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仲間のために熱くなれることに涙を流す【エーステACT.2~AUTUMN 2022~】

MANKAI STAGE「A3!」〜AUTUMN2022〜を観劇しました!!!

いやーーーーー!!!!!秋組最高だなーーー!!!
旗揚げ公演から2〜3回公演までのストーリーも良かったけど、やっぱり莇くんが入団するこの4回公演の時のストーリーが個人的にはグッとくるんだよね…最高だ…

ということで、秋組単独公演ACT2の東京公演と、東京凱旋公演を1回ずつ観劇した感想を綴っていきます。
エースては通常公演と凱旋公演で劇中劇内のお芝居が変わります。
通常公演では初日公演の様子、凱旋では千穐楽公演の様子になるので、2度見ても楽しい、全く別の作品になります。最高。推せる。
⚠︎今回の秋組は劇中劇自体は初日公演のままでした。


ランダムで自引きできた莇くんと万里くん。
カッコイイネ!!!!!!


家出という、15歳ができる唯一の反抗

莇くんはヤクザの家に生まれた子供で、お父さんが会長をしている。
そんな莇くんの夢はメイクアップアーティストだが、ヤクザの息子として家業を継ぐことを期待されている。
家が嫌いなわけじゃない。自分を育ててくれた組のみんなのことも好きだし、お父さんのことも好き。だけど、お母さんが死ぬ直前まで楽しそうにしていたメイクの夢を捨てきれない。
家のことも大事にしたいけど、メイクの夢も諦めたくない。
そんな15歳の莇くんの、15歳らしい葛藤が、今作には存分に詰め込まれていた。

莇くんがMANKAIカンパニーに居候し出したのは前作の夏組単独公演から。
九門くんと知り合ったことがきっかけだったが、そこには自分を1番近くで育ててくれたお父さんのような存在の左京さんもいる。
莇くん、左京さんのこと怒っていたけど左京さんもいるからカンパニーに来たんだろうなとも思う。もしかしたら助けを求めていたのかも。

そんな莇くんの育ての親である左京さんもまた、芝居の夢を諦めきれずにMANKAIカンパニーに入団している。「自分の夢だけ勝手に叶えやがって!!」と莇くんに怒鳴られてしゅんとしてしまう左京さんは、いつまで経っても莇くんのことを思っているし、莇くんへの罪悪感も多少あり、そして何より、莇くんのメイクアップアーティストという夢を1番に応援しているんだと思う。
莇くん、家、そして左京さん、この3つの関係がもどかしくてでも温かくて、涙なしては見られないストーリーでした。

莇くんの入団オーディション時のポートレートで家出の話をしていた。そして他の秋組メンバーのボーイフッドコラージュでもそれぞれの家出の話をしていた。
「家出は子供ができる唯一の反抗」このセリフがなぜか印象に残っている。
私は家出をしたことがない。反抗することもなかったし、家出をしても行く場所がないので…という何ともいい子に育った感じの文章だけど、本当に家出はしたことがない。
でも、莇くんの家出は自分の夢を守るための反抗だった。ただの反抗ではなく、自分を守る、自分の夢を大事にするために必要な反抗だったはず。
それくらい熱くなれる夢があるって、素敵だなと心底思う。

前に書いたnote(Oh My Dinerの記事)に、「熱くなれる夢を持ったことがないし、夢を持たなくてもいいと思っている」と書いたことがある。
これは今でも変わらないけど、エーステを観るたびに、「夢っていいな、熱くなれるものがあるっていいな」と毎回思う。ないからこその憧れ。ないものねだり。



莇くんに対する左京さんの想い

自分を拾ってくれた会長の息子だから、ではない。
小さい時の自分と重なるから放って置けない、んだと思う。
左京さんはそういう人だから。

確かに忙しい会長に変わって、子供の頃の莇くんの面倒を見ていたのは左京さんをはじめとする迫田さんや他の組員たちだったけど、だから面倒を見ていたわけでないんだろうなと思う。
幼い時にお母さんを亡くしていること、夢があって追いかけたいけど簡単にはいかない環境にいること、いろんなことが自分と重なって見えたんだろう。

莇くんが交通事故にあったと知った時の左京さんに衝撃を受けたことを今でも忘れない。
最初の入りはアプリゲーム内のストーリーだったけれど、やっぱり3次元で生身の人間が動いてお芝居をするとなると、またこちらの感じ方が変わってくるからすごい。
左京さんが腰を抜かして立てなくなり、挙げ句の果てに自分のメガネを落として自分でメガネ踏んじゃって壊しちゃうなんて、いつもの冷静で周りが見えている左京さんだったら絶対考えられない。
でも、莇くんのことになったら親と同じように心配するし、最悪のことまで考えて気が動転してしまう。あんな左京さん、見たことないし、それくらい莇くんが大切なんだと気付かされる。
あの時の玲さん(左京さん役のキャストさん)のお芝居本当に素晴らしかった。大切に演じてくれてありがとうございます。

そんな左京さんを見て「あんた、メガネはどうした!?」「なにらしくねえことしてんだよ」と反抗しながらちょっとは嬉しいと思ってるであろう(完全に主観)莇くんが、「あんたのこと本当の父親みたいに思ってたし、今でも思ってる」って、一回しか言わねえからって言いながらもちゃんと言葉にしてくれた時の、この感情をどう言葉にしようか…
あの時の左京さんの、ちょっと驚いた表情、でも温かくて安堵したような表情、とっても良かったな。「可愛くねえな」って微笑む左京さん、完全に父親だった。


仲間のためならいつだってどこだって熱くなれる絆がある

これは秋組だけではないけれど、MANKAIカンパニーの劇団員は、全員の劇団員のことを大事に思っていて、仲間のためなら頑張れる、何でもできる、という強い絆が感じられて本当に素敵。

前回記事にした夏組の物語でも同じこと言ったと思うけど。A3はそこが魅力の一つなので本当にどの組も素敵なんだよなあ。最高です。

今回の秋組は、初日公演が始まる数時間前に莇くんが別のヤクザの息子に拉致されて公演間に合うかどうか!?みたいな流れになるのだけれど、その時の左京さん「カチコミだ!!」ってマジで劇団員としてはよろしくない判断してて、ほんと左京さん莇くんのことになると容赦ないなって。
莇くんじゃなかったら多分、警察に連絡しろとか、お前らは楽屋から出るなとか、言いそうなのに、カチコミって!!!笑
劇団員なのに怪我したらどうするの!?とか顔に傷できたらどうするの!?とか最初は思ったけど、その時の秋組には「待つ」という選択肢が一切なくて、全員が莇くんを助けたいという気持ちだったんだなと思った。

秋組結成当初のことを考えると信じられないけど、みんな本当に秋組が大好きで秋組が大切になったんだなと、嬉しくなりました。


試しに買ってみたランダムのダイカットシールが、まさかの劇団員以外の2人だった笑
これからもMANKAIカンパニーをずっと支えてください。

おわりに

秋組が終わったので次は冬組になります。
実は、私の最推し、冬組の月岡紬くんを演じてきた荒牧くんが次の冬組単独公演でエースてを卒業すると発表されました。
私は荒牧くんが演じる紬くんしか考えられないほど、大好きなので本当に本当に悲しいです。
でも、急なキャスト変更ではなく卒業制として事前に発表してくれるエーステ運営様には感謝しかないし、双方へのリスペクトを感じてとても丁寧な作品作りをしているんだなと感じます。
次が荒牧くんの紬くんを見れるのが最後だと思うと胸が苦しいですが、これまで荒牧くんが演じてきてくれた紬くんは永遠なのです。私は大好きです……

まだ始まってもないのにセンチメンタルになっているし、何ならこの記事は秋組公演の記事なのに未来の冬組のこと書いてしまっているけど、何が言いたいかというと冬組公演楽しみです!!!!!!!!!!


ちなみに、今回の秋組単独公演で結構好きだった演出はゾンビランナイトでした。
ずるいよあれ、好きじゃな人いないって。

あとは夏組が大圧勝でした。夏組のもはやコントとも言える日替わりアドリブが本当に爆笑もので、夏組こそ誰もキャスト変更しないでほしいくらい、エーステの宝です。

三角「天馬、(ゾンビ)怖い?ニヤ」
天馬「ううん、得意」

三角「天馬、(ゾンビ)怖い?ニヤ」
天馬「ううん、集めてる」
一成「ナイスコレクションw w w」

東京公演と東京凱旋公演で上記のような進化があったの面白かったです笑
得意もよくわからんけど、集めてるって言葉出てくるの天才だよ笑
それ以外の夏組のシーンでも、全部とっても笑わせていただきました笑

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