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どついたるねん。

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きっと仕事のためにはならないでしょうが、暇つぶしにはなるかと思います。そんな、エッセイです。(2019/10/1〜2021/5/23)
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2020年12月の記事一覧

やはり経費精算とは友だちになれない

以前、「経費精算とは友だちになれない」という記事を書いた。 手先が不器用で、経費精算の用紙に領収書を綺麗に貼れないという記事だ。 これを公開してもう一年以上が経つが、いまだに私は経費精算をうまくできていない。 いやむしろ、状況は悪化していると言ってもいい。 以前も書いたが、私のいる会社での経費精算のワークフローは次の通りだ。 まず社内システムから経費精算申請を上げる。このとき申請フォームを用紙として印刷し、領収書を糊付けして、領収書提出ボックスに入れる。するとこの用

親の前でカマトトぶっていた頃

子供に向けて使う言葉というものがある。 車の「ぶーぶー」、犬の「ワンワン」などはその代表格だろう。 これら幼児語と呼ばれる言葉は、子供の発話を促すため、大人から子供に向けて使われることが多い。 子供に向けて使う言葉は、それらだけではない。 もう少し喋れるようになった幼稚園児ぐらいの子供に向けては、「お人形さん」とか「ゾウさん」とか、「さん付け」をして擬人化した言い方をすることもある。 これは、親から子供に使う場合もあれば、子供自身が使う場合も多い。 さて、高校生の

社長がツイッターを始めた

社長がツイッターを始めた。 実名で、アイコンも社員証につけるようなキチッとした顔写真で。 このことは、社内の掲示板で大々的に報じられた。 何を今更ツイッターなんか――そう思っていると、今度は同掲示板で、「簡単! ツイッターアカウントの作り方」という記事が公開された。 内容はタイトル通り、アカウントの作り方を懇切丁寧に伝えるものだった。 それを見て、私はまた何を今更ツイッターなんか――と思った。 だが、兎角会社が、社員にツイッターをやらせたがっていることだけは分かっ

嘘をつくことばかりがうまくなっていく

仕事の昼休憩に、近くのコンビニまで昼食を買いに行った。 いつもは住宅街の路地に面したコンビニに行くのだが、その日は気まぐれで、交通量の多い交差点に面した方のコンビニに向かった。 レジ袋を断り、手に弁当を持って店を出たところで「あの――」と、聞き覚えのない声に話しかけられた。 なんだろう? と思って振り返ると、そこには見たことのないスーツ姿の若い女性が立っていた。 「あの、私新卒で、研修の一環で街頭アンケートとってて――」 彼女はそう言い、嗚呼なるほど、と私は思った。

安くなった服ばかり買うから

服はいつも安いものばかりを買ってきた。 ユニクロとか無印良品とか、そういう量産品ばかりを買ってきた。 あまりファッションに興味がなく、そしてそういった「興味のないもの」に対し、お金をかけたくないという気持ちがあったからだ。 それでも、自分で言うのもなんだが、大学生の頃よりはコーディネートとか、そういう「服に関したこと」に詳しくなったと思う。 会社で私服勤務が実質的に義務化されたこともこれには関係している。 どうせスーツでない「自身の服」を着ないと、そしてそれを披露し