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脳腫瘍の次は脳出血。歩行器を見て思うこと

親友が、脳出血を起こした。
激しい頭痛に受診したところ、脳出血が判明。出血は止まったが、ゴルフボールくらいのサイズの血腫があり、吸収されるまで8週間は自宅安静とのこと。

LINEもくるし、彼女のダンナ経由の情報からも命に別状はないらしい。頭痛やふらつき、易疲労はあるけれど、自宅でなら1人で動けると聞き安堵した。

それでも、心配で年末に飛行機に乗って様子を観に行った。彼女にも高次脳機能障害が残ったら。自分の目で見ないと落ち着かない。

会えた彼女は自宅で少し行動しては休み、というのを繰り返していた。でも、食欲もあるし、一安心。リハビリを兼ねての散歩では簡易型の歩行器を使っていた。見守りは必要だが、会話も成立するし、記憶もしっかりしてる。大丈夫。

住み込み家政婦のように食事作り、一緒に運動し、掃除洗濯を手伝ってきた。

昨年亡くなった私の夫は小脳に腫瘍があり、失調が強く、歩行器を使っていた。予想もしないところでふら〜っと倒れかねず、私は常に半径50センチ以内のところをピッタリと歩いていた。

そんな経験をしてきたので、歩行器ユーザーの支援ならお手の物。
歩行器の取り扱い方、置く場所、歩く時の注意点、身体の支え方、車は少し寄せて駐車する等、バッチシ理解している。

これを怪我の功名というのか何なのか。

歩行器を使う親友に「さすが、フォローが完璧だし、ちょっとした支え方が安心する」と言われて気を良くした🤣
人生、無駄なことってないんだなぁ。

PTさん、OTさん、訪問看護士さんが来たりするのを久々にというか、懐かしい気持ちで見ていた。

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夫が脳腫瘍で旅立ってから1年半。
今度は親友が脳出血を起こし、歩行器を使って歩く姿を見るのは何とも言えない気持ちになった。
私が引き寄せてる?とまで思ってしまった。

親友は、夫の20年間の闘病生活、私の悩みや愚痴、看取りまでの葛藤等をすべて受け止めてくれた。
彼に続けて、彼女も失うことになったら、私は立ち直れないだろう。

何しろ頭に何かあった時の恐ろしさは脳腫瘍で亡くなった夫の経験で身に沁みている。

心配で不安で、ドキドキが止まらなかった。

彼が亡くなった時、彼の友人達が泣いていた姿は忘れない。

以来、会いたい時に会うべき、というのが教訓になっている。
会わねば!会いたい!
それだけで行ってきたが、行ってよかった。

結果的に1週間ほど一緒に過ごした。こんなに、朝から晩まで一緒にいたことは初めてかもしれない。
今の話、過去の話、未来の話、色々な話が出来た。

頼ることが苦手で頑張り屋の親友は、今回の病気により、手助けをしたいと心から思う人達に触れ、甘えることを学んだと言っていた。

それは、私が夫を通じて学んだことでもある。

きっと、夫がこの時間をくれたのかもね、と話していた。

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今年も色々な出来事があった。
例年以上に色々な人の死、グリーフに関わった気がする。

人の命には寿命がある。
それは、いつ終わるのか分からない。

それまでの間、頼りながら、頼られながら、支え合いながら生きていくのだろうな。

そんなことを思った年末でした。
みなさま、大切な人と、良いお年を。









そちらは調子はどうですか?
息子くんはインフル年末年始です。
去年は喪中はがきだったけど、今年は年賀状出したよ。
私の名前だけの年賀状になっちゃったよ。
お節も、変わらず作ってるよ。
そちらはどうですか?

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