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【スマホ脳】 スマホはわたしたちの最新のドラッグである。 スマホが子供たちに与える影響

こんにちは!さやか。です。

今回は世界的ベストセラー、アンデシュ・ハンセンさん著の「スマホ脳」についてお話ししていきます。


アンデシュ・ハンセンさんは名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBAを取得した有名な精神科医です。

その世界的ベストセラーのスマホ脳の中から「スマホが子供たちに与える影響」を中心にお伝えしていきたいと思います。

では、参りましょう!

結論として、スマホを使う時間が長ければ長いほど

・うつになりやすくなる

・スマホ依存になりやすくなる

・成績が悪くなる

・他人の心境や考えを理解できずナルシスト(自分のことばかりで他人は気にならない人)になる

などスマホ1つで大切な子供の人生を転落させてしまうと言っても過言ではない言葉が並んでいます。

ではなぜスマホの使いすぎが私たちの人生を変えてしまうのか、今や私たちの生活の一部になったスマホとどう向き合っていけばいいのか解決策も含めて解説していきます。

アンデシュ・ハンセンさんは言っています。ここ十数年で心の不調で受診する患者が一気に増えてきた。特に若い人の間で増えている。その一因は一気にデジタル化したライフスタイルにあるのではないかと。

そもそも人間は現代社会に適用するように進化していません。

人類は今から20万年前に誕生してから99.9%の時間を狩猟と採集をして暮らしてきました。脳はこの1万年変化しておらず、脳はサバンナで暮らしている状態であるということを知っておかなければなりません。

現代では当たり前のスマホやインターネットがある世界というのは人類が誕生してからほんのひとかけらにしか過ぎず、ほとんどを狩猟採集民族として過ごしてきたため現代社会と人間のミスマッチが文明病と言われる肥満やうつ、孤独死などを引き起こしていると言われています。

前置きが長くなりましたが、本題に入っていきます。

スマホを使うとなぜ鬱になりやすくなるのか。

アンデシュ・ハンセンさんはうつの原因は2種類で、長期的ストレスと社会的地位を失ったときと言っています。スマホを使うことで運動時間を奪われ、夜寝る前のスマホのブルーライトで時差ボケが起こり睡眠の質が悪くなり、SNSで常に他人と比較することがストレスになることが原因だと言われています。

ではなぜSNSを見てしまうのでしょう。

IT企業のトップの人たちは子供たちにスマホを与えません。

アップル社創業者のスティーブ・ジョブズはiPadらそばに置くこともせず、スティーブ・ジョブズほ10代の子供にはiPadを使っていい時間を厳しく制限していました。

また、ビル・ゲイツは子供が14歳までになるまでスマホを持たせませんでした。

依存性ではヘロインに匹敵することを重々知っているからです。

私たちが普段何気なく使っているFacebookやTwitter、インスタグラムなどは私たちの時間を奪うために、いいねや通知を使って私たちの報酬系をハッキングしています。人間は承認欲求を満たしたい生き物なので、無意識にSNSを開いて承認欲求を満たそうとします。

しかし、SNS使えば使うほど孤独感を感じ、タブレットを一週間に10時間以上使うティーンエンジャーは「幸せではない」と答えています。

子供たちが大人よりもスマホ依存症になりやすい理由はなぜでしょう。

それは前頭葉が未発達であることが原因です。

前頭葉は脳の一部で、衝動に歯止めをかけてくれるものです。25歳〜30歳までは完全ではありません。そのため依存症になりやすいと言われています。

スマホは子供の学習にも影響しています。

子供も大人もスマホが近くにあるだけで集中力が低下し、学習が妨げられます。たとえポケットにしまってあってもです。

8歳〜11歳の研究で、1日に2時間未満のスクリーンの子の方が記憶力や言語力が良かったという結果が出ています。

また2歳の子にタブレットでパズルやお絵かきをやらすのは本物のパズルやお絵かきをすることによって得られる運動能力を奪っていることになります。

有名な実験で、4歳児にマショマロをすぐに一個もらうか15分後に2個もらうか聞き、待てた子の方が学歴が高くいい仕事に就いている。というのがあります。

しかしよくスマホを使う子ほど報酬を先延ばしにするのが下手。というのもわかっています。

ナルシスト(自分のことばかりで他人は気にならない)が増えた原因もスマホにあります。

新生児に下を出して見せると真似することがあります。これは「ミラーニューロン」という他の人がやっていることを模範することで学習する神経細胞です。

動作を取得するだけではなく「他人がどう感じているのか」理解するのにも活躍する大切な細胞です。

他人を理解したい生来の衝動は心の理論と言われ、誰かと会ったり、その人を見たり演劇を見たりすると作動されます。(映画では作動されません)

生まれた時からあるものですが、トレーニングが必要で前頭葉が成熟する幼児期や10代に他人の心境や考えや意図をうまく認識できるようになります。

 SNSが発達したことにより、他人と直接コミュニケーションが減ったことにより、トレーニング不足になりナルシズムという伝染病が広がっています。

ではうつや学力の低下などから子供を守るために何をすれば良いのでしょうか。

それは適度な運動と良質な睡眠です。

脳は身体を動かすためにできています。

運動をすると全ての知的知能が向上します。例えば集中力が上がる。記憶力が高まる。ストレスにも強くなる。などです。

また運動をすると衝動を抑えられます。

スウェーデンの学校では15分〜20分間授業の前に身体を動かすことで、集中力が上がりし、よく学ぶようになり、態度も落ち着き成績が上がりました。

1日6分間体操の動画を流すだけでも効果があったそうです。

5分走るだけでも効果があり、特にADHDの子に効果が大きかったそうです。

ではなぜ運動をすると集中力が上がるのか、それは先祖が借りをしたり追われたりしたときに最大限の集中力が必要だったためです。

また睡眠不足が私たちに与える影響は大きく、1日に6時間以下の睡眠が10日続くと、24時間起きていたのと同じくらい集中力が低下し情緒も不安定になります。

そうならないためにも1日に9〜11時間は睡眠時間を取り、寝室にはスマホを持ち込まないようにすることで良質な睡眠を確保することが大切です。

わたしたちが子どもたちのためにできることは、スマホがわたしたちに与える影響を理解し、スクリーン時間を制限し、運動や睡眠を大切にし、子どもは大人の真似をするので子どもの前ではスマホを使わないようにするなど意識することが大切ではないのでしょうか。















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