転職活動をしている
12月2, 3日に上演した「上野に行くならパンダを」は無事終演しました。
ご来場くださった方々、気にかけてくださった皆様、誠にありがとうございます。
さて、公演が終わった。
だからと言って、それを振り返るでもない。人生という冒険は続く。
私にとって公演が終わるということは、もう逃げられないということを意味していた。
無論、ずっと避けてきた就活からである。
それまでは、まあいうても忙しいしな、と先延ばしにする理由があった。
私は、前職を休職しており、そして休職できるギリギリの期間休み続けても復帰が叶わなかったため、有り体に言えば、会社を追い出された。
(だから、転がす職もないので、厳密には転職活動とは言えない)
かくして無職になり、ずっと就労支援施設みたいなところにいた。
そこでは、生活リズムを安定させたり、認知行動療法を学んだりしていた。
そして、とうとう主治医からも「そろそろ就職してもいいんじゃないですかね」なんて言われた。12月から、という感じで。
そんなわけで、私にとって、就職は喫緊の課題だった。
では、公演が終わればすぐに活動を開始したか、というとそうでもない。
まあ、ぶっちゃけ働くのって勇気がいる。
そもそも大変だし、私は一度「カルチャーフィット」に失敗したわけだ。
だからこそ、もう一度就活に踏み出すには、怖さがあった。
しかし、公演の打ち上げ——社会人が多く、公演翌日は普通はみんな仕事だから、打ち上げも楽日にそのままではないのだ——があった翌日、いよいよ覚悟を決めた。
とりあえず、新しく求人サイトに登録した。
するとスカウトが数多くきた。
マッチングアプリの女性ってこんな感じなのかなって思った。
まあ、それはともかくとして——。
そこから応募したり、求人を探して応募したりした。
現状、仕事はまだ決まっていない。
始めてまだ2週間経っていないのだ。
それも当然である。
しかし、私はすでに就活に飽き飽きしている。
うんざりしている。
なんで働くためにこんな頑張らないといけないのか。
まあ、企業側にも選ぶ権利がある。
ヤバい社員を自分のところで抱えたくない。それも分かる。
分かるからこそ、どこか厚顔無恥になりきれず、自分なんて……とナーバスなモードになる自分がいる。
私は、まだロクに面接もしていないのに、もう就活に心をやられている。
果たしてこんなので働けるんだろうか。
私はずっと悩んでいる。
悩んでいるまま、年末を迎える。
実家の両親には、休職したことから内緒にしている。
当然、今無職であることも内緒だ。
実家には、嘘の会社員が、嘘の顔をして帰省する。
昨年は、抗不安剤を隠れて飲んでいたが、そのケースをうっかり部屋のゴミ箱に捨てていたら、ゴミ箱を漁られて「これはなんですか?」と聞かれた。
今年は、そんなヘマはしないようにしないといけない。
何せ「精神病なんかになったら許さないからね」という両親だ。
なりたくてなるわけじゃないけどね。
コロナだって、なりたくてなる人いないじゃんね。
病気ってそういうもんじゃんね。
とか思うけど、そんなことが通じるなら、こんなことにはなっていない。
就職活動をしている。
ああ、来年はどうなっているのかな。
それではみなさま、良いお年を。
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