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考えるための大事な視点・考力

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考えていること、思考のヒントなどのnote
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#推薦図書

「どこでも、いつまでも働ける」を考えたい

11月13日に書いた「テレワーク環境でも成果を出す チームコミュニケーションの教科書」のnote。この段階ではまだ発売前なので本は読んでいない。著者の池田さんのnoteを読んだ、ただそれだけ。 ご恵贈いただきました! 応援noteを書いたらなんと著者の池田さんから直々に送っていただいた。しかも手紙付きで!これは嬉しい。つまり発売前に読むことができたのだ!(自慢) 本は非常に体系立ててある。What / why / how の構成がよい。(私も参考にしよう)そして実践的な内

「〇〇がない」は問題や課題を説明していない

「〇〇がない」は問題や課題を説明していない これは「外資系コンサルタントの企画力」の一節である。 「当社の課題は〇〇がないことだ」という場合があるが、これは言い換えれば「〇〇さえすれば問題点は解決する」ということだ。つまりは「手段」を表現している。 問題点の解決策は一意に決まるものでなく、いろいろなオプションがあるはずだ。「〇〇がない」という表現は最初から解決策を決め打ちしているものであり、議論の広がりを制限する要因である。 「〇〇の課題は△△がないことだ」と「△△とい

プロジェクトの後継者探し。

今週火曜日に紹介した「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ!」本日もこの本をパラパラと読んでいる。 私も幾つか仕事は抱えている。 今週は新しいプロジェクトの相談が増えたなぁ。 でも、まだまだ”卵”なプロジェクト。 よきこと。 しかし、こんな状況なので、チーム連携はちょっと難しい。少なくても今はね。 理由は ・皆自分の仕事のオンライン対応に必死。 ・これまでの仕事の延長ではないものが多い。 なんで、初動は少なくても私が!ってのが

全体のストーリーを描けるか?

「良い問い」を創る。とは何か?を考えている。 「良い問い」を創る。の場のデザインについて考えている。 先日立ち上げたサイト『良い問いを創る。yoitoi.com』は、その活動のひとつ。「良い問いが課題を解決し、創造を加速する」というコンセプトで運営をしている。 良い問いを創る。yoitoi.comさて本日のテーマ「全体のストーリー」という話。 「全体のストーリーを描けるか?」と言う問い。 「博報堂スタイル」より マーケティングでは、全体を把握することと、何が一番問題な

思考の整理学の話その6「既知と未知」。文章を読むときの3つの知的活動

週末6回目の「思考の整理学」の話。最近私は「私自身の思考はどのようになっているのか?」に興味あります。今回の話は「すてる」。 知識は無限にある。その知識をただ単に溜めていくとは何なのか?知識をどう整理するのか?について考えてみる。 知的活動の3つの種類知的活動には3つの種類が考えられる。 ・既知のことを再認する。これをAとする。 ・未知のことを理解する。これをBとする。 ・まったく新しい世界に挑戦する。これをCとする。 本日のnoteは「読書」の切り口で思考を深めていく

ケイパビリティ(組織能力)の何で勝負をするのか?を決定し経営の資源を集中的に投下する。

競争の優位性を確立するにはいくつかの方法が論じられているが、それをケイパビリティ(組織能力)にフォーカスして行く考えがある。 ケイパビリティ(組織能力)の何で勝負をするのか?を決定し経営の資源を集中的に投下する。 BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデアケイパビリティをベースにした競争時間という軸での競争で優位にある企業、すなわち、新製品を迅速に市場に投入し、ジャスト・イン・タイムで生産し、顧客の不満に素早く対応している企業は、他の側面でも優れている傾向が

思考の整理学の話その5「すてる」。知識が飽和状態に達したら個性による再吟味が必要。

週末5週連続の「思考の整理学」の話。最近私は「私自身の思考はどのようになっているのか?」に興味あります。今回の話は「すてる」。 知識は無限にある。その知識をただ単に溜めていくとは何なのか?知識をどう整理するのか?について考えてみる。 ニュートンニュートンは次のように言ったと伝えられている。 「世間ではわたくしのことをどう思っているか、知らないが、自分では、自分のことを浜辺で遊んでいるこどもみたいだと思っている。ときどき珍しい小石や貝を見つけて喜んでいるが、向うにはまった

適応型ビジネスの生態系を創る9つの指針。そして残酷なパラドックスの話

大企業における新規事業開発をいかに進めるか?という問題にアチコチで遭遇しています。そんな状況を打破するためのヒントが沢山ある「BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア」50の評論が掲載されています。これを1章単位で整理してtipsにまとめていくシリーズの3回目です。 BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア 適応型ビジネス・エコシステムの特性、構築の指針、維持の指針適応型ビジネス・エコシステムは、多様なプレーヤーから構成され、プレーヤーたち

予測不可能な世界だから「考える」時代になる。「共創」の時代になる。「進化」が前提の時代になる。

​​ ​​最近の私のテーマは「私自身の思考はどのようになっているのか?」これを考えている。​​今回の話は「20世紀を生き抜く3+1の力」より、「これからの時代に求められる力」についての話。 ​​最近の私が書いたnoteも「考える力」関連のものが多いので共感する部分多いです。 ​​最近の私の「考える力」のnote3選 ​​思考の整理学の話その3「拡散的思考と収斂的思考」の2つの思考を区別する ​​人は意外に深く考えていない。ちゃんと考えるために、自分の思考の癖を知る ​​

思考の整理学の話その4「不幸な逆説」の話。空を飛ぶ自分はグライダー型?飛行機型?

週末4週連続の「思考の整理学」の話。最近私は「私自身の思考はどのようになっているのか?」に興味あります。今回の話は「不幸な逆説」という小学校から始まる教育の話。 空を飛ぶ能力。グラインダーと飛行機「飛ぶ」という視点で考える。 いまの学校教育はグライダー、風を受けて飛び、滑空する。 でもそんなに自由には飛べない。空を飛ぶならエンジンが付いた飛行機がいい。自由に空を飛びたい。 今の学校教育はグラインダー教育。 グライダーの能力を身につけられても、自由に空を飛ぶ飛行機能力は身

思考の整理学の話その3「拡散的思考と収斂的思考」の2つの思考を区別する。

週末3週連続の「思考の整理学」の話。最近私は「私自身の思考はどのようになっているのか?」に興味あります。今回の話は「拡散と収斂」という2つの思考について。 思考に関して「拡散と収斂」の2つ作用を区別するのは重要。 収斂的思考による、思考の整理は比較的に簡単。しかし収斂的思考は思考の半分にすぎない。しかも受動的半分。 創造的半分は拡散的思考。 エネルギーによって生み出される思考である。 日本の社会がこの拡散的思考を充分に理解・認識しないのは不幸である。 週末のお供の本「

思考の整理学の話その2「しゃべる」。で私はnoteを音読してる。

1週間前に書いたnote『思考の整理学より「とにかく書いてみる」。で私はnoteで書いている。』が日経電子版TOPに掲載されたりとかなりの反響を頂いたので、「思考の整理学」の話その2を書きました。 書いた理由は、「思考の整理学」を再読してから、私は過去のものも含めてnoteの音読を始めたからです。具体的にいうと過去のPVが高かったnoteを順番に音読し文章を書き直しています。 その効果は主観的ですが「読みやすく成ってきたのでは!」と感じています。是非皆さんにもやって欲しい

思考の整理学の話その1「とにかく書いてみる」。で私はnoteで書いている。

最近私は「私自身の思考はどのようになっているのか?」に興味あります。理由は私自身の「企画」を企むときの思考の流れについて体系化・言語化したいと考えているから。 その背景は、勉強会とかワークショップとかで、アイデアの出し方教えてくれませんかね?的な話が来るので、う〜む。様々な制約条件を同時に処理して、ゴニョゴニョしているんだよね。人に伝えられない。まぁ人に伝える必要は特にはないけど自分自身で気になってしまったので仕方ない。 それはさておき、今週末は昭和の時代に発売され、今も

組織開発の探究

プロジェクトにおけるチームビルディングにも色々と参考になりそうな「組織開発の探究」という本がでました。 amazonの内容紹介より コミュニケーションを活発にし、組織を活性化させることを目的とする「組織開発」に注目が集まっている。 「組織開発とは、組織の健全さ(health)、効果性(effectiveness)、自己革新力(self-Renewing capabilities)を高めるために、組織を理解し、発展させ、変革していく、計画的で協働的な課程である」(ウォリック