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ビートルズはどんな曲をカバーした? 2

ビートルズはどんな曲をカバーした? 2

さて、いよいよ「どんな曲を」の部分に入っていきます。前回はこちら。

まずは、ビートルズのUK盤デビューアルバム「Please Please Me」(1963年)から。このアルバムは14曲収録。うちビートルズのオリジナルは8曲。A面(当時はそう言ったのだよ笑)もB面は4曲のみです。

という以前に「UK盤」というのが、そもそも理解出来ない若い人も多いかも。ビートルズはイギリスのリヴァプール出身のバンドだから、デビューは当然イギリスです(UK盤)。で、この時代はシングルでもアルバムでも、イギリスとアメリカ(US盤)と日本で、内容が違ったりするわけですわ。ビートルズの場合、これが延々続きます。今から振り返ってみると、米キャピトル社の横暴というか我侭さが目立つような。

で、「UK盤」は12枚あります。つまりビートルズはグループとして活動していた時には、12枚のアルバムを出したというのが正解。

2009年、ボックスセットがステレオ版とモノ版でリマスターされ、この12枚に加えて「US盤」の「マジカル・ミステリー・ツアー」(UKではEP3枚組で発売)と、解散後のアルバム未収録&レアトラック集として「パスト・マスターズ」が加えられ、14タイトル16枚組(ホワイト・アルバムとパスト・マスターズが2枚組)のCDボックスセットして発売されました。

まーだから、この14タイトルが「UK公式発売盤」と考えていいと思います(他に大量のシングルがあるから、異論のある方もいるかもですが)。

で、ようやくUK盤デビューアルバム「Please Please Me」で、ビートルズは、どんな曲をカバーしたか。

まずは、A面3曲目「Anna(Go to Him)」の原曲はアーサー・エレキサンダー(1962年)。自分もまったく知らない人です。アメリカ人の黒人シンガー。ウィキペ情報によれば、イギリスで評価されたが、本国ではまるで売れなかったような記載があります。とは言え、ビートルズがカバーした事により、その楽曲は永久的にリピートされるわけだから、まあ本人も喜んでいる筈(と思いたいですね)。

A面4曲目「Chains」の原曲はクッキーズ(1962年)。これも「Please Please Me」の発売前年の曲(つまり結構新しい曲をカバーしてる)。黒人ソウルグループらしい、さわやかなコーラス。掘ってみると、当時のアメリカには、モータウン以外にも、いくらでもこういうカッコいいグループがいて驚きます。一方のビートルズ・アレンジもブラスハープを使ってカッコいい。

A面5曲目「Boys」の原曲はシュレルズ(1960年)。勿論、黒人女性コーラスグループ。バンド名は「ストリート・オブ・ファイヤー」に出てくる黒人コーラスグループみたいですが(この超傑作映画自体を若い人は知らないかな?)、ホントこういうグループがいくらでもいたという。これは原曲の方が明らかにカッコいいと思います。

とは言え、ビートルズの方は、当時アイドル的人気の高かったリンゴのボーカルなので、これでいいのかもしれんとも思います。


というわけで、本日はここまで。だらだらと続きます。

次回。


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