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どついたるねん。

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きっと仕事のためにはならないでしょうが、暇つぶしにはなるかと思います。そんな、エッセイです。(2019/10/1〜2021/5/23)
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#趣味

非効率な夜の散歩をやめるには

夜、イヤフォンをつけて音楽とかラジオを聴きながら歩く。 以前はこれを、自己紹介にて「趣味」だと嘯いていた。 しかし実際には「趣味」と呼べるほど「明るい」ものではない。 というのも、それをするときは、嫌なことがあったり、嫌な気分になった日に、それを忘れたいがためにしていることがほとんどだからだ。 だからそれはむしろ、ストレス解消とか発散と呼ぶべきものなのだろう。 もちろん「ストレス解消法は、趣味の〇〇をすることです」という発話は十二分にありえるだろう。 しかしそれで

ストレスを晴らす趣味についての自己問答

私の趣味は少ない。 私は決して活動的な人間でもないし、かといって、自宅に籠もったまま充実した時間を過ごせるタイプでもない。 だから休日はいつも、無目的に家を出て、電車に乗ってふらっとどこかに行って、その移動中に本を読んで――そんな具合だった。 あれは大学受験浪人の年だったかと思う。 どうにも体調がすぐれない日々が続き、幾度も同じ病院にかかっていた。 典型的な風邪症状だった。 だから、処方された風邪薬を飲むことで、それは緩和されていた。 しかし、少しするとまた同じ

飲み会での趣味の話どうすべきか問題

私は趣味が多いほうではない。 普段はその少ない趣味で充足できていると思っているから、そのことを不便だとか不満だとか感じることはない。 しかし、飲み会の場となると、途端にそうも言っていられなくなる。 知り合って日が浅い人もいる飲み会だと、「趣味は?」という質問をされるときがある。 そのとき答えられる趣味がなくていつも困るのだ。 少ないことはもとより、数少ない趣味のひとつである「読書」を迂闊に挙げてしまうと、「なに読むの?」と訊かれることを経験的に学んでいるからだ。