前田裕二さんのアドバイス【人生を変えた言葉|ケニー】
これは、私が参加したとあるセミナーの質疑応答で、人生を変える言葉に出会ったというお話です。
イベント概要
2019年12月に行われたNewsPicksのイベントで、
"人への投資"
をテーマにSHOWROOMの前田裕二さんと、前田さんの証券会社時代の師匠である宇田川宙さんとの対談が行われました。
メインセッションはもちろん学びの多い時間でしたが、
今回はその後の質疑応答にフォーカスして記事を書きます。
年上の部下の扱い方について
その日の質問は、
"年上の部下の扱い方について"
アパレル店の店長をされているAさんには、扱いに困っている年上の部下がいるのだそうです。
自分なりに試行錯誤と努力をし、その人を中心としたチームビルディングを行ってみたりするもうまくいかず。
トゲトゲしく周囲に悪影響を与えてしまう部下の扱いに、これ以上どうしたらいいものか。。。
といった質問の内容です。
私にもAさんと同じように部下が数人いて、人間的には大嫌いだがビジネスと割り切って表面上の付き合いを保っているようなところがあり、Aさんに対して高い共感を覚え、質問の回答にとても興味が湧きました。
Know your staff
この質問に対して宇田川さんからのアドバイスは
Know your staff
その人がどんな価値観を持ち、どんなことを考えているのか、その人を知ることが大切だというアドバイスをくれました。
(共感度が高すぎて自分がもらってる風になってる)
そして、その話の中で "知ること" の具体例をいくつか挙げて説明してくれましたが、驚いたのは、
「この人の趣味はゲームです」
というように聞いたら返ってくる内容ではなく、
その人が朝何時に起きて、どんな生活をしているのか、というような、かなり具体的な粒度であるということでした。
(宇田川さん素晴らし過ぎる!こんなに自分のことを見てくれてたら好きになっちゃいます!)
私は部下の上辺の情報を持ってるだけで、その人を知った気になっている。
という浅はかさに気付かされ、恥ずかしい気持ちになったことをよく覚えています。
前田さんからのアドバイス
そして前田さんからの、この質問に対するアドバイスは、
知る努力をすること
言葉は違えど宇田川さんと同じメッセージで、
師弟で魂が引き継がれている、と感じたのですが、
そこから自身の体験を踏まえ、もう一つアドバイスをしてくれました。
メンバーが輝けるステージを提供すること
前田さんは、
「自身が輝けたのは自分の努力もあったと思うが、周囲が輝けるステージを用意してくれたことが大きかった」
と話し、(このイベントの本編でも具体的なエピソードがいくつも出ていた)、自身の体験以外にも音楽プロデューサーが輝かせたアーティストの話など、他者の話を盛り込んで説明してくれました。
そして最後に、
リーダーの1番の役割は、
メンバーが最大限輝けるステージを提供することです。
なので・・・
もしその部下の方が輝けていないんだったら、
それはリーダーのせいですね。
とアドバイスをくれました。
Aさんは(自己投影しちゃってるので僕は)、
自分に責任があるとはっきりと言われ、この問題をどこか他責にしていた自分に情けなさを感じると共に、このアドバイスは明日からの行動に繋がる大切なメッセージとなりました。
「とても刺さりました。明日から部下を知る努力をします!」
と言ったAさんと部下の方の関係はきっと今では前進しているはずです。
私も自分のことばかり考えるんじゃなく、
メンバーを知り、魅力を引き出し、輝かせられるリーダーを目指そうと心に刻みました。
それにしても、
「部下が輝かないのはアナタのせいだ」
という、
言い方によっては、傷付けてしまうような強い力を持った言葉を、
初対面の人に、丁寧に、優しく、そーっと渡してあげられる技術は素晴らしいなと、前田さんの言葉の操り具合に感動した質疑応答でした。
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