メモ魔フェスイベントリーダーインタビュー vol.7 まみさん@サクトーク
はじめに
メモ魔フェス広報では、当日イベントを行う各チームのリーダーにインタビューを行い、深堀して見えてきた人となりをお届けしていきます。
第七弾は、「サクトーク」リーダーのまみさんです!
作家デビューするまでのこと、生まれ育った北海道で培われた感性のこと、そして今後の物語作成の活動について…
ボリュームたっぷりのロングインタビューとなりました!
7つの質問
『1.自分を一言で表すと?』
まみさん(以下 ま):これ、メモ魔フェスで流れる「君の名は。」でも言ったんだけど。「希望的変人」です。
というのは、私と同じ年代の人から見たら現実感がない生き方だろうなと思うんです。普通だったら家事や子育てで大変な年代だと思うけど、私は好きな事をして生きてきて、「人生の第2ステージに突入!」っていう感じで楽しく過ごしてるから。
でも「希望的」とつけたのは、最近は多様な生き方を認めるという風潮になってきて、ステレオタイプじゃなくてもいいという世の中になってきてはいるんだけど、やっぱり未だに「何歳までに結婚して、何歳までに子どもを産んで…」って、見えない呪いを自分にかけている人達がいると思っていて。だけど、私みたいな生き方があると知ってもらって、「あんな人でも楽しそうにやってるから大丈夫」と、若い人の希望になれたら、と願いを込めて「希望的」とつけました。
『2.愛用しているペンとノートは?』
ま:Rollbahnのノートを使ってます。元々、360℃開くリングタイプが好きなんです。Rollbahnはゴムバンドが付いているので、次に書きたい場所をすぐに開く事ができて便利。方眼タイプで、破りやすいようにミシン目がついているし、紙の色も目に優しいクリーム色で好きですね。
ペンは王道のフリクションボールです。メモ魔塾の方達は3色~4色タイプを使っている人が多いと思いますが、私は単色で濃紺を使っています。
そして、私はメモ魔塾のみんなみたいに抽象化とか転用のメモを書かない(笑)。Rollbahnには、大友(啓史)監督と佐渡島(庸平)さんのNewSchool「ビジネスストーリーメイキング」に通った時の金言がいっぱい書いてあります。
『3.メモ魔塾に入ったきっかけは?』
ま:私は、箕輪(厚介)さんつながりなんですよね。SNSで箕輪さんが前田(裕二)さんの事を「親友」と言ってツーショット写真をアップしてたのを見て気になり始め、周りからのすすめもあって「人生の勝算」を読みました。メモ魔塾生ながら「メモの魔力」はあまり読んでいないんですけど(笑)みのへん(箕輪編集室)の人達に「メモ魔塾も入った方がいいよ」とすすめられて入りました。でも、実際に入ってみると、私の作家デビュー作「母性症候群」を応援してくれた人が多かったのはメモ魔塾でした。ここだけの話ですが、「母性~」に登場するオンラインサロンとその代表はメモ魔塾がモデルになっています!
広報(以下 広):そうだったんですね!それは、メモ魔塾生としては押さえておきたいエピソードです!ちなみに箕輪編集室ではどんな活動をされているんですか?
ま:私はライターチームにいて、箕輪さんのライティングのお手伝いをしています。サウナの文化をつくるプロジェクトなど、箕輪さんが号令をかけるプロジェクトに参加して、コンテンツプロデュースをしたり、プロモーションを図ったり、雑誌などでアウトプットします。箕輪さん軸の活動でスキルを上げて独立していく人もいます。
メモ魔塾は塾生が内発するものでできていますよね。みのへんの方は、日本一アジャイルにビジョンを実現するクリエイターを生み出すための布陣になっている感じがします。地方チームはバーベキューやピクニックをしたりするコミュニティもあるんだけど、基本的にはホワンとしていられない、凄い所です。私も箕輪さんから直接アドバイスをいただいたんですけど、まだ本当の出口が見えず模索しています。
『4.人にしてもらうと嬉しいことは?』
ま:これ、一番難しい質問ですね!パッと思いついたのは…仲良くなった人に「あなたの事が好きです」というオーラをもらうと嬉しいです。
作家として書きたいテーマでもあるんですが、世の中には「愛したい人」と「愛されたい人」がいると思うんです。もっと言うと、一人の人の中に「愛したい部分」と「愛されたい部分」が共存していて、人によって軸がどちらかに寄っている。
私は「愛したい」方に荷重があるので、「自分はどう思われているんだろう」という方に意識がいっていない事が多いんです。相手に対してベクトルや興味が向いている時に、不意打ちで「あなたの事が好きですよ」っていうオーラが返ってくると、驚きも相まって嬉しくなります(笑)。
『5.自分でも最高だと思うコロナ禍のアイディアは?』
ま:これね…。実は、あんまり孤独を感じていないというか。テレワークになって嬉しかったんです。コロナがあって、通勤時間がカットされたからこそ、オンラインサロンに参加できて、こんなにイベントに参加できているので。もしオンラインサロンに参加してなかったら孤独なのかな…?
本業ではレスポンシビリティやアカウンタビリティが求められる、ハードな業務に携わっているんです。元々はエンジニアで、エレクトロニクス系のものづくりをしていました。最近はマーケティングやプロモーション、広報や技術戦略を練るような経営企画部隊にいます。日本では経営が危なくなるとそういう所をカットしてしまいますが、アメリカでは考えられない。前田さんが日本からGAFAを倒したい、と言っているのがよくわかります。倒さなくてもいいけど、もっと日本をベースとした優良企業で若い人達が働けるようになるといいなと思います。
『6.一か月のお休みと100万円があったらどうする?』
ま:旅行に行きます。日本で周っていない所がたくさんあるので…まずは沖縄。それから九州に上陸して、中国・四国を周って、京都・大阪から北陸の方に行って…北上して、北海道がゴール。北海道が地元ですが、まだ行ったことない所がたくさんあるんです。知床にも行きたいし、礼文島にも渡りたい。日本を知る旅に出たいです。もしお金が許すなら、母を連れて行ってあげたいですね。
一人旅も良いですけど、まだちゃんと行った事がないんです。数年前に一人でパリに向かい、ヨーロッパに住んでいる友達とパリで合流した事があります。その頃のフランスは治安が悪く、帰国する日もストライキがあったので早めのリムジンでシャルルドゴール空港に向かいました。なのに、もうストライキは終わっていて、ものすごく早く空港に着いてしまった(笑)。フランスの人達って一日中働きたくないから、ストライキなのに午前中だけ軽くやって終わってたんですよね(笑)。もっとゆっくりしたら良かった…と後悔しているので、パリにはもう一回行きたいです。
『7.リアルで会ってみたい人は?』
ま:妄想作家らしいこと言ってもいいですか?(笑)
この宇宙を創造、クリエーションした人に会いたいです。元々理系なので宇宙物理学や量子力学が好きなんですが、難しくて理解できないので、大人になってから「Newton」を読んでいるんです。ビッグバンから137億年と言われてるけど、そもそもビッグバンは何故起こったのか?とか。物理の法則を知れば知るほど、この宇宙は偶然できたのではないんじゃないかと思える。
物理学の偉大な先生達も言っていますが、宇宙には美しい規則性がある。
それを創造した…人ではないかも知れない、大いなる意思みたいなものと、いつか人類は遭遇できるんじゃないかと思っています。
人と人との縁の不思議、人間の不思議、世の中の不思議…など、作品を書いていきたいところでもあります。
広:縁の不思議…という事ですが、実は、まみさんの前にインタビューさせていただいたのがテリーさんなんです。そして、テリーさんもインタビューの中で宇宙のお話をされていたんです!この偶然の繋がりに、お話を伺いながら驚きました。
ま:やっぱり、私テリーさんと波長が合うのかな!大いなる意思で繋がってますね。そういえば…今日のインタビューの場も、全員「北海道つながり」の人ばかりですね?
(※この日は北海道在住のスタッフ2名でインタビューさせていただきました。)
北海道LOVE
広:では、せっかく北海道つながりのメンバーが揃っているので、まみさんの地元・北海道についてのお話を伺えたらと思います。好きな所や嫌いな所、思い出のエピソードがあれば教えて下さい。
ま:それはもう、愛すべきふるさとです。大学生まで地元にいたので、人生の半分を過ごした場所です。いつかまた北海道に戻りたいと思っています。
生まれは帯広で、中学・高校は釧路、大学時代は札幌に住んでいました。父の仕事の関係で道内を転々としていたんです。上京してからも、苫小牧や函館に帰省した事がありました。
美味しい食べ物もたくさんありますよね。サンマの大きさ、ホタテの貝柱の厚さ、ウニの甘味とか…海産物はやっぱり北海道だよね。それと私、LOVEジンギスカンです!北海道からブランドジンギスカンを取り寄せて食べてます。
あとね、あの乾いた空気が好き。就職で東京に来て、空港でタラップを降りた時、熱帯雨林のような湿度の高さに「東京はアジアだ…!」と思った。
北海道も日本なんだけど、あそこはアジアじゃなかった(笑)。
関東に来て最初の年に「自転車って何月まで乗れる?」って聞いたら、周りに不思議がられた事もあった。北海道は雪が降るので11月くらいまでしか乗れないのが当たり前だったけど、こっちでは年中乗れますもんね(笑)。
大学では工学部だったので、徹夜で実験する事もあって。大学を出ると、夜中に降った新雪が積もっているので、その上に一番に足跡をつけて帰るのが気持ち良かった。でも、先に大きな足跡がついていた事があったんです。人のものではない足跡。何かと思って行ってみたら…馬術部の馬の足跡だったっていう思い出があります(笑)。
雪を踏んだ時の「キュッ」という音や匂いも大好きなんですよね。空の大きさとか、雲の厚みとか…白と青のコントラスト、広い大地に風が吹いているところとか…あの独特の情景が自分の感性を育てたところがあるなと思います。北海道の自然の情景は間違いなく作品づくりに生きています。
作家になるまでの道のり
ま:私、作家になるためにコミュニティに入ったんです。いきなり大海に出ても泳げないから、海に出る前の練習の場が欲しかった。多くの人がいるコミュニティなら泳ぎ方を教えてくれる人がいるんじゃないか、という仮説を立てていたのですが、正解でした。フィードバックを与えてくれる人がきちんと選ばれているし、クリエイティブに興味がある人もいる。メモ魔塾は心の綺麗な人が多いので、頑張る人を応援しようという空気ができている。皆さんからいただくものが、考え方や感性にインスパイアさせています。
広:作家になろうと思ったきっかけは何かあったのでしょうか?
ま:これは「母性症候群」の物語と表裏一体なのですが、少し前まで企業で上を目指していた中で、挫折したんです。その時に、自分という素質が産業社会の構造に合っているか?そこで自分は幸せになれるか?と考えました。そして、自分が本当に好きだった事は何かを考えた時に、子どもの頃作家になりたかった事を思い出したんです。
学生の頃から文章を書く事はずっとやってきて、積み上げてきた。今の仕事でも「書く」事に対して上司から指摘されないレベルまで行ったので、あとは物語をつくる事だな、と思いました。そこからショートショートを書き始め、箕輪さんや前田さんの誕生日に合わせてトリビュート作品を書いたりしていました。
その中で、大友監督と佐渡島さんのNewsPicksスクールとの運命的な出会いがありました。少し迷いもありましたが、やってみなければ一生後悔すると思って応募しました。と言っても審査があるので、選ばれなかったら諦めようと思っていました。定員は20名でしたが、選ばれたのはみんな熱量が高い人達ばかりだった。「負けられない」という気持ちにもさせられたし、みんなでフィードバックをし合えた事も後押ししてくれました。
1日4時間の講義を月1回、半年間続けました。1回毎に「コンテクストをつくる」などのお題があって、あとは大友監督と佐渡島さんからのガチのフィードバック。そこで、文章を書く事とストーリーメイクは全然違うものだと学びました。それなりのものを出せば厳しいフィードバックが来るので、自信やプライドがガラガラと崩れていきました(笑)。
でも私は変人だから(笑)「監督があそこまで言うって事は、監督を本気にさせたんだ!」と前向きに考えて作品を書き上げました。
初めてストーリーづくりに挑戦したものがデビュー作になったのは、大友監督と佐渡島さんに引っ張っていただけたのが大きかったです。
広:「母性症候群」、読ませていただきました。先ほどのお話で、作品に登場するオンラインサロンはメモ魔塾との事だったので、これはぜひメモ魔塾生の皆さんに読んでいただきたいです!
ま:ありがとうございます!これから先は、一人で作品をつくっていく事になるので、どうしていこうかな…と考えているところです。実はそのために、メモ魔塾の中で物語作成プロジェクトを立ち上げました。
物語作成プロジェクト
広:メモ魔フェスでも「物語作成プロジェクト座談会」が配信されますよね。プロジェクトについて、詳しく教えて下さい。
ま:これは特進科のMリーグからの流れで立ち上がりました。前田さんから2か月続けて「絵本の乱」「ショートショートの乱」と物語作成のお題が出た時に、テリーさんから「共通科のイベントでストーリーメイクをやってくれませんか」と依頼があったんです。テリーさんには「母性症候群」のデザインをしていただいた恩がありますから、「テリーの悩みは私の悩みだ!」と思ってすぐに引き受けました(笑)。
そのイベントでは特進科の各クラスからMリーグに提出するショートショート作品のフィードバックをさせていただきました。そこで、おかまりさん、もりぞーさんなど「物語作成に心を奪われている人達」と出会いました(笑)。後日もりぞーさんが声をかけてくれて「またフィードバックをやりたい」との事だったので、「物語作成の種をつくるチームができないか」と返事をしたら、もりぞーさんも乗ってくれた。まっさんの後押しもあって、特進科の中に「物語作成プロジェクト」ができました。ふっくん、かなかなさんも加わり、5名のメンバーで8月1日にキックオフしました。
最初の活動は「星新一賞」に応募する事でした。
私は何年も前からずっと興味があったのですが、他のメンバーは初めての試みなので「楽しもう」「仲間を褒めよう」とフィードバックの練習をしながら友情を醸成しているプロジェクトにしています。
来年くらいからは共通科の部にしたいと考えていて、30名くらい集めたいなと思っています。物語を書かなくてもOK。感想を言い合うなど、フィードバックの練習ができたらと思います。色んな事の解像度を上げていく訓練は大事だなと思うので。せっかく部にするなら、「鬼滅の刃」で言う「柱」を育てるまでやりたい!(笑)
広:まみさんはメモ魔フェスの「サクトーク」イベントでリーダーをされていますよね。これはどんなイベントになるのですか?
ま:とにかくアーティスト愛を語ってほしい!何故好きなのか、本質を探るものになりそうですね。以前開催したMr.Childrenの会は好評でした。ミスチル好きな人の熱量と解像度がすごかった!今回のメモ魔フェスでは「ミスチルを語る会」と「K-POPを語る会」の2本立てになるので、K-POP好きの皆さんにもぜひ集まってほしいです。K-POPは今話題のプロセスエコノミーが主流なので、彼らの戦略がファンの心にどう刺さっているのか…など解説したら面白いかも。
もちろん、K-POPをよく知らない人でも、どんどんzoomの中に入ってきてほしいです!「私を入れろー!」って(笑)。大歓迎です!
おわりに
作家デビューされるまでの貴重なお話や、物語作成への思い、今後の活動について、たっぷりとお話していただきました。共通科に物語作成部が立ち上がる日が楽しみですね!
そして、まみさんにお会いしたいという方は、ぜひメモ魔フェスの「サクトーク」にご参加下さい!
次回、イベントリーダーインタビュー第八弾は「メモ魔の主張inスナック」リーダーのだんちゃんさんのインタビューです!
お楽しみに!
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