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大学生、大地に立つ 14

怖いし地獄

 好きな人はいたことがあるし、恋愛系の小説やドラマも好きです。だけど、自分に彼女がいるビジョンは見えたことがないし、そもそも最近恋愛自体していない。少し前は焦っている自分がいて、好きなのかどうか確信がない人に告白したこともある。一年前、恋せぬふたりというドラマに出会い、自分のことを考えるきっかけを貰いました。僕は一人は嫌です。実際、一人暮らしを始めたら精神を病んでしまい大学を辞めることになりましたし、友人たちが彼氏彼女と過ごしているのを見ると、なんだか胸が痛む。僕は誰からも見られることなく一人なのか。でも恋愛というものはよくわからない。恋愛しない幸せがあるなら、恋愛しなくても一緒にやっていけるパートナーがいるなら、恋愛しなくて良いなと思うんです。恋愛って必須じゃないと思うし、恋愛しない人生もアリなんじゃないか。でも同時に怖さもあります。自分がアロマンティックであることを知られるのはものすごく怖いです。世間から疎外される恐怖。これはもうどうしようもないのです。話せば楽になるとよく言いますが、話して楽になれるのなら、とっくに誰かにカミングアウトしていると思います。今はまだLGBTQに対して偏見や差別が多い世の中でありますし、恋愛はすべきだ、恋愛はして当たり前だと思っている人がほとんどだと思います。自分自身、自分がアロマンティックであるという事実に頭と心がついてきていません。そんな状態でわざわざ自分からマイノリティであることを告白できるほど僕は強くありません。
 自分の人生を決めるのは自分、自分の幸せを決めるのは自分、話せる時が来たら話そうと思いますし、自分なりの幸せを見つけられるように日々精進していこうと思います。

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