幸せになるのに、性別も人種も見た目も関係ない!!【ミュージカル「ヘアスプレー」】
ミュージカル「ヘアスプレー」を観劇しました。
東京公演千秋楽お疲れ様でした!!!
※書き始めてから公開までにだいぶ時間がかかりました…
東京公演の初日と2日の計3公演が中止となってしまったけれど…無事幕が上がってよかった。
ちなみに私は2日目のチケットを持っていたので、初日の前日に中止発表が出た時は崩れ落ちた。
ヘアスプレーのために頑張って生きてたのに…と。
自分が楽しみにしてた作品が中止になることなんてここ2年でたくさん経験したのに、やっぱり悲しいんだよ。悔しいんだよ。
特に今作は2年前に全公演中止で、もちろんその時にもチケットは確保してあったけど中止で。
今回のリベンジは本当に嬉しくて…!2年越しに…!と思ってたら東京公演の公演期間短くて全然チケット取れないし!初日のチケット取れないし!うわーーん!と思いながらも何とかもぎ取ったチケットが1枚、ただの紙切れになってしまう瞬間って、やっぱり何度経験しても心に穴がぽっかり空いた気持ちになる。
でも、無事観れました。本当によかった。
この2年、ヘアスプレーまだ!?上演まだ!?と友達と何度も言い合っていたので本当に嬉しかった。
そして個人的には「一番好きな映画は?」と聞かれると「ヘアスプレー」と答えるくらい映画版が大好きなので、まさかそんな作品のブロードウェイミュージカル版の日本公演に、推しの三浦宏規くんが出るなんて!!!ってもう興奮です。
本当に本当に最高だったので、長くなるかもしれないけどnoteに残しておきます。
キャスティングがまず神
日本でやるなら…トレイシーは渡辺直美ちゃん一択でしょ!!!!!
歌えるし踊れるし体型的にもぴったり。ほんと最高でした。
直美ちゃん、トレイシーまんまだったしぴったりすぎて素敵すぎた。
ヘアスプレーって主演がビックサイズの女の子なので「歌って踊れるビックサイズでかつ主演を張れるくらいの女優」をキャスティングしなきゃいけないの、本当に難しいと思う。
なので、渡辺直美ちゃんが日本のお笑い芸人・タレント・そして世界のナオミワタナベでいることにまず感謝。奇跡です。
直美ちゃんのトレイシーは、明るくて元気でポジティブ、直美ちゃんの印象そのまんまという感じで本当に可愛いトレイシーだった。
リンクに恋をするトレイシー可愛すぎた。ダンスはキレキレでかっこよかったし、歌もお上手で声も通るし本当に神キャスティングでした。
ちなみに数年前にFNSで見たグレイテストショーマン特集に出ていた直美ちゃん、他の方が城田優くんや宮澤エマちゃんとかだったので、歌唱力が若干劣ってしまっていた印象だった。
でも今回、M1のGood Morning Bortimoreを聴いた瞬間から「直美ちゃん、めちゃくちゃ歌のレッスン頑張ったのでは…!?」とびっくりしちゃった。
とっても力強くて透き通ってて、でもどこか高校生みたいな可愛さもある声。本当に素敵だった!!!
我が推し、三浦宏規くんのリンク。
宏規くんは本当にああいう二枚目みたいなイケメン役似合う。あとリーゼントが死ぬほど似合う。
本人曰く本人のおじいちゃんも現役で白髪リーゼントみたいなので多分受け継がれしDNAがあると思う。
リンクってたしかにとってもかっこよくて女の子は夢中になっちゃうけど、現実的に考えると好きになるタイプではなくむしろ「どこか抜けてるダメ男」みたいなただの高校生。
婚約者のアンバーがいるのにトレイシーを好きになっちゃったり、アンバーにあげてた指輪をアンバーに返されて、それをそのままトレイシーにあげるとか、そういうとこ!リンク、そういうとこだぞ!ってなる。
でも三浦宏規くんは歌えるし踊れるし華があって品もあるからリンクぴったりだよ。ぴったり!
去年、「グリース」という作品で不良リーダーのダニーを演じた宏規くん、ダニーもぴったりだったんだよね。
やっぱそういうダメ男イケメンみたいな役似合うんだと思います。ファンからしたら複雑だけど!笑
そして宏規くんの持ち味といったらやっぱりダンス。そして歌。
今作はダンスたくさんあって存分に活かされていて、見てて飽きなかったし本当に楽しそうで(本人が)最高でした。
くるみちゃんペニーと、平間くんシーウィード。
映画でもこの2人のカップルが結構好きなんだけど、まじで平間くんシーウィードのいちゃつき方すごかった。あんな、あんな、あれは黒人のいちゃつき方なの???すごいよもう。怖い。
(※「黒人の」と書いたのはシーウィードが黒人だからです)
あとやっぱりダンス!宏規くんとはまた違うジャンルのヒップホップダンスに強い平間くんだからできたシーウィードなんだろうなと思った。
とってもかっこよかったです!!!
くるみちゃんペニーはふわっふわしてて可愛かった。ほんとずっと可愛かった。
シーウィードにたくさんたくさんスキンシップされても困り顔でちょっと照れてる感じとか、可愛すぎてそりゃシーウィード構いたくなるよ…って。
でも歌い出すと力強い歌声で素敵…!あの歌声羨ましい。
ダンス、ペニーは役柄的にもダンスが上手じゃないキャラクターだけど、でもラストのYou Cant Stop The Beatのダンスキレッキレで、ギャップ萌え…!!!それはシーウィードが惚れ直しちゃう…!!!
くるみちゃん、ちゃんとペニーで本当に最高だった!!
めいめいアンバーは、流石としか言いようがない。
めいめいに悪女やらせたらピカイチみたいなとこある。私が勝手に言ってるだけだけど。
あざとくて可愛い、ヒドイ女だけどなんだか憎めない、みたいなアンバーを見事に演じてました。
あとやっぱ流石元アイドル!とも思った。ぶりぶりのぶりっ子みたいなのあんな振り切ってできるめいめいすごい。
Cootiesのバイキーン!!が可愛すぎて、歌詞が最低なのに、めいめいアンバーが可愛すぎで虜でした……あの可愛さずるい……
あとブロンドヘアーが似合う!きゅるっきゅるのおめめとブロンドヘアーがとってもお似合いの最高なアンバーでした。
裕さんエドナと、蝉さんウィルバーは、とにかく平和でかわいらしい。
歳を取ってもああいう夫婦で居続けたいって思わせてくれるカップルでした。
裕さんすごいほんとに。66歳だって?嘘って言って??
推しが「蝉さんのウィルバー可愛くてキュンとしちゃう」って言ってたけどわかる。可愛い。愛くるしい。
ちなみに蝉さんは去年ジェイミーでドラァグクイーン役で拝見してました。二度目。裕さんは初めて。来年キングダムでも観れるの楽しみ。
エリアンナさんのメイベルはもうかっこよくて素晴らしかった。
2020年に予定していたクリスタルケイさんのメイベルも本当は見たかったけど、エリアンナさん初見だったけどピッタリだった!
あと歌声に心揺さぶられまくって、I Khow Where I've Beenでは観劇2度目にして初めて涙を流しました。ストーリーの背景も相まって、グッときてしまった。
コーニーコリンズ役の耕平さん!!最高!!
私は映画版が大好きなんだけど、このヘアスプレーという作品の中で一番かっこいいと思っているのがコーニーなんですよね。
見た目だけじゃなく中身までかっこいい。それがコーニー。見た目もかっこいいよ!!コーニーは高校生たちにも劣らないくらい見た目もかっこいいです!!それを見事に演じられてて耕平さん流石だな〜と。
しかも踊れる!最高!耕平さんとにかく顔が小さくてスタイルが良すぎる上に歌もダンスもお上手ってなに???凄すぎでは???
「黒人だってぽっちゃりだって、同じ消費者ですよ」というセリフが大好きです。かっこいい最高。
アンバーのお母さんであり、ミスボルティモアカニ🦀のヴェルマ役瀬奈さん、初めてだったけど宝塚OBと知って納得した。しかも男役。かっこいい。なんかもう声量が違ったもんね。
ミスボルティモアカニの🦀にはいろんな意味があって(もちろん英語ではcrab)納得したんだけど、そのまま日本語訳しちゃうとカニになるの、なんか滑稽だよね。
瀬奈さんは本当とっても憎たらしい(褒めてる)ヴェルマでした。
他にも、ブルーディーの可知さん、リトルアイネスの玲和ちゃん、アンサンブルの皆さんなどなど、本当に素敵な方々ばかりで全員分書きたいけど長くなるのでやめておく。
ちなみに可知さんはさすがすぎてずっと好きだったwwブルーディーとペニーのやりとりはもはやコントでした。
人種差別、容姿差別をコメディに描く
やっぱりこの作品の1番の魅力だと思う。
シビアなテーマだからこそ、歌とダンスの力が必要なんだ。
私が映画を初めて見たのは高校生の頃。当時はなんとなく「黒人差別」を認識し始めたくらいで、全然深く理解してなかった。
だけど映画のハッピーさとカラフルな世界観に惹かれ、楽曲のキャッチーさにハマり、そしてザックエフロンにハマった。
それはもう何度も何度も見返しては母親に「あんた何回見るのそれ」と何度も言われていた。
大学生になって、留学をする機会があった。
ホームステイ先ではNetflixが見放題で、冬休みは外の気温が氷点下で外に出る気にはならず、家で課題をやりながらNetflixを見漁っては英語の勉強をしていた。
そこでまたヘアスプレーを見つけた。
実際に自分が多人種と共に生活をする経験をしてから見るとまた違う感情が湧き上がり、「この話って、実はこんな深いテーマ扱ってたんだ」と、その時初めて気づいた。
私の留学先は異人種文化が根強く、大学にも街にも色んな人種の人がたくさんいました。そんな光景を見てわたしは「こんな平和な場所もあるんだな」と感じた。だからよりこの作品にも想いを寄せることができたし、逆に今自分がいるような文化とは違う場所も存在していて今もなお差別が続いている事実があると実感した。
差別を受けた人がこの作品を見てどう思うのかは正直知らないけど、そういう世界を知らない人が見て知るきっかけになるととってもいいなあ、と思う。
それにしても、容姿差別を受けてもポジティブでいられるトレイシーって本当に芯が通った強い子なんだろうな。
だけどそういられるのって、容姿に関係なくトレイシーのことを大事だと思ってる人たちが周りにいたからだよね。ペニーや、パパ、ママ、コーニー、そしてリンク。
だから「私は私、夢を追いかける!」って前向きになれたんじゃないかな。
それと、黒人差別をずっと受けてきたメイベル。
彼女も強い。
差別されても、何度も戦ってきた結果を考えると、当時にとってはブラックデー自体大きな革命だったんじゃないかと思う。
そんなメイベルにとってトレイシーって、今までの戦いを終わらせてくれそうなヒーローのように見えたんじゃないかと、思った。
ハッピーなコメディの中にも、差別やデモのシーンや楽曲を取り入れて、うまく場面切り替えをしていた作品だなあと感じた。
映画版とブロードウェイ版はちょっと流れが違ったりするけど、個人的にはブロードウェイ版が好きかな!!
私が好きな楽曲シーンBEST5
映画版は何度も何度も見て場面を覚えてるくらいなんだけど、ブロードウェイ版は今回が初めてでした。
(ヘアスプレーライブ!は見たことある)
その中でも好きなシーンを楽曲と合わせて発表します!!!
⑤Mama, I'm a Big Girl Now
映画版にはない、ブロードウェイ版しかない楽曲とシーン!!!!!ヘアスプレーライブでは見てたのと曲も知っていたけどやっぱりかわいい!!!
「私もう子供じゃないのよ!」と反発する高校生の娘と、「あれしなさい!こうしなさい!」と娘を放っておけない母親。
私はまだ母親ではないが一人娘なので、「ああ、そうなんだよな、お母さんっていつまでも子供扱いなんだよなあ」って思いながら見てました。
このシーンでは、トレイシーとママ、ペニーとママ、アンバーとママ、という感じで出てくるけど、やっぱ一番可愛いのはペニーとブルーディー親子。
なんだろ、とにかくペニーが可愛い。「ママは雷より怖い」とか言いながら割と言うこと聞かないしフワフワしてるし面白すぎる。
あと、このシーンのペニーとブルーディーはもはやコントってくらい最高に面白い。
子供扱いしてほしくない娘と、いつまでたっても子供は子供のママの関係性をコミカルに可愛く描いた楽曲とシーンでした。
④It Takes Two
コーニーコリンズショーでリンクが披露する楽曲。
トレイシーが仲間入りした後だったので、リンクがトレイシーに向けて歌うという設定で披露していたんだけど、トレイシーがリンクにガチ惚れしてしまって最後にはカメラの前でキスまでしてしまうという、アメリカっぽい演出のシーン。
これを選んだ理由はたった一つでとにかくリンクが色っぽい!!!!!
高校生なんだけど大人になりたい、だけどまだ大人になりきれない中途半端なリンクが、めちゃめちゃ大人っぽい曲を背伸びして歌っている、そんなような感じが、この年代でしか出せない子供と大人の間みたいな色っぽさ出ててすごく良かった。
「俺に決めなよ、恋人になろう、2人でひとつ」とサビを歌い上げるリンク。はあ、最高だよ。
そりゃトレイシーだって、リンクにメロメロになっちゃう。
あと個人的にはギターを持って出てきたのにいっさい弾かずにただのお飾りになってたのがトンチキで好き。
③Nicest Kids in Town
大好きです〜〜!!!この曲のイントロかかっただけでテンションじわじわ上がってくるし、キャストのみんながとにかく楽しそうで楽しい!
アップテンポでダンスもバキバキで、本当にテンションMAXになるので大好きです。
あとはなんと言っても、コーニーの歌い方がまたテンションをそそられる。
もう正直早すぎて歌詞は全然聞き取れませんが、雰囲気だけで十分すぎる。やっぱりコーニーコリンズショーの醍醐味!みたいな感じある。
やっぱりとにかく、ダンスがバッキバキでキッレキレでみなさん本当にかっこいい!
②Without Love
刑務所でイチャつくトレイシー&リンクカップルと、ペニーの部屋でイチャつくシーウィード&ペニーカップルが歌う「君がいなきゃだめだ〜!」という曲。
とにかく両カップルのイチャつきが尋常じゃない。
曲自体は映画版を好きになった時から一二を争うくらい好きで(実際2位なんだけど)、あの柔らかいメロディーに乗せられる情熱的な歌詞が印象的です。
とにかくメロディーが良すぎる。大好きです。
Without Loveは個人的に英詞がとにかく好きだけど、一番好きなのがシーウィードとペニーの歌詞。
英詞と日本語詞どっちも載せちゃう。
アーこの表現素敵すぎて最高だ。
日本語詞はだいぶ意訳されてしまっていて、細かい部分が略されちゃってるけど
「スラム街に住んでれば周りは黒人ばかり、僕が愛した子が雪の肌のような女の子なんて誰が想像できたかな」
「タワーに閉じ込められてありふりたスナックのような人生だった、チョコレートの味を知ってしまった今、もう戻れないわ」
こんな感じかな。この表現最高だよ本当に。
雪のような子を愛したとか、言われたい〜〜〜。
黒人と白人のカップル、まだ差別がひどい時代だとなかなか難しい問題なんだと思うけど、恋した人に人種なんて関係ないし、周りからの批判なんて関係ないんだなと思わされる。
素敵です。
あとちなみにリンクのここも好きです。
馬鹿で頼りなさそうなリンクっぽいよな〜って思います。
まあ若干容姿差別への揶揄があるのかな?とか思ったりした時期もあった。
トレイシーと出会ってトレイシーに引っ張られて、どんどん変わっていったんだなあと思うと、トレイシーって本当に魅力的だなと思う。
そんな、トレイシーとリンク、ペニーとシーウィードのそれぞれの愛の形が最大限に表されている曲です。好きです。
①You Can't Stop The Beat
やっぱこれでしょ!!!!!!!
これなくしてヘアスプレーを語れるか!?!?!?
イントロだけでこんなに「フォーーーーー!!!」ってテンション上げられる曲なくない???フォーーーーー!とかいうキャラじゃないんだけど私。でもそんな私でもフォーーーーー!って叫びたくなっちゃう曲。
何よりこのシーンが最高に気持ちよくて、作品の中でわかりやすくヴィランとして描かれるアンバーからミスヘアスプレーの座を奪うトレイシーという構図と、批判され続けてきたブラックデーを廃止するような宣言、そして人種や容姿関係なく、全員が「同じ曲」を歌って踊っている。
その光景だけで、とっても楽しい曲なのに泣けてきてしまうのがこのシーンの魅力。
私はミュージカル版を観劇して、メイベルが登場してきた瞬間に涙が溢れてきました。彼女の頑張りや気持ちを知るとさらに感動してしまう。最高に心が温かくなる瞬間です。
あとはペニーがついにお母さんに認められるというか、お母さんがシーウィード(黒人)とのお付き合いを祝福してくれた瞬間もとっても胸がいっぱいになった。あんなに「黒人音楽ダメ!」「黒人ダメ!」って言われてたペニーが、自分の気持ちに素直になって幸せなら、娘が幸せなら、というお母さんの気持ち、強いなあ、お母さんってやっぱり。
まあそしてなによりリンクの「今ここで君にキスをしないと内臓が爆発しそうだ!」というキザofキザなセリフからの熱烈なキスには、見てて恥ずかしくなりながらも良かったねという祝福の気持ちになりました。
忘れてはいけないのがアンバーとお母さんなんだけど。最後までやな奴だった2人だけど、最終的には報われ…たのか…?お母さんは報われた多分。でもアンバーって多分絶望の淵なんだよね。
ミスヘアスプレーも奪われて、リンクも失った。もう私の追いかけるものはなくなった…というそんな感じでステージの端っこで不貞腐れていた訳だけれど。
アンバー、これからはお母さんの言いなりにならず自分で自分を大事にしてほしいなと思いを寄せておきます。
この曲で好きな歌詞↓
これはメイベルが歌う歌詞です。
黒人差別から逃げずにずっと戦い続けてきた彼女が歌う歌詞だからこそ、こんな明るいメロディーに強い信念が乗せられて、強く思いが伝わってくる。
大好きな歌詞です。
映画版↓
ミュージカル版↓
おわりに
大好きな作品だからこそ、言いたいことが沢山あって長くなりそう。
この作品とわたしの推しに対するクソデカ感情を最後に綴らせてください。
学生の時に出会った映画版ヘアスプレーを大好きになって数年。三浦宏規くんのファンになって数年。
大好きな作品に大好きな役者さんが出演するなんて、夢のまた夢の話。情報が解禁されたときは本当に現実?と何度も思った。
そして2019年の暮れ、ヘアスプレーのチケットが全然取れなくて宏規くんのキャスト先行でも全部外れてしまって絶望の淵。なんとかゲットして握りしめたチケットが数枚というタイミングで2020年のコロナ流行。
ヘアスプレーの全公演中止が発表されたのは、なんと私の誕生日当日でした。
今でも忘れない!!!
仕事がリモートワークになり、誕生日も家で1人かあと思っていた矢先に、ヘアスプレーの全公演中止発表。絶望でした。
あれから2年。長かった、私にとっては長すぎた。
直美ちゃんが仕事の拠点をNYに移してから、「これってもうヘアスプレーないのかな」と諦めかけていた。
だけど水面下でたくさん調整してくださった制作側のみなさんには頭が上がりません。
待ちに待っていたヘアスプレーがやっと見れる!そう思うだけで仕事を頑張れた。
そして明日から初日だ〜!と浮かれていた金曜日の夜。その日の夜は友達とご飯を食べに行っていた。その時に知った初日と2日目の公演中止発表。2日目のチケットを持っていた私は2年前のあの時を思い出しながら、「またか…」と絶望しかけた。
だけど今年は違った。違ったのは、まだできる希望があると分かっていたから。あの時、2年前のコロナの正体が全然わからず怯えていたあの時とは違った。
もともと東京公演は期間が短いけれど、私とお友達がまだ確保していたチケットが複数あったので、希望を持てた。
そして無事!見れた時は!本当に本当に!嬉しくて!この時間が終わらないでほしいと、心の底から思えた瞬間だった。
なにより、宏規くんがリンクとしてキラキラしている。その姿を見れただけでファン冥利に尽きる。
あんなキレッキレで汗かきながら汗もキラキラさせながらバッキバキに踊って歌ってる姿、見てて嬉しくないわけがない。
なにより宏規くんはダンスも歌もお芝居も心から愛しているんだなというのが本人から放たれる全てに溢れていて、見てて分かるからファンとしては嬉しいし、これからももっといろんな役が見たいと思わせてくれる。
そして、この作品を見て改めて感じたことをタイトルにした。
「幸せ」の形は人それぞれで「それで幸せなの?」と思ってしまうことでも本人にとっては幸せだったりするから、やっぱ他人が決めつけるようなことではないよなと思った。
人種も容姿も性別も年齢も、関係ないんだ。幸せには関係ない。
だからきっと自分で見つけられるものなんだと思う、そう思いました。
ミュージカル版ヘアスプレーはもうすぐ地方公演も終わってしまうけれど、いつかまたどこかで会えたら嬉しいです。
そして、映画版は永久なので見たことない人はぜひ見てほしいです。心からお勧めしたい作品です。
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