

話を戻すと、
スクワットは足の根本から鍛えることが
可能であり、同時にバランスの保持など
多様の動作が加わるため、臀筋なども
同時に刺激することができる。

また、
地面からの力を発揮するという点では
身体の連鎖をうまく使うことができるため
マシンのように、軌道が決まってしまっているものよりも遥かに、優秀といえるだろう。

また、
人間は二脚での歩行という機能を持ち合わせるため
立位での負荷は理にかなっている。

マシンレッグプレス

マシンというのは
近代技術であり、簡易的に対象の筋肉に刺激を与えることの出来る素晴らしい発明品だと思うが、

果たして、人間の身体が四肢だけを動かすようにできているのか?という疑問を持つといい。

例えば、足の指、足関節、膝関節、股関節、脊柱、肋骨
首、顔に至るまでを一連の動作で動かすことで
筋連鎖を起こすとする。

その場合、
立位で行うスクワットであれば、その連鎖を大いに使うことが可能だと思うが、
マシンの場合、
動かしたい方向とはまた別に決まった動作に
矯正され、
うまく伝えたい方向へ筋力が発揮できず、
筋連鎖を妨害している可能性がある。

こんな話がある。

人間の肩こりの原因はビールジョッキにある。

この説は、
ビールジョッキの持ち方に注目し、
その飲む動作に至るまでに起こる筋連鎖は

その持ち方に対しての動作に相応しくないという考え方である。

これと同じように、

多くの人が、レッグプレスという簡易的な
何も考えずに動作できるマシンにより

自分に合った必要な筋連鎖を理解せず、

知らず知らずに怪我をしている可能性がある。

ここまでの話では、
俄然スクワット推しのように聞こえるが

やり方と力の伝え方さえ間違えなければ

レッグプレスは素晴らしい効果を発揮してくれるし、
スクワットではできない筋肉への刺激や追い込みが可能。

そして、
心臓の位置が一定のため、
精神的限界を超えやすく、たやすく肉体的限界つまりオールアウトにまで持っていくことができる。

また足の位置を容易に変えることが可能で
スクワットではできない動きや、
片足でのプレスなどの特殊なトレーニングにも適している。

また、重さのコントロールが簡単なため、
股関節の内旋や外旋と言った動作や
可動域のコントロールによる筋刺激の変化も
つけることができる。


このような、単純な考え方だが
一つの案として理解しておくと
クライアントに何を進めるべきかという道が見えてくると思う。


ちなみに、私は両方やるべきだと考えている。


きっとフィットネスを広めれば、一人一人が変われますね。今後も精進します!!