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「考える人」の生きかた …2021年の目標の話。

 新年を迎えた。いまだに「2001年宇宙の旅」が未来的な響きに思えるのに、もう2021年だなんて!バックトゥザフューチャーやブレードランナーよりもまだ先なんだから驚いてしまう。
 そんな未来時代の年明けなのに、相変わらず私はこたつでみかんを食べながら「正月のテレビはつまらねえな」とぼやいているわけで、我ながらなんと進歩のない事か。新年ムードで浮かれている今のうちに目標を定めて、成長を目指さなければなるまい。

「頭でっかち」を克服したい

 さて今年は何を頑張ろうかと考えたときに、昨年秋頃の事を思い出した。生きづらさを解消したくて、いくつかの占いと心理士の性格分析をうけたのだが、ジャンルの違うプロが口を揃えて「頭で考えすぎ」と私を評したのだ。
 これは、物事を突き詰めて考えられるという長所でもあるが、悪い考えにも際限なく潜り続けてしまうという短所でもある。ああなったらどうしようこうなったらどうしよう、と心配しすぎて身動きがとれなくなっているのである。
そんな状態を解消するためのアドバイスは、
①頭をからっぽにする時間を作る
②考えるエネルギーを他人のために生かす
この2つだった。

愚考は筋肉でねじ伏せろ

 まず「スポーツでも音楽でも、体を動かして頭を空にできる時間を持ちなさい」と言われた。頭に集まりすぎているエネルギーをフィジカルへ振り分けろという事である。これは目からうろこだった。
 これまでは、「考えすぎてしまう自分を変えたいから、どうすればいいか考えよう!」とひたすら脳内でこねくりまわしていたわけで、そんなのは埒が明かないにきまっている。頭を使いたくなければ体を使えばいい。なんともシンプルで気持ちのいい話ではないか。筋肉は裏切らないというが、考えすぎにも効くとはおそれいった。
 そんなわけで、今年は登山にチャレンジしようかと考えている。なぜ登山かというと山岳都市に暮らしているからだが、運動音痴でもマイペースにできるところが魅力的だ。シーズンに備えて、今から少しずつ運動を習慣づけたい。

個性も使い方次第

 次に言われたのは、「自分が乗り越えた事を文章などにして、同じ悩みを持つ人を救いなさい」だった。私の拙文で他人様を救えるかはこの上なく怪しいが、確かに文章を書く場所が欲しかったので、手始めにnoteへ登録してみた次第である。1年間いろいろと試してみながら、自分がどう世間の役に立てるかを考えていきたい。

 昔から「考えすぎだ」とよく言われ、そんな自分を何度も叱った。でも、「考える人」の星のもとに生まれた私は、どうしても「考えない人」になることはできなかった。
 四柱推命占いでいうと、私は水のパワーが人よりも強く、ありあまっているのだそうだ。今までは、それを無理にせき止めていたから、滞留した淀みに自分自身が溺れそうになっていた。しかし、ダムを建設して放出の仕組みさえ作ってやれば、私は人よりもたくさんの草木を育てることができるのだ。
 生まれもった個性を手放すことはできない。だったら嫌って苦しむよりも、とことん利用しつくしてやるほうがいい。来年の正月を迎える頃には、今よりもう少し自分とのつきあいが上手くいっていますように。

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