シンクをレトルトカレーのパウチが情けなく泳いでいる

もちもちのプリンとふわふわのクッキーを食べる夢を見た

友人から届く愛に救われて生きている。同じだけ返せているか不安になったりする。ビスコに貼られたメモ。ころんとした字の『つよくなあれ』。つよくなりたい。

宛先が正しくても届くとは限らない

教科書デコなるものを知り平成に思いを馳せる

ケーキを食べたい。ろうそくの代わりにたいやきが刺さっていたらうれしい。

誰も幸せになれない声ばかり大きくなっていく世界からみんなを仕舞ってしまいたい、みんなというのはみんなです

水の音で目が覚める。雨にしては近すぎる。寝室の手前まで水で浸っていた。夢かと思い立ち止まる。爪先を濡らす水の感覚は本物っぽい。顔を上げた先の台所、出しっぱなしの水道。父が閉め忘れたらしい。シンクをレトルトカレーのパウチが情けなく泳いでいる。夢であってほしかった。

スープを作っていたらパセリが爆発した

たとえばあたらしい音楽との出会いを諦めないこと

数学や化学がわかるのとわからないのとでは世界の解像度にかなり差がある気がしてくやしい

ぬるい強風で目が覚める。気が向いて開いた本に救われる。気分がよい。多めの朝ごはん、対応できない胃。壁を這うちいさな虫を猫と眺める。

もう二度と話すことはないだろう大切な人は卒業アルバムの寄せ書きの中で生きていて、ずっと仲良くしようという言葉に思わずごめんねと謝った

棚の下の隙間を覗く。猫も一緒に覗き込んでくる。たぶん何もない。けれど暗闇を覗く。猫が隣でふすふすいっている。

蝉だ…

たんぽぽと星は似ている

寝たきりを回避するために薬を貰いに行く人生

ほこりの塊と猫毛の塊は見間違いやすい

そろそろもっと危険を知らせる名を掲げる気はありませんか夏

4Kホラーアクションの夢を見る。すばらしい脚本と説得力のある映像、怖いので全米も一緒に泣いてほしい。

撫でろと言う猫。撫でる。もっと撫でろと言われる。もっと撫でる。噛まれる。どうしてと思う。

生き方にアリもナシもなくないですか