モノづくりに宿る心

2020年も早くも3ヶ月経ち,
私は2020aw企画に追われてます。
この一年ブランドについて様々なことを考えました。
今日はそんなブランドの核となるモノ作りについて

ブランドとは？

自分が信頼しているブランドを挙げてください。
何に信頼をおいてますか？
商品？サービス？着心地？ステータス？
結局全てを網羅しないといけない。
しかし、我々のきっかけはモノづくりへの愛情だ。
そして、私は『日本のアパレル業界のトレンドリサーチ」
の甘さを指摘したい。
トレンドとは『色』や『素材』や『形』ではなく、
我々が考えるべき事は人々(顧客)の生活である

今年のトレンドが紫だとして、何人が紫を着ますか？
今年のトレンドがすごい柄で、何人がそれを着ますか？
我々が考えるトレンドとは顧客の生活に寄り添う必需品だ。
『ブロックチェーン』
『環境問題』
『オリンピック』
『5G』
、、、

これらがトレンドの1つである。
運が良いことに服は生活に必要なモノで、服を選ぶ基準は生活である。
例えば近年スーツの需要が恐ろしく減っている。
なぜか？
『スーツより楽な格好で仕事をして良い』と言われたからだ。
スーツは苦しい暑いと思っている人が多かったからだ。
では、そこで何が必要となるか。
涼しくて、清潔に見えて、快適で、仕事でなくても来れる服、格好だ。

もう一つ例をあげます。
バレンシアガや、グッチのロゴが何故売れたか？
そもそも何で可愛いと思ったか考えたる？
答えは『人々の生活の変化』。
インスタ映えというトレンドワードが去年大流行しました。
そこで一目でわかるロゴティーを着ると映えるからです。
そして着ている人に幻想を抱くのです。
・人生勝ち組
・セレブみたい。
このように世界のトップブランドは生活の変化を捉えています。
これはあくまで一例であって、『新しい価値観』に常にアンテナをはる必要があります。
そこで、洋服における新しい価値観を提案しないといけないのです。
それが人々の生活に受け入れられる『アパレルの企画』であると感じています。

ファッション現代の稼ぎ方

僕は現代のファッション業では2つの稼ぎ方があると思ってます。
・新しい価値観を提供する。
・成功者をいち早く真似する。
そしてこの2つには大きな違いがあります。
『信頼』です。
信頼というのは素晴らしい財産です。
信頼は顧客です。
顧客を持つためにやる事は人マネではなく、全く違う価値観を提供する事です。
1つの例をあげます。
UNIQLO(ユニクロ)とZARA(ザラ)です。
ユニクロとザラは180度違う戦略で戦っています。
極端な表現ですが、
ユニクロは信頼
ZARAはスピード

では何故ZARAは未だに世界一のアパレルなのか…
人マネが世界一ファストなのです。
そしてZARAは、それをずっと『世界一のスピード』と『商品数』で戦ってきました。

ユニクロは、信頼。

なぜ信頼か？
皆様ユニクロと聞いて知っている商品名を挙げてください。
・ウルトラライトダウン

・ヒートテック

・エアリズム

ZARAの商品で知ってる名前を挙げてくださいと言われてでますか？
おそらく相当ファンな方のみが知ってるはずです。

ユニクロの商品が何故でてくるか…

それは、日常生活の中で必需品だと感じるからではないでしょうか。
現代社会において一番必要なのは信頼です。
企業戦略としてZARAを目指すのであれば多額の資金が必要です。
商品を開発するのにも資金が必要です。
しかし、モノづくりの根底に宿る心が現れるのは、後者な気がします。
とても奥が深いファッションの世界ですが、

「新しい価値観を生み出す」

私が出した一つの答えです。